見出し画像

災害時のための冊子づくり。

今期用に改版作業中なので
今回の記事は、2019年に作った
『江ノ電 災害時避難ハンドブック』
について書いてみます。

当時お付き合いのあった
鉄道関係から受注のある企画会社さんから
江ノ電周辺の防災のための冊子を作りたいと
ご依頼がありました。

盛り込む内容は大きく分けると3つ

  1. 対策

  2. 避難所のマップ

  3. 過去の被害状況


1.と 3. は、災害時に備えるために
事前に読んで欲しい記事。

2.は、事前にも読んでもらいたいのですが
災害時にも使う重要なページです。
(地図自体は地図の制作会社が
作ってくれたものを置いています。)


有事の際に効力を発揮する冊子なので
不必要に考えさせたり、
迷いそうなことを排除して
基盤となるデザインを考えました。

  • 認識しやすいレイアウト(余白たっぷり)

  • 色は最小限(読みやすくするための色分け)

  • 本文はすべてUD(ユニバーサルデザイン)フォント


仕上がりはこちら。

駅ごとに常設されている冊子スタンドに並ぶので
観光チラシなどに埋もれないよう
表紙は大きい文字と
防災で多く使用される黄色ベースに。


必要な情報に、すぐに辿り着けるように
避難経路ページは
“つめ”(インデックス)をダブルでつけました。


平時に読むときに、あまりに簡素な冊子だと、
読みすすめる楽しみがないので
あしらいは、可読性を邪魔しない程度に
グラフィカルに。


防災バージョンの
“えのんくん”(江ノ電のキャラクター)を
ごく小さく散りばめました。



今回の改版に向けて提案したことは
主に避難マップ部分です。

  • 可読性においての地図のブラッシュアップ

  • 色弱の方へ、使う色の精査


みんなにやさしい冊子になるよう
進めたいと思います。


過去に起きた、災害や歴史を知るって
これからを生きていく事にとっても
大事だ事だなぁ、と、近頃、切に思います。



この仕事に関連する制作物↓


  • ENODEN MEDIA(駅広告の販促冊子)

  • 台湾平渓線ポスター・中吊り(初代)

  • 日本観光鉄道手帳(台湾用・繁体字)

  • タンコロ(江ノ電イベント)

記事を書いたら、都度リンクを貼っていきます。
ご興味のある方はどうぞ!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?