小説:日常の再確認
自作の短編小説。よければ楽しんでみてください。
朝起きたら、目の前で寝ている寝顔。
いびきをかきながら無防備な姿を俺に見せてくれる。
そんな姿を微笑ましく思って、優しく頭を撫でると、
ちょっと邪険に払われた後、反対側へ寝返りを打つ。
そんな姿を見納めて、ゆっくり起きる。
朝食を済ませ、パソコンの電源とテレビを付ける。
パソコンが起動するまでの間に、テレビのニュースを眺める。
「今日は昨日より寒そうだなあ。最高気温15度か。」
「俺には丁度いいくらいだよ。あ、おはよう。」
「お、起きたのか。おはよう。」
寝起きの下着姿のまま、あくびをしている彼を見て、挨拶する。
彼も挨拶と同時に、俺に抱きついてきた。
「どうした?」
「ん、おはよーって。」
背中をさすってやると、少ししたら離れた。まだちょっと眠そうだ。
「今日は何か用事あるんだっけ?」
「んー、たぶん、ない。けど、買い物いこう。」
「何か買うのあったっけ?」
「おかし。」
俺がちょっと溜息つくと、少しむくれていた。子供かよ。
はいはい、行くから着替えて。と言うと嬉しそうに着替えを取りに行く。
甘やかし過ぎな気もするけど、まぁいいかな。
「じゃ、買い物行こうか。」
「なに買っていいの?」
今日は朝から天気がいい。
少し寒いけど、ちょっと遠くに散歩に行こうか。
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