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「1日に何cc飲んだら良いのか?」

 ボーンブロスの濃度や、飲用量についてのご質問をよくいただきます。
 健康に役立っていると感じている方のお話を伺うと、厳密な濃度や量にこだわるよりも、毎日の食事に取り入れて、長く続けていることに共通点があるようです。
 ボーンブロスは薬ではありませんので、守らなければいけない容量はありませんし、これだけ飲んだら必ず何か症状が改善するというものでもありません。あくまでも、日々の食養生として活用されるものです。

 とはいえ、何らかの目安があると良いかと思いますので、ボーンブロスに含まれるたんぱく質量についてお話ししたいと思います。

 ボーンブロスの濃度の目安となるのは、たんぱく質量です。コラーゲンやアミノ酸もたんぱく質の一種ですので、栄養表示成分では総たんぱく質量に含まれます。

 当店の「冷凍ボーンブロス」は、効率良くお飲みいただくために、1食分のたんぱく質量の目標値を7g以上に設定して開発しました。現在の商品は、50ccのお湯で薄める想定の1パック100gで、たんぱく質量は7.4gとなっています。

 「手作り鹿ボーンブロストライアルキット」の鹿骨435gと鹿すじ肉250gを2Lの水で48時間煮出し、濾した場合では、1食200ccあたりのたんぱく質量は5gでした。お肉を加えず、骨435gのみで煮出し場合は、200ccあたり2.8gという結果が出ています。量を制限せず、お茶がわりに何度も飲めるのが手作りのメリットでもありますので、この分析結果を参考に、ご自身にとって良い濃度、飲用量を見つけていただければと思います。

 ボーンブロスファンのバイブルとも言えるケリアン・ペトルッチ医師の著書「3週間で身体と心が劇的に変わる 最強『ボーンブロス(骨スープ)』食事術」(福井久美子訳.集英社.2017年)では、「水を入れる隙間がないほど、骨をぎゅうぎゅうに鍋に詰め込みたいところだ。」と書かれているのですが、残念ながら健康な骨が入手しにくい日本の現状で、毎回それ程の骨を使うことは、現実的ではありません。一時のブームで終わってしまうよりは、日々の食事として続けられる容量、方法であることが、最終的に良い結果をもたらします。