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アドベントクランツのろうそくを立てる仕組みが分かった!~ドイツのクリスマス飾り~

ドイツでは、クリスマスの4週間前から、日曜日に一つずつろうそくに火をつけていく”アドベントクランツ”を飾る習慣があります。
これまで、日本の狭い我が家でも試行錯誤で真似をして手作りしていました。
ただ、火を使うにあたり気になる点もあり、通常どうやってろうそくを立てているのか、どんな道具・器具を使用しているのか、いつも疑問に思っていました。
そして、今回、ドイツに滞在していろいろ見ている中で、ついに、どのような方法でろうそくを、周りの植物部分よりも高く立てているのか分かりました!ぜひ、皆さんにもご紹介したいと思います。


1.アドベントクランツとは

欧州では、クリスマスの準備期間となる、12/25に向けた4週間をアドベント/待降節(たいこうせつ)と呼びます。日本でも、12/1から12/24までの数字が書かれた窓がついていて、その日付の日に一つずつ窓を開けていくアドベント・カレンダーなどが最近よく売られていますよね。
そんなアドベント期間を楽しむのに用意するものの一つが、アドベントクランツです。クリスマスリースと4本のろうそくを組み合わせたような飾りになっています。
この時期、ドイツでは、スーパーや花屋、クリスマスマーケットなどで売られています。自分で作るための器具、パーツ等も売られています。
アドベントクランツは、クリスマスの4つ前の日曜日の朝食時に1つ目のろうそくの火を灯し、次の日曜日にさらにもう一つ、とクリスマスに向けて灯すろうそくの数を増やしていきます。少しずつクリスマスが近づいているのだな~と感じることができます。

ドイツ大使館HPの「アドヴェントとクリスマス」に詳しい内容が書かれています。 https://japan.diplo.de/ja-ja/themen/willkommen/advent/915158

2.過去の私のアドベントクランツ

数年前、一度、花屋で開催されていた生花で作る壁掛け用クリスマスリースのワークショップに参加し、それ以降、毎年壁掛けリースを手作りしていました。乾燥によって枝や木の実の風合いが変わってくるリースがとても素敵でした。(自分で言うのもなんですが…)

生花の壁掛けクリスマスリース

そしてその後、アドベントクランツの存在を知り、こちらも作り始めました。
我が家はテーブルも小さいので、普段使いの26㎝の無印良品のお皿の上に作っていました。私のアドベントクランツは簡易的なもので、モミやスギなど、常緑樹・針葉樹のクリスマスっぽい木を花屋で買ってきて、適当な長さに切り、ろうそく4本と一緒にお皿の上に置くだけです。百円均一などで、リボン・金色に塗られた松ぼっくり・赤い木の実などのクリスマスっぽい飾りを買ってきて、皿の上に追加して華やかにしていく感じです。

我流の簡易アドベントクランツ
火を灯すとこんな感じ

こちらでも自分的にはなかなか良いものができたな~と思っていたのですが、唯一、ろうそくの高さがあまりないので、火が植物部分に燃え移らないかと気になっていました。

ドイツのものはろうそくの台座があるものが多く、植物部分から火が遠くなっているので、いつも「どんな器具が下にあるのだろうか?」、そして、「どこで売っているのだろうか?」と興味を持っていました。

ちなみに私が想像していた器具は下記のようなものです。

ろうそく立てイメージ

お皿と一体化したろうそく立てで、お皿の上に直接リースや木の枝を置くイメージでした。
実際このタイプの器具は、ドイツで売られていたのですが、日本の狭い我が家にはサイズが大きすぎるものが多く、サイズ変更もできないので、フレキシビリティがあまりないな~と思いました。

なお、ドイツと日本の両方の血・文化を受け継がれている門倉多仁亜(カドクラタニア)さんの動画では、アドベントクランツを作る方法が紹介されていました。ろうそくにネジ・釘の頭部分を埋め込んでくっつけて、ネジ・釘の脚の部分を木のリースの台座に差しこむことでろうそくを立てる方法です。

すごく素敵で真似したい、と思ったのですが、何となくネジをろうそくに埋めてしっかりと固定するのが難しそうで、何かほかに良い方法はないかな~、動画でお話しされてた”ドイツで売ってる専用器具”ってどんなものかなーと、常々考えていました。(多仁亜さんの方法もいつかやってみたいと思っています。意外に簡単なのかもしれませんね。)
https://youtu.be/lTMe-nTSKOc?si=Rg-yeePxCd8WY8-O

3.どうやってろうそくを立てているのか・それに使う器具

いろいろドイツでお店等を見ている中で、ついに、使われていた器具を見つけました!やっとどういう仕組みで、フレキシブルなサイズに調整できるアドベントクランツが作られていたのかわかりました。

ろうそくを立てる器具

上記は、譲ってもらったものになるのですが、お店には脚が2つや3つついたものが売っていました。
道具の名前は不明ですが、こういうものを、リースの骨組み/ドーナツ型のベースに刺して、ろうそくの台座を立てているようなのです!そして、ろうそくをその上に立てる・・・。

リースの骨組み/ドーナツ型のベース

日本では、リースの骨組み部分は、木で作られたものが百均で売っていることが多いと思います。
ドイツでは、牧草や藁(わら)のような草を束ねて作られたドーナツ型のベースが売っていました。
日本にもあるといいのですが、今度探してみなきゃですね。なかったら、木のリースの骨組みを使うしかないのですが、その場合は、接着剤を使えば何とかなりそうです。
なお、木の枝も、このリースの骨組みに差し込んでいきます。この手順は、壁掛け用のクリスマスリースを作る時とほぼ同じですね。

ちなみに、ろうそくの台座器具は、いろんなタイプがあるようで、私は以下のような形のものが欲しいのですが、なかなかぴったりのものを探すのには時間がかかりそうです。気長に探してみます。
私が欲しいものの特徴としては、ろうそくに刺さる部分の針がついているもので、かつ、足が3本あり、安定しやすそうなものです。今のところ、見ているお店では、上のろうそくに刺す針がないもの(お皿の下に脚がついているだけのもの)が多い印象です。

理想の器具の形のイメージ 斜め上から見た図
理想の器具の形のイメージ 横上下から見た図

今回、譲ってもらって手に入れたのは一番最初の写真のものです。ちょっと脚の長さが長く、我が家に合う、小さ目のリースにどのようにフィットするのかは、やってみなければ分かりませんが、来年、一度こちらで作ってみようと思います。脚が1本しかなく、バランスが悪そうな点は、接着剤で補強してカバーしようと思います。

4.おわりに

今回の記事では、ずっと気になっていたアドベントクランツのろうそくがどのように立てられているのか、やっと謎が解けた内容を紹介してみました!

アドベントクランツはリースっぽいもの以外にも、横に4つのろうそくが並んだものもあります。

横に4つのろうそくが並んだ台座のイメージ

また、太いろうそくだけでなく細長いろうそくを使ったものなどもあります。

長細いろうそく用の台座イメージ

クリスマスのインテリア・デコレーションにアドベントクランツがあると華やかさがぐっと増すので、とってもおすすめです。
今回の記事がどなたかのお役に立てば幸いです。ハッピークリスマス!

ドイツのクリスマスマーケット

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