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コンサルタントをつけずに動くとき、気を付けることークリニックのお話―

私どもDEPOCは、
医師のキャリア支援をしています。

医師から、キャリアのご相談をうけると、
・医療機関(病院/クリニック)の勤務医での転職
・自分でクリニックを開業(開業医)する
・臨床以外の仕事(例えば産業医)についての相談

と、だいたいこの3つになります。

最近、よく耳に入ってくるのは、
“コンサルタントをつけないで
クリニック開業支援をする医師が増えた”
ということを、クリニック開業に
携わる業者さんから伺います。

私どもDEPOCも
Drからご相談を頂き、
クリニック開業支援に携わっています。

コンサルタントをつけない、
クリニック開業支援で、
気を付けた方がよろしいことを
書いていきます。


■    どんな進め方をしていくか

医師がクリニック開業を考えたとき、
・有償のコンサルタントと一緒に進める場合
・知っている業者にコンサルタント的な役割を任せる場合(無償)
・医師ご自身で対応していく場合(無償)

と大きく3つにわけることが出来ます。

有償のコンサルタントの場合、
私どもDEPOCが此方に該当します。

お金を頂きながら、
医師と一緒にクリニック開業に向けて
対応していく形になります。

詳細は、
下記をご覧ください。


クリニック開業支援の大まかな流れ

次に、
知っている業者に
コンサルタント的な役割を無償で
お願いする場合があります。

医薬品卸さんが
対応されているお話を
よく伺います。

この場合、
担当者レベルになりますが、
最初から最後まで
きっちり対応して下さる方と
そうでない方がおり、
私どもの耳に入ってくるのは
後者のお話になります。

最後に、
医師ご自身で
対応されていく場合です。

此方に関しては、
医師のペースで
進めていくことが可能です。

ただクリニック開業に
携わる業者からしてみれば、
困ることがあるので、
私どもの耳に入ってくるわけです。

■ ある程度の段階までは順調

無償のコンサルタントも
医師がご自身で対応していく場合も
ある程度の段階までは、
順調に進んでいきます。

ここでいう、
ある程度の段階は、
その業者だけと
話していれば良い段階。

例えば、
ホームページのイメージを伝える段階や、
院内で使う電子カルテを決める段階、
内装業者に院内のイメージを伝えている段階、
院内で使用したい医療機器をディラーやメーカーに相談している段階、
等が、ひとつの業者と話していれば良い段階になります。

ある程度
お話が進んでくると、
各業者との連携が
必要となってきます。

例えば、
院内のLAN配線、
医療機器の電源の取り方、
各業者がいつ工事に入ればよいのか等

コンサルタントがいれば
ある程度の時期が来たとき、
クリニック開業に携わる業者を集め、
キックオフミーティングを開催します。

そこで、医師を含め
各業者が自己紹介しつつ、
自分の仕事と関連する業者を
お互いが確認できる環境を設定します。

業者間の顔合わせにもなり、
安心感が生まれますし、
上手なコンサルタントであれば
一体感も生まれます。

勿論、医師ご自身で
“キックオフミーティングも自分が開催します!”
ということであれば、
とても素晴らしいです(*^_^*)。

もう、この先お読み頂かなくて
大丈夫です^_^

■ 指揮者として

クリニック開業支援での
コンサルタントの役割は
指揮者です。

指揮者とは
楽曲に自分の解釈を与え、その解釈を演奏者たちに伝え、演奏者らの演奏を統一する役目を担う人である。 オーケストラ、吹奏楽、合唱、ビッグバンドなどは指揮者を必要とする。 ポピュラー音楽でも大編成のオーケストラで演奏をするにはやはり指揮者が必要である。

引用:Wikipedia

各業者の動きを把握し、
調整が必要な処は、
コンサルタントが入って、
業者間の調整をする。

全体を把握し、
各業者の進み具合も、
把握する。

医師と各業者との
意思疎通がスムーズにいくよう、
事前打ち合わせが必要であれば
セッティングする。

可能な限り、
予測できることをキャッチして、
開業までの道のりを、
医師にとっても、
各業者にとっても、
スムーズになる様に手配する。

指揮者であって、
調整役でもあるのが、
コンサルタントです。

■    気を付けたほうがよいこと

コンサルタントを置かないで、
クリニックを開業する医師が
気を付けたほうがよいこと。

一つ目は、
業者とのやり取り
が、
あげられます。

各々の業者が
医師から依頼されたことを
遂行しようとしますが、
その解釈が各社ごとで違っていた場合、
医師本人にしか確認が出来ない。

二つ目は、
業者間の連携が取りにくい

医師しか各業者と会っていないので、
業者同士の横の繋がりが取りにくく、
また繋がりがあっても、
誰がどこまで対応するかの線引きが難しい。

その点、業者間の横の繋がりがある場合、
万が一、トラブルが起きたときに、
各業者が今まで経験してきたことを出し合って
トラブルを回避することが可能です。

各業者の経験値が
トラブル回避の力になります。

三つ目は、
職員を採用した後、
入職までのフォローがおざなり。

一緒に働く職員の採用が決まったら
終了ではなく、はじまりです。

入職までの期間、
どれだけクリニックの
フアンになって貰えるか。

そこって結構大事です。

職員は採用が決まっても、
不安を抱えている人もいたりします。

そのフォローを
医師(院長)ご本人が出来れば
全然問題はありません。

ですが、実際問題、
クリニックを開業するまで、
医師は色々な決断をしていく必要があります。

特に職員を採用した後、
クリニックの内装が出来上がり、
什器類の選定、医療機器類の搬入日程
書類提出の準備、挨拶回り等。

言葉が適切ではないですが、
職員のフォローまで、
手が回らない現状があります。

クリニック開業の
オープニングスタッフに
応募してくる人は
そのクリニックがある処に
居住している方が、殆どです。

だからこそ、
一緒に働く職員さんを
クリニック開業前から
クリニックのフアン、
院長のフアンに出来れば、
開業後は、職員さん自らが
クリニックの広告塔になって下さいます。

長々と書いてきましたが、
私どもDEPOCに入ってくる
コンサルタントを置かないで
クリニック開業される医師の皆さんと
お付き合いした業者の声を、
ご紹介させて頂きました。

人が動くときには、
費用が発生します。

コンサルタントを置かないで、
医師ご自身がクリニック開業を
進めていくときの参考になれば幸いです。

以上

医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。