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間に合ってます

Twitterを死ぬほど放置して、久々に開いてみるか、とログインしてみると「株で〇〇円儲ける方法!」とか「脱サラしてセミリタイア生活!」とか「偏差値30から〇〇大学合格!」とか「TOEIC600点超え!」といった内容のアカウントから勝手にフォローされていることが多々ある。

まあこの世には多分「フォローする自由」があるはずだ、勿論私にもフォローする自由があるはずであり、そして同様にブロックやミュートをする自由もあるはずである。

情報過多の時代だとよく言われる。情報過多というより欲しいとも思っていない情報の方からこっちにやってくる時代だと思う。20世紀の終わりに情報にずっと簡単にアクセスする方法が確立され、21世紀は情報独歩時代となった。

それらの勝手にやってくる情報に対して思うことがある。

間に合ってます。

そう、別に情報の方から歩いて来なくても必要があれば勝手に調べるし、調べられる時代でもあると思っている。世は大検索時代だ。検索王に俺はなる。

そして、大抵歩いてくる情報は特に知りたい情報でもない。
株で〇〇円儲ける方法!→今特に株をやろうと思わない。
脱サラしてセミリタイア生活!→既に無職だ。セミ崖っぷち生活。
偏差値30から〇〇大学合格!→別にその大学に行きたいと思わない。
TOEIC600点超え!→フルスコアとる方法教えてくれ。900超えてからが問題だ。
まあそんな感じである。そもそも本当に貴重な情報は地面をほっくり返そうがGoogleの検索バーに叩き込もうが本を読もうが何しようがそう簡単には出て来ないのではないか。
それがすぐ出てくるようなら自己啓発本は売れないし世の中億万長者だらけになるしこの世の問題の8割方はすぐ解決するんじゃないか。

そんなこんなで、あの子の気持ちはGoogleに聞いたってわからないし(もしかしたらその子の気持ちは課金制かもしれないが)、圧倒的に幸せな人生を送る方法はTwitterには流れていない(もしかしたら川には流れているのかもしれない)。そもそも幸せの定義は人によって異なるためTwitterに流れていたとしてもそれはその人にとっての圧倒的な幸せであり、それが他者に該当するかはまた別の問題である。

そう。すぐに手に入る情報で間に合う事柄もあれば間に合わない事柄もある。何れにせよ言えるのは、「自分で調べますので、情報の方からやって来なくても良いですよ」ということだ。

ただそれを言ってしまえば、「虚数のnoteも特に間に合ってる情報しかないので別に要らないよ」って話になってしまうので、私は敢えて大々的な宣伝はしていない。いやまあ宣伝するほどの内容でもなければ宣伝に割けるリソースがあるわけでもない。私の持つ情報は大したものではないので情報独歩状態も作っていない。そして最初の方で述べた「フォローする自由」「フォローしない自由」がここにも適用されるものだと思っている。

気が向いた人が気の向くままに読んでくれたらそれ以上のことは今のところ望まない。

#エッセー #エッセイ #情報 #cakesコンテスト

現在無職。文章を書いたり、何か面白そうなアイデアを出したりして、誰かの人生が豊かになれば良いなと思っている。