見出し画像

2024/1/20 今週の米国経済指標まとめ

⭕ 能登半島震災でお亡くなりになった方々へ心からお悔やみを、被災者の皆様へお見舞いを申し上げます。

 今週の米国、日本経済指標、米国 小売売上高(1/17)、最近のApple社、S&P500指数 最高値更新(1/19)、について簡単にまとめてみました。



① 12月 米国 小売売上高 1/17

⭕ 小売売上高(前月比)
総合 結果+0.6% 予想+0.4%

出典元 TRADING ECONOMICS

✅ 12月の小売売上高は予想を上回り、外食(+1.7%)、衣料品(+1.5%)、ネット通販(+1.5%)の伸びが目立った。(先月比)

 米国家計は高金利を乗り越えており、経済が停滞する強い証拠が見られないとの判断から、市場参加者の3月利下げ観測は後退、金利先高感が伸びた事で米国10年債利回りは4.1%付近まだ戻り、米国株式市場には逆風となった。

⭕ 比率が高い自動車、ガソリンを除いた小売売上高も+0.6%と9か月連続でプラスとなり、米国経済の堅調さが伺える。



② 最近のApple社

1.2023年、出荷台数世界一!

⭕ 2023年世界スマホ出荷台数で、アップルが20.1%(2億3460万台)とサムスンの19.4%(2億2260万台)を抜き世界一となった。インフレの影響もあり、アップグレードの買い控えで世界的に出荷台数が減少している中、Appleの面目躍如といったところでしょうか。

出典元 IDC


2.時価総額世界一位陥落

⭕ AI戦国時代に突入し、2024年になり、1/20現在でアップル社の時価総額は2兆8245億ドル、マイクロソフト社が2兆8946億ドルとなり、世界一位の座を明け渡す事となりました。


3.中国でiPhone15を値下げ

⭕ 先日、格下げが行われたばかりのApple社が、中国でのiPhone値下げを決行するとのニュースが報道されました。
 期間は1/18-21、最新のiPhone15は中国での売れ行きが悪く、華為技術(ファーウェイ)や小米科技(シャオミ)などの中国ライバル企業の競争力の向上や、米国当局の中国アプリ制限、地方自治体職員のアップル使用の制限が大きな要因であると報じられています。

[東京 17日 ロイター] - 米アップル(AAPL.O), opens new tab関連銘柄がさえない。日経平均が約34年来の高値を更新し、東証プライム市場の8割超が値上がりする中、同社サプライヤーの村田製作所(6981.T), opens new tab、京セラ(6971.T), opens new tab、イビデン(4062.T), opens new tab、ヒロセ電機(6806.T), opens new tabなどがマイナス圏での推移となっている。16日の米国株式市場で、アップル株が中国での値下げ報道を受けて2%超安となったことが嫌気されている。
アップルは競争が激化する中国スマートフォン市場で「iPhone(アイフォーン)」価格の異例の値下げに踏み切った。値下げは最大500元(70ドル)。米ジェフリーズの調査によると、2024年第1週のiPhone中国販売台数は前年同期比で30%減少した。

出典元 REURERS 2024/1/17

③ S&P500指数、最高値更新 1/19

⭕ S&P500指数は、1/18、19と続伸し節目の4800を一気に突破、史上最高値を更新、終値4,839.81をつけた。マグニフィセント・セブンによる指数押し上げの寄与度が大きく、史上最高値をつけたと言え暫くは乱高下が続く予想が強い。

出典元 Yahoo finance

 19日の米株式相場は続伸。年内の利下げ観測が企業利益の見通しを上向かせ、S&P500種株価指数は終値ベースで最高値を更新した。
 最も寄与度の高いハイテク株を中心に上昇し、S&P500種は2年ぶりに最高値を更新した。人工知能(AI)ブームが相場をさらに押し上げるとの期待に後押しされ、同指数は節目の4800を突破。上げが狭いグループに集中しているとの警戒感を後退させた。

出典元 Bloomberg 2024/1/20



④ 重要経済指標のおさらい

作成 ぼなんざ本舗研究所
作成 ぼなんざ本舗研究所

⑤ 政策金利予想  1/20


✅ 2024/1/31、連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利決定に於いて、市場参加者の意見は「金利据え置きが97.9%」

★ 2024/3/20の会合で、「46.3%の市場参加者は利下げを観測」
(1/13の観測では59.1%)

★ 2024/5/1の会合で、「84.8%の市場参加者は利下げを観測」
(1/13の観測では92.8%)



⑥ まとめ


⭕ 政策金利予想は、新規失業保険申請件数の減少、小売売上高の予想を上回る結果を受け、3/20FOMCが25bpの利下げが観測が46.3%と大きく後退した。

 FRBメンバーはほぼ「利下げを急ぐ必要はない」とのコメントが多く、現時点では5月の利下げが最適解となりそうです。

米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁
「利下げが近いと考えるのは時期尚早」

シカゴ連銀のグールズビー総裁は
「インフレ鈍化が続けば利下げの議論を行うに値するだろう」

⭕ NYDOWは最高値を更新中、S&P500指数は最高値を2年ぶりに更新、NASDAQも2年前の最高値を伺う展開。3指数とも1月をプラスで終える事が出来れば、今年の見通しは良いものとなりそうです。

 2023年同様に、指数に最も影響力のあるマグニフィセント・セブンがAIブームに乗ってさらに加速を始め、半導体関連銘柄も盛り上がっている。


🔅 今週の債券利回り、為替、原油(前週比)1/20現在

★ 米国10年債利回り 4.130%(1/13 3.939%)⤴
★ 日本10年債利回り 0.665%(1/13 0.579%)⤴
★ 1ドル=148.135(1/13 144.872円)⤴
★ 原油(WTI)1バレル=73.43ドル(1/13 72.76ドル)⤴


🔅 今週の米国株主要3指数、日経平均 1/20現在

★ 
NYDOW 37,863 +0.72%(先週比)+1.23%(先月比)
★ S&P500 4,839 +1.17%(先週比)+1.96%(先月比)
★ NASDAQ 15,310 +2.26%(先週比)+2.32%(先月比)
★ 日経平均 35,963 +1.09%(先週比)+8.52%(先月比)

🔅 来週の日本米国経済指標

1/23 日本 日銀政策金利決定会合
1/25 米国 10-12期実質GDP成長率(速報値)
1/26 米国 個人消費支出PCE


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?