お菓子の箱

わたしの「好き」をぶちまけさせてくれ~色んなパッケージ編~

こんばんは、ぼんです。

noteを始めて1週間、早くも「何を書けばいいんだろう」という壁にぶち当たっていたのですが、自分が好きなものについて好きなだけ書いてみればいいじゃないか、それこそ思いの丈をぶちまけてしまえばいいじゃないかということで、その第一弾としてパッケージを選びました。今日のタイトル写真は、私のパッケージコレクションの一部です。

突然ですが、皆さん箱や包装紙ってどうしていますか。

お菓子の箱であれば、食べ終わったらお役御免、資源回収ゆきになるのでしょうか。ましてやビニール袋なんて封を切るまでのかりそめの関係…。ビリッとひと思いにちぎってしまう人もいるんじゃないでしょうか。「わあ可愛い!」と思っても、結局のところ捨ててしまう人が多いのかもしれません。実際、「ハーゲンダッツの蓋が可愛くて捨てられなかった」と知人に話したところ、「気持ちは分からなくはないが、そこまではしない」と一蹴されました。その知人には「取っておいたところで何に使うのか分からない」とも言われたのですが、正直なところ、私も分かっていません。

じゃあなんで取っておくのかという話なのですが、「内容物を包む/ばらばらにならないよう一つにまとめる」という役目を終えてもなお捨てられないのは、「デザインが可愛いから!!!!!!!!!!!!!!!」これに尽きます。私は可愛いものを見ると、胸がギュン!とする気がします。心をギュン!とわしづかみにされるというか…。ビックリマークの数が異様なことからも分かると思いますが、相当ギュンギュンしています。可愛いものには無条件で愛情が湧くものです。そう簡単には捨てられません。

でもただ「可愛い!」で終えてしまうと今までと変わりがないので、その感情をもうちょっと掘り下げてみると、「可愛いデザインは、ただ可愛いのではなく、手に取っただけでちょっとくすっとしてしまったり、パッケージから色んなストーリーを想像/創造することができるから好き」と言えそうです。

お菓子の箱

ここで今日のタイトル写真を再掲します。例えば、中央の「小王子麵」は台湾のベビースター的なお菓子なのですが、でかでかと描かれた小王子の表情がなんともレトロな感じがして可愛いと思いませんか。王子と言うより、そこら辺の野球少年のように見えます。その割には後ろのオーディエンスの数が多いので、やはり由緒正しい家系の王子なのでしょうか。右側の、耳の前にちょこっと髪の毛が出ているのも、「邪魔じゃないのかなあ」などと野暮なことを考えてしまいます。深緑のベース地に、黄緑、オレンジ、水色がちりばめられているのもいいですね。緑+オレンジとかって組み合わせによってはちょっとうるさくなりそうな気がするのですが、ちょうどいい感じに不協和音というか、程よくパンチを利かせているなと思います。ちなみに小王子麵はカロリーがすごく高いです。この大袋に20個くらい小分けで入っているのですが、一人でぼりぼり全部食べてしまったと言ったら、台湾の友人に引かれました。

小王子麵の左下、桃のイラストが入っているのは、韓国で買ったヨーグルトの台紙?です。ハングルのまるっとした感じがなんとも可愛くて捨てられず、無事持って帰ってきました。大学の時に第2外国語として韓国語を履修した時の記憶を掘り起こすと、おそらくこれは「ヨプレ」と読むのですが、「よ」「ぷ」「れ」という音が持つ角のなさ、柔らかさがそのまま文字で表されている気がして、そこもまた可愛い。観光客用につくられたデザインではなく、あくまで現地の生活に溶け込んでいるという点も推せます。観光の一歩先に足を踏み入れたような感覚、パッケージを通してそんな感覚すら覚えます。

全部語りだすときりがないので今回はこれで最後にしますが、一番左側に並べてある長方形の缶は、ポルトガルで買ったイワシ缶です。この写真の中では唯一、中身を食べていません。つまり、「包装が可愛すぎて開けられない」のです。一部の界隈には信じられないかもしれないですが、本当の話です。いずれもポルトガルに古くからある水産加工業者のイワシ缶で、時代こそ違えど多くの人が同じものに親しんできたという事実に胸が熱くなります。私が買った缶もお土産屋さんのようなところで買ったので、この商品自体が観光客向けという側面もあるのかもしれませんが、余計なものや、無駄がないそのデザインを見ていると、「質実剛健」というか、芯の強さのようなものすら感じます。きっとこの缶たちは、この先もこのデザインで色んな人に愛されていくのでしょう。観光地の大きな通りに、これらとはまた別の会社の缶詰を扱うお店がありましたが、缶詰の絵柄も、店内の装飾も豪華&きらびやかで、「きれいだけどなんか違うな」と思いました(あくまで私の感想ですが)。必要以上にキラキラしていなくてもいいんです。背伸びをしない、素朴な可愛さに私は魅力を感じます。

パッケージ愛について語りつくしてきたところではたと気が付いたのですが、パッケージを通して現地の生活に近づいたり、現地に溶け込むような感覚を得られることも良さの一つなのかもしれません。私は特に海外でこうしたパッケージを集めることが多いのですが、「現地の人に受け入れられているものを、自分もまた好きになる」という体験を通して観光の一歩先を見ることから、満足感を得ているのかもしれない、と思いました。

とまあそれっぽいことを書いてみましたが、つまるところ、こういう風にパッケージを並べてみたり、あれこれ考えてみたり、手に取って紙の感触を確かめたりしている時間が本当に楽しいんですよね(笑)他の誰かにとってはごみになっちゃうものかも知れないけど、自分にとっては宝物。名前の付けられない趣味なのですが、これからも大事にしたい趣味です。なかなか賛同者が見つからないのが難点なのですが、一人で集めるのも楽しいけど仲間がいたらもっと楽しいだろうなあとも思っています。もしこれを読んでくださった方の中にとびきりのコレクションを持っている方がいたら、ぜひコメント欄なりで見せてください。好きをぶちまけあいましょう。

今日はパッケージについて大分ぶちまけましたが、なかなか楽しかったので、次は何か別のものについてぶちまけてみようと思います!

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