アフタヌーンティーの思い出

3段プレートのアフタヌーンティーを初めて訪れたのは、大学生の時、ご年配の先輩に連れてきていただきました。椿山荘のアフタヌーンティーでした。これまた地方から出てきたばかりの若いペンシルママには衝撃でした。椿山荘は英国式のアフタヌーンティーで、1段目にサンドイッチ、2段目スコーン、3段目にスイーツという伝統的なスタイルだったのです。何種類のお茶も飲むことが出来るのも本当に魅力的でした。こんなすばらしいものがあるのだとまた一つ世の中を知ったのでした。その後親戚の叔母さんと椿山荘のアフタヌーンティーは再訪することになりました。人生最初のアフタヌーンティーは椿山荘から始まったのです。

10年以上前とはいえ、ホテルアフタヌーンティーは学生には手の届く値段ではありませんでしたので、次に訪れたのは就職してから何年か後の時。大学時代のお友達や郷里のお友達みんなで新宿にあるパークハイアット東京というホテルのピークラウンジでのアフタヌーンティーに行きました。こちらは高層階にあるため、景色が素晴らしいのと、滞在時間がフリーであったこと、スコーンを含むフィンガーフードが取り放題であったことが魅力でした。当時は価格も他のホテルよりも多少リーズナブルだったのです。まだ若かったので、フィンガーフードも沢山お代わりして、お茶も飲み、おしゃべりに花を咲かせた楽しいひと時でした。

ピークラウンジにはのちに主人とも再訪しました。現在はホテルは全面改修工事をしており、営業も休止しているようです。

場所は飛んで函館に旅行した際に訪れたイギリス領事館内のカフェ「ヴィクトリアン・ローズ」というお店のアフタヌーンティーもクラシックな英国式アフタヌーンティーでとても美味しかったです。函館に行ったらまた必ず再訪したいスポットの一つ。ついでに函館に行ったらラッキーピエロと焼き鳥弁当も是非ご賞味あれ!函館は現在コナンの映画の舞台にもなったので、聖地巡礼で観光客が増えているのでしょうか。

クリスマスのディナーに行った帝国ホテルのラウンジ「アクア」のハイティー。こちらも高層階にあるので、景色は良いと思いますが、夜だったので夜景はあまり覚えていません。テーブル低めのローテーブルだったので、ちょっと食べにくさはありましたが、味はもちろん美味しいです。ですが、やはりスコーンのあるアフタヌーンティーが好きなペンシルママです。ハイティーにはスコーンはないので残念。今はハイティーは行っていないようです。

妊娠中後期にゆっくりお茶を楽しみたいと思って行ったフォーシーズンズホテルのアフタヌーンティー。こちらも良かった。ホテルアフタヌーンティーはハーブティーも充実しています。ゆったりと座り心地の良い椅子で、美味しい食事とお茶と読書を楽しめました。一人でも十分楽しめるアフタヌーンティーです。隣との席に距離があり、自分の空間を保てるのもホテルアフタヌーンティーの魅力です。

今年娘と訪れたペニンシュラホテルのアフタヌーンティー。娘にとっては人生初の自分だけのティースタンドに盛り付けていただき、味わってゆっくりとお食事を楽しんでいました。幼い時は、何でもぱくぱくと食べていた感じがしますが、最近は一つ一つゆっくりと噛みしめて味わうようになったところに成長を感じます。娘もそのスイーツの美しさを一つずつ確認しながら頂いていました。ペニンシュラホテルのアフタヌーンティーは別のブログで詳しい内容を載せています。

子どもが生まれてからはアフタヌーンティーとは大分離れていましたが、娘も小学生になったので、また色々行ってみたい気持ちがふつふつと沸いてきました。娘と一緒に色々なアフタヌーンティーに行くのも楽しみです。
アフタヌーンティーも色々なお店で行われており、様々な種類がありますが、ここではホテルアフタヌーンティーについてお話したいと思います。
ペンシルママが考えるアフタヌーンティーの魅力ですが、何といってもまず何種類もの紅茶を楽しめる点にあります。これはお茶好きには願ってもいない機会です。通常のお店では紅茶とコーヒーともう1種類あるかないかという感じで、何種類も同時に飲めることはそうそうありません。自分の好きな味に出会えた時はとても嬉しいです。そしてホテルアフタヌーンティーの場合、ティーバックではなく茶葉で提供されているお店が多いです。それもちょうど飲み頃の状態でポットで提供してくださります。一番美味しい状態で楽しむことが出来るのです。

次に三段プレートに並ぶ(様々な形態のプレートがありますが主に)丁寧に作られたスイーツとセイボリーはとても美しく、きめ細やかで、心もときめく体験です。ビジュアルでも大いに楽しむことが出来ます。感性の刺激される空間です。そして様々な味を一度に何種類も楽しむことが出来ます。味ももちろん大満足のクオリティでしょう。そして季節によってメニューやコンセプトが変わるのでそれも楽しみの一つです。旬の食材を使ったメニューは季節の感じるにもピッタリです。

そしてアフタヌーンティーといえばやはりスコーンです。焼き立てのスコーンの美味しさはケーキに勝るといえるくらいです。小麦とバターのシンプルな味わいが一層、上質さを感じさせてくれます。ホテルアフタヌーンティーの場合はクロテッドクリームが付くことが多いです。やはりスコーンにはクロテッドクリームを付けたいです。場所によってはお代わりを頂けることもあります。そして食べきれないときは持ち帰ることもできます。がしかし1個は焼き立てをクリームとジャムと共に味わいたいです。

そしてホテルのラウンジという空間です。少し余所行きの洋服を着て出かける体験も貴重ですし、座席のスペースがゆったりしているので、一人でのお食事でも周りを機にせずリラックスできますし、大切な友人との会話でものんびり過ごせます。BGMもお洒落ですし、ホテルによってはお庭や高層階からの眺めといった景色を楽しんだり、生演奏を楽しんだりできます。最近はお席が2時間ほどの指定になっていることが多いです。友人と行くとあっという間に過ぎてしまいますが、一人や娘と行くには十分な時間です。

ネックな点は通常のお茶にしてはかなりの高額になってしまう点でしょう。根っからの紅茶好き、アフタヌーンティー好きのお友達ならともかく気軽に誘える場所ではないです。ですが義母は数十年ぶりの友人との再会にホテルのアフタヌーンティーに行ってきた話をしてくれました。あと何回会えるかわからない友人との再会を喜びあうお茶会にはぴったりの場所であると思います。ペンシルママも故郷にいるイギリス好きな友人がいつか東京に遊びに来てくれた時は一緒にホテルアフタヌーンティーを楽しみたいと心待ちにしているのです。

以上アフタヌーンティーの思い出と思いを書いてみました。


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