小説:デジャヴと予知夢

自作の短編小説。よければ楽しんでみてください。

デジャブ。既視感。見たことないものや出来事を見た気がする感覚。
予知夢。正夢など。現実に起きる事を夢の中で体験する事。

何か夢の中で見たような気がするなとか、
前にも同じ話をしたことなかったっけ?とかは、誰にでもある話だと思う。
でも、夢の中で見た光景を鮮明に覚えていて、
数週間や数か月、はたまた1年とか経った後に、
同じ状況、光景、会話内容になっているのに気づく。
『あれ、これ夢の中で見たのと全く同じじゃん』と気づいた時に、
その夢で見た光景が目の前で過ぎ去っていくのを経験したことは無いだろう。
僕は、そういう経験を小さいころから何度もした。
事実を証明する方法が何一つないから、嘘にしか聞こえないと思う。

アカシックレコードだか人類の英知だか歴史だか分からないが、
この予知直前に気づいて、行動を変えようとした事が一度だけある。
結果はダメだった。変えようと頭で意識しても同じ行動と言動しか出来ない。
未来を見ることは出来ても、行動を変える事は出来なかった。
そういうものなのかもしれない。

じゃあ、見た予知夢を記録しておいて、そうならないように行動する?
それも無理そう。そもそも夢だから、どれが予知夢なのか分からない。
毎回予知夢を見るかと言えば、そうじゃない。僕の場合は、ごくごく稀に見るだけ。
家族のみんなは、もっと頻繁な場合もあるらしい。
知ってる限りは女性の方がどうやら予知夢を見やすいようだ。

大人になって、いい年齢になっても、この微妙な予知夢はたまに見る。
今回気づいたのは、ほんの少しその夢の時間から過ぎてから。
夢の中で見た日付と、見ていた動画、その直前にやり取りしたメッセージ。
全部同じだったので、後から気づいた。あぁアレ予知夢だったんだ、と。

子供の頃は、もう少し大事な局面とか日常を見ていた気がするんだけど、
大人になってからは、どうでもいいような日常の予知夢しか見ていない。
子供の方がそういう能力が高いのかもしれないが、よくわからない。

これが、僕の見ている夢とデジャヴの話。
デジャヴって言っても、本当にあった出来事を動画のように夢で先に見ていて、
現実の時間と合致した時に自分だけが気づくって言う、
ある意味、しょうもないような予知夢、正夢。特に役に立つとは思えない。
そのうち人間の夢やら脳が解明されたら、何か分かるようになるといいな。

その時にヒーローになれたりして。むしろ、実験台の方が可能性が高そうか。
それはちょっとイヤだなぁ。

夢で見た出来事を、同じ時間に到達した時に、変えられたら良いんだけどね。
そうしたらまだ使い道もあるんだけどなぁ。残念。


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