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大学で染を専攻しなくて良かった点

毎年2月になったら美大の卒展の様子が自分のSNSタイムラインに流れてくる環境で10年以上過ごしています。それが普通だと思っていたら師匠に「それは違う。俺のタイムラインには滅多に流れてこない」と言われ、そうだったのか...と思ったのでした。

2月は毎年、幸い忙しくさせて頂く事が多いので、自分で美大の卒展会場に足を運ぶ事はほぼないです。しかし、大学時代の先生とSNSで繋がっていると、自然と色々情報が入ってきますし、最近は大学もSNSをしているので面白いです。たまに見ます。

私は大学では織を勉強していたのですが、今の仕事にとても役立っています。染めをしていて、生地について詳しい人は多くはありません。

大学で染を専攻しなくて良かった点は、真っ新な状態で仁平幸春師匠に染めを通して”描く“という事を教えて貰えた点です。変なクセやコダワリを持っていた場合は、それを取り除く作業から始めないといけないので、時間のロスと取り除けなかった場合のリスクがあります。それがない状態で弟子入りして修行が出来た事は本当に良かったです。

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