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ボーンブロスを作る材料の選び方③野菜

ボーンブロスに使う野菜の選び方
 基本的には、オーガニック野菜を使うことをお勧めしています。骨と同様の理由で、薬剤を使った食材は、腸内フローラバランスを崩すとも言われ、体にとってベストな食材とは言えません。
 野菜などの植物は、カビがつくと植物自身を守るためにサルベストロールという抗菌性物質を出すのですが、農薬や防カビ剤を使うとカビがつかないので、出す必要がなくなってしまい、サルベストロールの少ない野菜ができてしまいます。サルベストロールは、抗がん作用があると言われている物質ですので、オーガニック野菜を食べることは、農薬を体に入れないというだけでなく、がん予防に役立つという、健康にとってとても理にかなったことなのです
 サルベストロールは熱に強く、加熱によって失われることがないので、ボーンブロスにおいても、オーガニック野菜を使うことでその効果が得られます。
 農薬や化学肥料を使わず、土作りから行った畑は土壌菌も元気です。薬や化学的なもので大地を汚すことなく、土が元気で、野菜が本来の能力を発揮し、人の健康にも良いのであれば、地球良し・植物良し・人間良しの三方良しと言えるのではないでしょうか?
 とは言え、オーガニック野菜の流通は限られており、必要な野菜が揃わない時もあります。そんな時はおおらかに、減農薬であったり、生産者がわかるものを使うなど臨機応変にやっていきましょう。こだわり過ぎることは、逆にストレスになってしまい、腸や脳にも良くありません。

 ボーンブロスに使う基本的な野菜は、タマネギ・長ネギ・人参・セロリ・生姜です。セロリはデトックス効果を期待できるので、是非入れたい野菜です。オーガニックであれば葉も使って構いませんが、オーガニックセロリが一番入手困難です。なければイタリアンパセリでも代用できます。イタリアンパセリは茎ごと使います。プランターでも育ち、ほぼ一年中収穫できるので、キッチン菜園で栽培しても良いかもしれません。イタリアンパセリを使う場合は、煮込み終了の直前に刻んで入れると、風味が生かされ、ビタミン・ミネラルの補給にもなります。
 季節の野菜を足しても良いのですが、小松菜など葉もの野菜は、はじめから入れると臭みや苦みが出てしまうので、これらも飲む直前にトッピング感覚で入れます。
 野菜は、入れるタイミングによって味や栄養価が変わってきますので、途中で足したり最後に入れたりと臨機応変に使いましょう。
 骨だけで作る方もいらっしゃいますが、せっかくなので、野菜スープとしての恩恵も得たいものです。ヒポクラテススープやベジブロスなどの野菜スープレシピを参考に、組み合わせて作ってみるのも良いと思います。

 (玉ねぎやセロリといった基本的な野菜が使えない低FODMAP食で作る場合の材料については、別の記事でまとめます。)