言葉は消えないから
大人たちが子どもにどんな言葉をかけるか、子どもたちがどんな環境で育つか、それってすごく大切なことだと思う。
幼少期の家庭環境などが悪いとそれが精神疾患の大きな原因となる事が多い…らしい。
精神科の先生が言っていた。
だから、初めて行く精神科ではだいたい家族構成とか小さな頃の話とかを事細かに聞かれる。
私の場合も、幼少期の家庭環境は良くはなかった。けど、今回はそのことじゃなくて、小さな頃だけでなくその後、ある程度大人になるまでに周りの人にかけられた言葉によって今苦しんでる、という事について書いておきたい。
そしてこの記事を読んで、今子どもたちに接する機会のある大人たちに、
①子どもどんな言葉をかけるべきか
②どんな言葉はかけるべきでないか
口から発する前にそれを考えて欲しいと思う。
彼ら(今幼い子たち)が私のように後々心を病んで苦しむことが無いように。
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「もったいない」
高校3年生の時のこと。進学校だったその高校で、私は成績が良かった。なのに動物の専門学校を選んだ私に、先生たちは口々に言った。
誰も「トリマーか。いいね!応援してるよ!」なんて言わなかった。
「もったいない」
その言葉は心に引っかかって、時間をかけて鉛のような重たい塊となってのしかかってきた。大学を選ぶ事が「正」で、私は正しい道を外れた人。次第に、何年もかかって後からそんな風に思えてならなくて…苦しい。
そして…
トリマーを目指して進学のため上京してからの話。
トリマーの学校は2年制だったが、1年で中退。というのはダンスに魅了されてダンサーになりたいと強く思ったから。
そこからはアルバイトしつつダンススタジオに通う日々を過ごしていたのだが…。
「ダンサーになりたい。」と語れば
たくさんの人に「そんなの目指してないでどこかでちゃんとした仕事につきなさい。」
「そんな夢見てないで、ちゃんとした仕事についた方が良い。」
そう言われ続けて、
挙げ句の果てに
「ダンサーなんかいつ実現するのか分からないもの目指している人じゃなくて、ちゃんとした仕事に就いてる人がいい。」と1年間同棲した彼氏に振られた。
沢山の「ちゃんとした」仕事に就いてる人に見下されて
「これだからアルバイトは」
「あんたらどうせアルバイトだろ?社員の人を出せ。」
そうやって言われながらアルバイトで働いて
膨らみ続けた劣等感に苛まされながら
生きてる。
消えない。
ずっと。
劣等感しかない。大きくなり続けてる。
「ちゃんとした」仕事って何?
アルバイトという雇用形態であったとしても仕事は仕事。過去だって真面目に働いてたし、今もちゃんと仕事に向き合って真面目に仕事してる。それではダメ?
正社員で働いて沢山稼げる人が偉いの?
ダンサーになる事、夢みちゃダメ?
夢に向かって全力投球するのはダメ?
そんな事ないって思う。
なのに、「そんな事ない。」といくら自分に言い聞かせても、「そんな事ないよ。あなたはあなたで良いじゃない。」と私を肯定してくれる人が居ても、
それでも尚、過去に言われた言葉たちが頭の中を占領する。
鬱状態の時は特に。
言葉たちがフラッシュバックして、自分が価値の無い人間のように思えて、辛くて涙が出るわ、過呼吸になるわ…大変。
そう、言葉は消えない。
言った人が忘れたとしても
言われた側の記憶にはずーっと残ることもある。
自分が苦しいから、他の人には同じ苦しみを味わって欲しくない。
子どもが決めた進路には応援の言葉を。
子どもの思い描く夢には応援の言葉を。
応援とまでは行かなくてもせめて
「好きなようにやってみなさい。」とか。
どうか否定しないであげて欲しい。
子どもだけじゃなくて周りの全ての人に対してもそう。否定から入るのはやめよって思う。
否定されてばかりいると、もともと自己肯定度が低めの人は自分の事をもっともっと肯定できなくなって嫌になって、心が壊れてしまうんです。
そんなことを少しだけ知って皆さんにおいて欲しい。
世界がHappyな、温かい言葉で溢れて
お互い肯定し合って、応援し合えたら、
みんながもっともっと幸せな気持ちで過ごせるはず。
逆もしかり。
言葉は消えない。
だから消えないのなら記憶に残る言葉は、なるべく温かくてポジティブなものにしたいですね。
noteの創作活動を生業に出来たらなぁ…。記事を読んでいただいて何か心に響くものがありましたら、気が向いたらで良いのでサポートお願いします!