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築25年の社屋で起こること

前回までのあらすじ:
下水に流れていない水を、子メーターをつけることで水道料金から引いてもらえることになったのだが、まだまだ水道料金は高かった。

水道代が高い高いと書いてきたが、本当に高いのか?
その当時は検証することもなく、感で動いてたんだよなあ。

けど、今なら正しい水道代がどのくらいなのかを言うことができる。
なぜなら、水道代、笑えるほど下がったから。

最高100万円、平均60万円の水道代が、修繕工事を通じて、およそ15万円になった。
はあ~???なんだって~!!!の数字。

2ヶ月に一度45万円のロスだとして、1年で270万円。
これを一体何年続けていたんだろう。
そして、このまま続けていたらどうなっていたんだろう。

本当にぞっとする。

子メーターをつけた後、池の水漏れがわかり修繕し、さらに数年後、受水槽と高架水槽をやめた。

これが、俺のやった水関係の修繕工事。
受水槽と高架水槽の撤去は補助金を利用した。

その後、水道代が大幅に少なくなった。

築25年経った建造物や設備には様々なことが起きる。
修繕しながら維持していくのは大変だ。

今でも抱えている問題にコーキング問題がある。
一度、大変な思いをしたことを思い出した。

「1階の天井から水が落ちてきています!」

え???1階の天井から???
社員からの報告を疑問に思いながら行ってみると、本当に天井から水がじゃんじゃん落ちていた。

社屋は2階建て。だから雨漏りではない。
天井の水道管から水が漏れたんだろうか?

慌ててぶつくんを呼んで、天井の上を見てもらう。
いつでもぶつくんを呼ぶ俺。

「水道管ではないですね。」

は???じゃあ何???

とりあえずその日は水の処理に追われた。
そして、後日、いつも頼んでいる工務店のえとうさんに見てもらった。

すると、いつもの穏やかな調子で、

「外のコーキングのひび割れから雨が入り込んだようです。」

ひび割れ???

「見てください、経年劣化でひびが入っています。」

コーキングとは目地剤のこと。
これを施して、建物の窓枠などに雨風が吹き込まないようにするんだが、
築25年も経つと、経年劣化で、このコーキングにヒビが入ってくるらしい。

そうなると、大雨の時に、ひび割れを通過して雨が室内に吹き込んでくる。
今回は強風によって、雨が1階の天井部分に大量に入り込んだようだ。

俺はもうため息しか出なかった。
またかよ~。

今回はえとうさんに頼んで、必要最低限の修繕をすることにした。
そして今後は、問題が発生した時点で修繕することに決めた。

なぜなら、2階の外側の修繕には足場がいるんだ。
さらに、屋外の修繕には補助金がないから、修繕費は丸かぶりとなる。

巨大な社屋の全てのコーキングが修繕対象だ。
一体どれだけあるんだよ~。

えとうさんが教えてくれた。
ちゃんと修繕して使えば、社屋はあと100年使えます。
この建物を解体する場合、2000万円はかかります、と。

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