出自不明の言葉

僕はよくノートの隅にメモをしている。
仕事のこととか、こうした日記のネタとか、単なる思い付きとか、内容はいろいろだ。
あまり目的があってのことでもなく、なんとなく「忘れたら損だな」ぐらいの気持ちで書いている(書いたこと自体をすぐ忘れてしまう)。なので中には落書きとしか言えないものもあるが、調べ物のついでとかなにかの折に目に入ると結構面白い。

今日、ノートのページ数が少なくなったなと思いながら何気なく最初の方をめくっていたところ、

「迷ったときは、高いところに登れ」

と余白に小さい文字で書いてあるのを見つけた。

これはどういう意味だろう。
もちろん自分で書いているのだが、なぜこんなことを書いたのかさっぱり覚えていない。
別に普段これを格言にして実践しているわけでもない(そもそも僕は高所恐怖症なので高いところはあまり好きではない)。
何かで読んだのかとも思ったが、読んだ言葉は、出典は忘れていたとしても「何かで読んだ」ということはたいてい覚えている。

なんだろう。
なんとなく格好よさげな言葉を思いついたのでメモしたのだろうか。それにしては…たいした言葉でもない。
とにかく、これを書いた時にはそう思っていた僕がいたわけだ。

こういうことがあるから面白い。

※「迷ったら高いところに登れ」という言葉をネットで調べてみたら、登山の心得としてそういう言葉があった。
山で迷ったときは高い所に登って、方向を見定めるのが大切なのだそうだ。


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