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きっと、かならず、フランスに恋をする。


先日は、大阪のあべのハルカス美術館にて開催されている
「ポーラ美術館コレクション展」に行ってきました。

印象派からポスト印象派、キュビズム。
エコール・ド・パリまで、フランスを中心に活躍した多くの代表的な画家の絵画が約80点も展示されております。


私の今回の目的は、
大好きな印象派画家 クロード・モネの「睡蓮」を見ること。

モネが最晩年まで熱心に描き続けた代表作「睡蓮」。
これを主題とした作品は約200点にも及ぶ数が残されており、誰もが一度はその絵を目にしたことがあると思います。
ただ、国内で見られる所はかなり限られている貴重な作品。


期待に胸を躍らせていざ。
中に入ると、いきなり目の前に「睡蓮」が現れました。

まさか一点目に見られるなんて・・・

もう、感動の一言です。
初めて生の作品を見ることができ、感激。

「睡蓮」 クロード・モネ

同じ主題を描き続けることで、季節や天気、時間帯によって異なる太陽の光を捉え続け、刻一刻と移りゆく光の表情を表現した「睡蓮」。
水面の表現も本当に素晴らしく、空の色や雲の動き、周囲の木々の存在、水面の下の世界など、光を巻き込んだ様々な表情を見せてくれます。


死ぬまでには絶対、パリのオランジュリー美術館に行きたい。
モネの睡蓮の「大装飾画」を視界いっぱいに入れて、モネの描く世界モネの見た光をこの目で堪能したいなぁ。


1作品目の感動もひとしお、中へと進んでいくと
モネやルノワールなどの印象派画家たちの作品がずらっと並んでいました。


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今回の目玉ともいえるルノワールの「白い帽子の少女」
この作品のみ撮影が可能で、正面から撮るべく沢山の人が並んでいました。この日は特別混んでいたのか、展示展内ですごい行列ができていて、なんだか異様な光景でした。
撮影用しておわり!みたいな感じがあったので、もっとじっくり見たかったなぁ。


柔らかいタッチで描くルノワールの人物絵は本当に愛らしくて大好きです。髪の一本一本が本当に繊細に描かれていて、絵の中のブロンズヘアをした女性たちは今にもゆらゆらと揺れて動き出しそう。


女性を描いている絵が有名なルノワールですが、私が一番惹かれた作品は「アネモネ」でした。
台の上の花瓶にアネモネが10輪ほど挿されており、配色や位置が完璧なバランスを保って描かれています。
1つ1つアネモネたちは鮮やかに描かれているのに、全体はシックな印象。これが印象派の色の奥深さなのかな。色をたくさん混ぜ合わせているからこそ表現できる深みというのが感じられて、あまりの色遣いの素晴らしさにしばらくずーっと眺めてた。

あぁ、これが ”恋する” ということなのかな。
なんてことを考えたり。



お化粧セットや香水瓶のガラス工芸なども展示されていました。
あまりに繊細で美しい装飾に、胸がきゅんとしっぱなし。


ゴッホやセザンヌ、ゴーギャンなどのポスト印象派の画家たちの作品は、印象派からは画法も色使いもぐっと違った表現で、これもまた良い。
ポスト印象派は、力強い色彩やタッチで自らの感情を表現している作品が多い印象。印象派には全くなかった少々荒めタッチも、それはそれでの良さがあって面白いです。

昨年行ったゴッホ展ではなかった作品が展示されていたので、自分の中のゴッホコレクションがまた増えて嬉しかったです。(余談すぎてすみません)


1つ1つ作品に真摯に向き合うと、
たくさんの感情を気づかせてくれる。

絵って、素晴らしい。


フランスの魅力を存分に感じることができて、
とても幸せな時間でした。


きっと、かならず素晴らしい作品に出逢える、
きっと、かならずフランスに恋をする


まだ知らぬフランスの魅力に触れてみる


そんな素敵なときを過ごされてみてはいかがですか。



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