7 桐の花少年を馬拒み続く

 句集「むずかしい平凡」自解その7。

 「青水無月ごりっと光る馬の臀部」でも書きましたが、農業高校の馬術部風景。

 なんだか馬が嫌がっているんですね。

 少年は何度も何度も馬に乗ろうとするのだけれど、馬がいやがって乗せてくれない。拒み続けている。馬の機嫌が悪いのか、少年の技術や思いやりが足りないのか。

 馬が何かを感じ取っているのか。

 馬には、人間が及びもつかないような感受性があって、何かを見抜いているのかもしれません。

 ちょっと離れたところに、桐の木があり、花を咲かせている。人間を見ている。桐の花も何かを感じているんでしょうね。

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