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萩原聖人、最も1位に近づいた半荘(Mリーグ12月7日ハギー2連投の第1試合)

惜しかった。本当に惜しかったよハギー。

まさかの2連投となったハギー。

ハギーファン大歓喜となったこの日。

この日の第一試合を見ていきたいと思う。

1.滑り出し好調だったハギー

いや、本当にスタートは本当に良かったんだよなぁ。

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東1局、親の園田の白ポンに被せていくハギー。

良い鳴きですね。打点こそ低いものの上がり率はかなり高そう。

雷電らしいか?と言われると疑問が残るが、この鳴きができるかできないかで今後のハギーの成績は著しく変わる。

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やるやん!これがインスタとかだったら良いねボタン連打しちゃうよ。

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開幕にリードが貰えるのは本当にありがたい。



続く東2局も制したのはハギーだった

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ここから發をスルーし

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2枚目もスルーとした

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そして手が進んでのここで聴牌外し!やるやん!

いや、流石に外すか。發無いし6sも1枚飛んでる。

当たり前っちゃ当たり前の聴牌外しだが、メンタルやられてるときはこんなんでも仮テン取ったりするからな。

まだまだハギーの心が生きている証拠だ。

全然関係無いんですが、ハギーが4p引いたものと勘違いして、Abemaコメント欄で「多少受けが狭くてもタンヤオ見て發切らないの?」的なコメントしたのは私です。

謹んでお詫び申し上げます。

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ナイスツモ!もろたで工藤!!

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手が入ってた親の勝又から一発打ち取り。

完全に流れが来ている。

2.ハギー、三色を見るべきときに三色を忘れる

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ハッギさん!!!?!??!?!

これはあかん、アカンで。

まだ筒子の愚形カンチャンのフォローとして、浮き牌を持つことが許される巡目だ。4sがくっつけばドラ受けを残しつつ自然に三色に移行できる。

教科書に載っても良いくらいの三色目を残すべき手牌だ。3s切るくらいならせめて7m切ろう。

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嘘だと言ってよハーギィイイィィイイ!!!

いやいやサイドストーリーじゃない、Mリーグは麻雀界最高峰のリーグ戦、ポケットの中どころの騒ぎじゃないんですよほんと。

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裏目ったのが2sの方で助かったな。

それでも8pさえ引ければ戦える手牌。なんとか仕上げたいところ。

3.マムシの牙

しかし、そんなハギーの進撃を止めたのは沢崎だった。

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この9mはマジで危ない。止める奴おらん。

ハギーも掴んでたら音速で切り飛ばしてた。沢崎に手牌を倒されてゾッとしただろう。

助かったのは待ちがエグすぎてダマにされたのをツモられたこと。

もうちょっと待ちが悪かったら曲げられてて最悪跳満とか倍満とか親被りだった。

そして2の矢を放ったのも沢崎だ

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この切り順のリーチに

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6pにロンの声がかかって9600

ほんまに危ない。

通りそうな無筋を順番に挙げて?って言われたらとりあえず14pか69pって答えるやつ。

掴んだ村上がついてなかった。

4.ハギーの悪癖

続く東4局、先制したのはハギー

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ダマだけは本当にあかん。

待ち取りは正直どっちでも良いと思う。

符ハネもするし、北の相方も中筋と悪くない。

ここで1番やってはいけないことは安手で局を流すことだ。

この手を役牌シャボでダマにした場合、ほぼ北のみの1600点で局を終えてしまうことになる。

一番追いかけたい沢崎からしたら最高の親落ちパターンだ。沢崎を助けるダマと言っても良い。

これで脇から北が出た日には「あらあらハギーさんどうもですまたご飯でも食べに行きましょう」って誘われるレベル。

ライバルの親こそ親被りさせるチャンスなのだ。

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そして1巡回してのおもむろツモ切りリーチとした。

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1巡の隙が生んでしまった跳満ツモられをもう忘れてしまったのか?

ハギーは果たして何回同じことを繰り返すというのか。

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結局は村上のツモ上がりになっていたわけだが、ハギーの弱点がまだ残っていることが表れている一局だった。

5.ハギー、痛恨の放銃

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沢崎にダマ3900をくらい、現実的に逆連帯が見えて来た場面。

親の勝又から早いリーチが飛んできた。

この世にハギーを救う神はいないのか?

しかし、ハギーの手牌も決して悪くはない。

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そしてこの3p切り。

これはほんまにあかん。

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結果放銃になるわけだが…。

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冷静に考えて見よう。

上がりを見るなら萬子2面子と筒子2面子、4sのヘッドの形か

萬子2面子と筒子1面子1ヘッド、4s暗刻のいずれかだ。

どちらを目指すにしても要らないのは8pだ。

もちろん8p残しには7pの受けが残るが、その場合打点の種である一盃口を消してしまう。

3p4pと6p8pの放銃率に明確な差があり、打点を削るだけの価値があるのなら良いが、今回の勝又の捨牌からは特別筒子の良し悪しは無さそうだ。

3p切るくらいなら8p切った方が間違いなく良い。

8p切って追いついていたら別の未来もあったのかも知れない。

6.ハギー、麻雀テクニック不足問題

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続く南2局、親の仕掛けに被せて萬子の染めに向かうハギー。

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リーチを受け、謎の聴牌取らず。

流石にシャンポンには取らないが、8m待ちにはした方が良いでしょう。

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そしてこの赤5mもスルーしてた。

これはあかんよ!

567でチーして2mを切りましょう。

親にもう一回ツモ番を回すのは癪だが、自身は確実に聴牌が取れる。自分がそのままツモって危険牌を掴んだ場合ノーテンにさせられるかもしれない。親にもう一回ツモを回すことで降りてくれるかもしれないのだ。

さらに奇跡の村上が掴んで満貫上がれるパターンもある。

もちろん最悪のパターンは親に海底でツモられることだが、自身のリターンがそれ以上に大きいため、ここはチーの一手だ。

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チー…してたらなぁ…。

7.追い上げるハギー

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最強の配牌から

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簡単!

裏も乗って跳満の上がりとなった。

細かいことですけど、3巡目は8p残した方が良いと思いますよ。

8.マムシは許さない

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待望の親番、なんとか萬子に染めようとするも、沢崎の無情なリーチ。

ほんまハギーを救う神は居らんのか。

しかしハギーもこれは本当によく止めた。一向聴だったら止まらなかったかも。

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しかし、最終的には沢崎がツモ上がった。

コバミサ「この瞬間、萩原が天を仰ぎました」

ギリギリまで耐え、後2回沢崎のツモを凌げばオーラス満ツモ条件での勝負になっていたところだった。

しかし、沢崎にツモられてしまってはこれで事実上のゲームセットだ。

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後は素点を守りつつ2着になるだけのゲームだ。

オーラスは3着を守りに行った村上が1000点の仕掛けを入れ、試合終了となった。

結果としては2着3着のほぼトントンとなったこの日のハギー連投だったが、牌勢は上向いてきているのではないだろうか。

止まない雨は無い!次こそはトップ取ってくれ!!ハギー!!!!


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