2022年私的ベストソング11選

はじめに

早いもので今年も残りひと月になりました。
今年もたくさんの素晴らしい曲たちが発表されたので、この記事ではそれらを紹介していきたいと思います。
なお、紹介する楽曲はプレイリストにまとめて公開しています。Apple Musicユーザーの方は、ぜひ聴いてみてください。
それでは、紹介していきたいと思います。

Trust the Change - Snowk & J.Lamotta すずめ

日本のDJ・プロデューサーコンビの"Snowk"と、ドイツ・ベルリンで活動するシンガー"J.Lamottaすずめ"のコラボ作。
この二組のコラボとしては二曲目ですね。
J.Lamottaすずめ個人名義の作品と比べると、よりポップス意識が強い印象ですね。
楽曲最終盤のパッドの畳み掛けが好きです。


Morena - Trio Ventana

ウルグアイのバンド、Trio Ventanaの楽曲。
2018年発売の前作では、代表曲「Le Le」をはじめとして、牧歌的な印象が強かったのですが、今作は比較的テクニカルな側面が強調されたような印象です。
この曲もキメキメでキレが良く、たしかな技術の高さが感じられます。
しかし、これだけフュージョンテイストでも、牧歌的な香りが強く感じられるのがTrio Ventanaの魅力ですね。


J.A.M(Just a Minute)(feat. Chromeo) - Cory Wong

大人気ファンクバンド・Vulfpeckでの活動が有名がCory Wong。本作はカナダの人気デュオChromeoとのコラボです。
Cory Wongといえば、異常に歯切れの良いギターカッティングが有名ですが、今作ではギター以上にベースとドラムがファンキー。
そして、Bメロから入ってくるギターがとても気持ち良いですね。
個人的にはVulfpeckのグルーヴは、やや押しつけがましく感じることがあるのですが、本作では程よく心地よいグルーヴが楽しめます。


O - てんとてん

お恥ずかしながら私自身の曲です。自分の中での「ハウス愛」ときちんと向き合おう、というのがコンセプトで制作しました。


Dead Inside Shuffle - Louis Cole

日本でも大人気の凄腕ドラマーLouis Coleの新譜。このアルバムは強烈かつ多彩なため、一曲を選ぶのは苦慮しましたが、一番楽しくファンキーに乗れるこの曲を選びました。
イントロのクラビのフレーズからぐっと引き込まれ、少しひょうきんなキメの後に入るサビは抑制が効いていてスマート。
圧巻の出来です。


Just the Same(feat. Yakul) - edbl & friends

イギリス・サウスロンドンの重要人物edblの楽曲。
アルバムを通して凄まじいリバーブ感の中、溶けるように響くJames Berkeleyのボーカルが官能的で素晴らしいです。あとキックがでかくて気持ち良い。
中間部で入るラップの強烈なレイドバックも、トリップ感の演出に効いていて好きです。


You've Got To Let Go If You Want To Be Free - Disclosure & Zedd

イギリスのDisclosureとドイツのZeddのコラボ曲。
Disclosureといえばウィットに富んでシャレオツなハウス・UKGarageの先鋒として、Zeddといえば音圧の高いエレクトロハウスのクリエイターとして名を成しており、
「この二組が組んでシナジーが発生するのか?」
という疑問がありましたが、
実際に楽曲を聴いてみると納得の出来栄えでした。
Disclosureの楽曲で、いかにもなエレクトロサウンドのシンセ音を聴くこと自体が少ないので、新鮮です。

All Too Soon - Bialystocks

Bialystocksは日本の二人組バンド。バンドサウンドの範疇で多彩なサウンドに挑戦しているのが魅力的なバンドです。
今回紹介する曲はプログレ的なめまぐるしい展開が魅力的です。
また、ドラムのスネアを中心に作るフレーズが彩り豊かで素晴らしいです。


Why Not? - Kiefer

エレピ・エレベ・ドラムのトリオによる、漢・ジャズ。
Kieferの前作はLo-Fi HipHopの影響を受けたような洒落たアルバムでしたが、今作はごりっごりのジャズ。
その時点でかなり衝撃度は高かったのですが、よくよく聴くと圧倒的に楽器が上手い。そして、キメのバリエーションが多彩。
Kieferのミュージシャンとしての総合的な能力の高さが光ります。

Song For Jojo - Grégory Privat

仏領マルティニーク出身のピアニスト、Gregory Privatの新譜より。
ファルセットとピアノが織りなす世界は、ジャズの世界にとどまらない唯一無二のものです。非常に高い演奏力と、それに頼りすぎない、抒情的な演奏が素晴らしいです。

まつり - 藤井風

時代の寵児となった藤井風。彼の魅力は挙げていけばキリがありませんが、あえて一つだけ挙げるとすると「泥臭くないブルース感を自然に出せる」ことではないでしょうか。
この曲は和風なヨナ抜き、J-Pop風味なサブドミナントマイナーの頻用、ソウル風味のフェイクなど、ともすると「要素過多」になりうる楽曲ですが、藤井風の天性のおしゃれ感・そして音楽理解度の高さから、高いクオリティのポップスとしてまとまっています。


おわりに

いかがでしたでしょうか。紹介された楽曲に対する感想、記事に対する感想等あればコメントで教えてください。
また、今回紹介された曲のほかにも、まだまだ2022年にはたくさん素晴らしい楽曲が発表されました。それらの曲も追って紹介できればと思います。

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