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心にうつりゆくよしなしごと:昼寝

私は、どちらかというと朝型人間です。
夜更かしといっても12時までに寝るし、休みの日も大体7時くらいには起きるので、睡眠時間も平均6,7時間は確保。8時半とかに目が覚めたら、「ああ~、今日はゆっくり起きたなあ」と感じます。

それでも、昼を過ぎるとウトウトしてしまうのが不思議です。
おうち時間が増えたので活動量は絶対に減っているはずなのに、すうーっと眠気がまわってきたが最後、気が付くと夕方になっています。
休日とはいえやることっていっぱいあって、午前中は洗濯、掃除、買い出しetcであっという間に過ぎてしまいます。夕方は夕方で、ぼちぼちご飯を作ったり、お風呂に入ったりしないといけない。ゆえに、諸々がひと段落する13時~15時くらいってゴールデンタイムだと思っていて、映画を観たり、本を読んだり、noteを書いたり、自分の好きなことに使いたい時間でもあるのですが、その時間帯が一番眠い(笑)

昼寝のし過ぎはよくない、と聞いたことがあるので15分後くらいにアラームをセットしても、スヌーズで2度寝、3度寝をしてしまうんですよね。起きなきゃ、と思うほどに背中が床にくっついてしまうというか。
「起きなきゃ!」と「まだ寝たい…」という気持ちの相克すらなんだか心地よい。それが昼寝だなあと思います。

そういえば小さい頃、両親が週末によく昼寝をしていたのを思い出しました。子供としては「遊んでくれよ!」と思ったけれど、「ああ、眠いなあ」ということに幸せを感じるようになったのはいつからだろう、と改めて考えてみると、それは大きくなってからだという気がします。毎日遊んでいるだけだった子供時代は、眠いから寝る!という思考回路が全てでしたが、今は「今日はお休み」という事実が、眠気をより一層心地よいものにさせるようです。
自分も大人になった今、あの時の両親の至福が、遅ればせながら分かったような気がします。

そんな今日も、ゴールデンタイムをまるまる昼寝に費やしてしまいました。ああ、また寝てしまった…と思ったけれど、じゃあ昼寝をせずに起きていればよかったか、と聞かれると答えは「否」。
眠気にふんわり包まれてそのままどっかに連れてかれちゃうみたいな、お昼を食べた後の、あの何とも言えない幸せな感覚…。あれは何にも代えがたいですね。昼寝に可も不可もありませんが、やはり昼寝はすべきだった、してよかったのだという結論に至ります。

ただ、ここでまた不思議なのは、夜になるとちゃんと眠くなるということ。
今日もまた一日が終わって、また明日が始まっていくぞ。
そんな風に一日の始まりと終わりを意識するようになったのも、大人になってからかもしれません。自分でも気づかないうちに私も大人になっているんだなと思うと、嬉しいような、少し寂しいような、そんな気持ちになります。

写真は、昼寝といえばということでのび太くんです。彼は早寝の世界記録保持者でもあります。確か0.93秒とかだったような。まばたきよりも早く寝てしまうのだから驚きです。そんなのび太くんの名言と言えば、「一生懸命のんびりしよう」でしょう。怠惰、とも捉えられてしまう「のんびり」を一生懸命と表現するあたりに、彼の心の優しさ、穏やかさがうかがえる気がします。

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