偶然
本屋さんに立ち寄った時、表に置かれていたわけでもないのにふと目に留まった本があった。
それは天国のわんちゃんを題材にしたお話。
「この本、家にも確かあった気が…。」
何故か今読まなくちゃ!という気持ちが芽生えて、足早に家へと向かう。
昨年の夏、妹のように可愛がり、16年間一緒に成長してきたわんちゃんが天国へと旅立った。
「犬の死」に関する本や映画を観ると絶対に悲しくなるから、今まで避けてきた。
でも、今なら大丈夫だと思えた。
何事にもタイミングがある。
今だ。
父の書斎に入り、その本を探す。
表紙を見て、驚いた。
その本を書いた作家さんの名前が、最近家族に加わったわんちゃんと全く同じ名前だったのだ。
いやぁ、こんな偶然あるのか。
先代わんこが、
「新しいわんこを迎え入れても大丈夫だよ。」
…と言ってくれているかのようだった。
やっぱり、本を読み始めると涙が止まらない。
先代わんこが、今私にこの本を読んで欲しくて、メッセージを送ってくれたのかな。
貴方を忘れたことなんて1度もないし、これからも忘れることはない。
貴方はいつまでも、私の自慢の可愛い妹だよ。
いつも見守ってくれてありがとう。
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