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クローリーHCが進化させる三重Hのこれからが楽しみすぎるお話

私はキーラン・クローリーのラグビーが大好きだ


情熱と哲学。そしてインテリジェンスに溢れる指揮官。と私は思う。

FW・BKが動き続けるフィールドを全て使ったランニングラグビー。
2008年からはカナダ代表のヘッドコーチを務めて2011年と2015年のワールドカップでも指揮したことがある。

特にイタリア代表に就任し、翌年3月には敵地カーディフで前欧州王者のウェールズ代表を倒してシックスネーションズでの連敗を「36」で止めたあの試合。
さらにはオーストラリア代表から歴史的初勝利を挙げた試合。

そうしてクローリーHCのラグビーが好きになり、イタリア代表の若き至宝アンジェ・カプオッツォを発見することになる。

ここからは私の私見と感情100%で書き記していく。

今期の三重ホンダヒート

今シーズン大注目の三重ホンダヒート。

初戦と2戦目はかなり厳しいDFを強いられていた印象だが、随所に良い点も増えている。

現在5節を終えた時点では、全敗。
結果自体は出ていないが、内容にはポジティブな要素も多いと思える。

特に怪我人も多い中、多くの選手を様々なポジションで起用しているのもクローリー節なのかもしれない。
適材適所。1人1人の強みを見つけている最中。

マテーラ選手などがこれから帰ってくる中で、まだまだベストの布陣ではない状態。それでもしっかりと今できること、選手の特徴をおさえて様々な挑戦をしているという過程を見させてもらっているのは、ラグビーファンとしても、コーチをしている身でも学びになるし、幸せである。

フランコ・モスタート選手はタックル回数(成功率)現在2位
サム・ケインとわずか1差なので、ほぼ同率である。
本当に大きな存在だと思う。


イタリア代表のスタッツから紐解く

私がクローリーHCを本格的に知ることになったのはイタリア代表の就任から、そしてやはり突出すべきデータがあるので、その辺もここでまとめていきたい。

2023年シックスネーションズ VSウェールズ

シックスネーションズでは確実にイタリア代表を押し上げた
クリーンブレイク・パスの多さが際立つ

ゲームとしては負けたゲームであるが、やはり際立つのが「パス」の多さ。パスを繋いだ数がWスコアである。

長短のパスに細かなパス。変幻自在にFWとBKがラインに絡み合うアタックは嚙み合うと手に付けられないくらいに凶暴である。

また5節のBL東京戦でもあった「クリーンブレイク」相手に的を絞らせないアタックもまたハマると強い。

W杯前の日本戦
日本もパス回数が多いが、クリーンブレイク数の差が出ている。

クローリーHCのラグビーでは(特にイタリア代表)あまりボックスキックを多用しない印象がある。

トンマーゾ・アランなどキック力のあるSOもいるが、ミドルエリアでは彼らの展開力とランニングでの突破を試みるシーンも多く見られた。

W杯予選最終戦のフランス戦
大敗したフランス戦でもパス回数は多い。しかし接点での敗北が勝敗に直結するのもわかる。

また展開型のラグビーでは、もちろん局面毎の接点で優位にならねばならない。ここで負けてしまう状況を作られると、勝敗に直結してしまうほど危うくなる。

この試合のイタリア代表では、BKだけにフォーカスするとアランをSOにカルビジをCTBに起用し、起点を生める選手を2人に増やし、イオアネやカプオッツオが外に控え、フェイズを重ねる中、BKラインにカンノーネなどFW選手を混ぜ合わせフランスにアタックを仕掛けている。

しかしフランスの圧力に屈してしまい、ボールを奪われ、フランスのアタックにミスタックルが重なり(ペナルティも)、敗戦という形だ。

クローリーHCが生み出すラグビーへの期待


スタッツを紐解き、また今期のヒートのラグビーを観ているとやはりパスを軸に、アタックをしているのが良くわかる。

そしてこれは完全に私見なので、ここからは私の勝手な考えなのですが。

FWとBKが一体となってアタックをするラグビー。

個人的に名をつけるなら「80分間続くダイナミック大ランニングラグビー」

こんなの魅せられてしまったら、今後どのようにこのラグビーが完成していくのか楽しみでならない。

キャプテンの古田選手もインタビューで以下のように答えていた。

ヒートのラグビーを一言で表すなら、「エキサイティングラグビー」です。試合の行われる80分間、熱くがむしゃらに最後までチャレンジするのが特徴であり、これがヒートの強みだと思っています。ファンが見ていてワクワクするような試合にしようと、チームメンバー全員、ワンチームで戦えています。見ている方の心を動かし、いい影響を与えられるような存在になりたいと思っています。

https://global.honda/jp/stories/106/  より


私は1人のラグビーコーチとして、そして1人のラグビーファンとして、このラグビーの完成形がみたい。
より進化した「エキサイティングラグビー」

モスタート選手やマテーラ選手などFWで運動量の高い屈強な選手が多くいる中で、もう1人2人補強するなら私はやはりフィニッシャーのランナーを考えてしまう。
ミッチェル・ハント選手やトム・バンクス選手など走れる司令塔もいる、またノックス選手なども秋田時代はSO経験もあったりと展開力はある。
朴選手、根塚選手、川合選手、本村選手、藤田選手などなど、様々な武器を持った選手も沢山いる。

その中でもフィニッシャー(特に展開力の先にいるランナー)がいれば、より面白いのではと個人的には思ってもいる。

そんな色々と個人的に考えているんですが(勝手に)笑

終わりに


三重ホンダヒートとしては昇格元年で、フィジカルバトルでやや押されるシーンも多く、ある種イタリア代表のシックスネーションズを観ている気持ちなのだが、クローリーHCは必ずやってくれると信じている。

三重ホンダヒートのこれからの逆襲を私はとにかく楽しみにしている。

久しぶりにワクワクしています。

応援しております。

情熱とインテリジェンスに溢れた指導者と思う。

【余談】

今勤めている学校は狭山市。
ホンダ工場、駅伝、陸上競技の選手がTRしているのを見かけるので、勝手にホンダに親近感を感じている。

あと、クローリーHCの受注生産限定のフラッグを注文しました。
レアでしょ。。。絶対にレアでしょ。。。

まだ注文できます!!!

noteを読んでいただきありがとうございます。「こんなことしてみたい!」「このようなこと一緒にしませんか?」などご連絡お待ちしています。サポートは「子ども達」「ラグビー」の未来の為に活かします。「ラグビー」を通して「大きな夢」を持とう。