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新婚旅行で雲ノ平・高天原温泉に行った話①〜予行練習〜

2023年春に入籍をしました。
2人の共通の趣味は登山です。
私は付き合う前から登山をしており、一人で立山、燕岳、西穂高独標、木曽駒ヶ岳、谷川岳、雲取山や丹沢、奥多摩、伊豆の山を登っていました。
旦那さんは、一緒に行った尾瀬をきっかけに登山にハマり、それからは一緒に登りに行くようになりました。

そして入籍をし、結婚休暇がもらえると。
山が混む長期休暇以外で10日間も休めるなんて、滅多にない!
それなら1泊2日とかでは行けないような山に行きたい!
そして、前々から憧れていて、いつかは行ってみたいと思っていた、北アルプスの最奥部・雲ノ平&高天原温泉に行くことを決めました。

8月はお盆休みもあるし、さらに休むとなるとちょっと厳しい…
9月下旬頃で閉まる小屋もあるので、後ろに日程をずらす可能性も考え、余裕を見て9月上旬に決行することに。

しかし、私たちはテント泊装備は持っているものの、2023年初夏時点でのテント泊経験は、伊豆(船原峠〜だるま山高原レストハウスまでテントを背負って歩き、キャンプ場に宿泊)とくじゅう連山のみ。
こんなんで北アルプスをテント担いで何日間も歩けるのか?
とまずはテント泊の経験を積むことにしました。

尾瀬

尾瀬ヶ原から見る至仏山

手始めに行ったのが、尾瀬。尾瀬には尾瀬ヶ原を挟んで至仏山と燧ヶ岳という2つの山があり、間のキャンプ場に泊まって1泊2日でそれらの山を登りました。
正直、肩慣らしにいいだろうと思って行ったのですが、めちゃくちゃきつかったです。
1日目は鳩待峠から尾瀬ヶ原を通り、見晴キャンプ場でテントを張り、荷物を置いて燧ヶ岳に登りました。
途中の山小屋のおじ様にも警告されたのですが、前日の雨で見たことないくらいに地面がぐっちゃぐちゃ。
ぬかるむし、滑るし、転ぶし…登りながら心が折れそうでした。折れてました。
それでもやっと登りきり、いざ2日目。今度はテントを担いで至仏山へ。そうしたら、荷物が重い×気温がかなり高いというコンボで、バテバテに…
多分、最初の歩くペースも早すぎたんだと思います。
荷物が重いとコースタイム通りに行かない、という重要な学びを得ました。
考えれば分かることですが、それまで基本的にコースタイムより早く歩けていたので、コース設計をコースタイム×100%以外にしたことがなくて。
テントがあるときは、コースタイムを多めに設定しないといけないことを知りました。
また水も不足気味になってしまいました。
テントを担いで歩くにはもっと水が必要なんだと学びました。当時はペットボトルの水を持って行っていましたが、その後ナルゲンボトルやプラティパスを購入しました。
この尾瀬山行は、非常に良い経験、学び、トレーニングになりました。

甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳

その次は、甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳に行きました。
どちらも荷物をテント場に置いてアタックザックで登ったので、あまりトレーニングという感じはしなかったですが、2日連続で2,900-3,000mの山に登るという経験を積みました。

蝶ヶ岳

蝶ヶ岳のテント場

そして雲ノ平前最後の登山は、テントを担いで北アルプスに登っておかねばと思い、蝶ヶ岳に。
徳沢からの登り坂がきつかったのですが、しりとりをしながら登るとペースが上がりすぎなくていい、というコツを掴みました。
また、初めて稜線にあるテント場に泊まりました。
(伊豆、くじゅう連山、尾瀬、甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳はどこも、キャンプ場が山の麓にあった)
稜線のテント場は景色が最高でした。
それと、本来行こうとしていた日は台風が近づくことが分かり、天気を見ながら日程・コースを変える、という経験ができたのも良かったです。
最初は初日は徳沢泊という2泊3日の行程で行こうとしていたのですが、1泊2日に短縮しました。

そんなこんなで、いくつかの予行練習を経て、いざ新婚旅行に出発しました。

続く。


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