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はじめてのおつかい [再掲載]

こちらは、過去記事を再編集して、再掲載しています



ドーレミファソラシドードシラソファミレ~ドーレミファソラシド~♪オーイェエ~♪
(BBクイーンズさんの、はじめてのおつかいテーマソング)

ナレーター(以下ナ)『今回、はじめてのおつかいにでかけるのは、ボンボンさん家のお兄ちゃん。4歳の年中さんです。そんなお兄ちゃんに冒険と家族の役に立つ経験をさせてあげたくて、お母さんはこの日のために準備を重ねてきました。お兄ちゃんはどんなおつかいをしてくれるのでしょう。大冒険になるのかな?』

母『今日は夕ごはん何にしようかなぁ♪』

兄ちゃん『コロッケ!!』

母『コロッケいいねぇ。好きだねぇ。じゃあ今日はコロッケにしよう!』

兄『しよう!イエーイ♪おやつはバナナと牛乳!』

母『OK バナナ持っておいで~。後は牛乳ね。あれ~?!牛乳無かった。しまったなぁ。昨日買っとけば良かったなぁ。』

兄『えー!牛乳無いの』

母『牛乳無かった。お母さんもミルクティー飲みたかったなぁ』

兄『えー!なんで無いのぉ牛乳飲みたい』

母『そうだ!兄ちゃん牛乳買ってきて』

兄『そうだよ。お買い物いこー』

母『いやいや、お母さん夕ごはんの準備で忙しいから、お買い物いけないもん。兄ちゃんスーパーで牛乳買ってきてくれない?!』

兄『!?!?えっ』

母『兄ちゃんが、おつかい行ってくれたら、お母さん助かるなぁ』

兄『え?一人で行くの?』

母『そうだよ。いつものスーパーで、これと同じ牛乳買ってきて欲しいな。牛乳買ってきてくれたら、一緒におやつの時間しよう!』

兄『…………』

母『どうしようか。一人でおつかいできそうかな?』

兄『う~ん。』

母『スーパーまでの道はわかるかな?』

兄『わかる。いつもいってる』

母『スーパー行ったら、牛乳がどこにあるのか知ってるかな?』

兄『知ってる。お肉の次。ヨーグルトと牛乳がいるよ』

母『わぁ!よーく覚えてるね♪すごいね。牛乳は重たいけど持てるかな?』

兄『持てるよ!ぼく力持ちだもん』

母『そうだった!兄ちゃんは力持ちさんだったもんね。じゃあ重たいけど、大丈夫そうだね。牛乳持ってその後どうすれば、牛乳を買えるのか知ってる?』

兄『レジのおばちゃんのところに持っていくの!』

母『正解⭕ピンポーン♪すごいなぁ!レジのおばちゃんのところでピッピッってしてもらうんだよね。そしたら、持ってかえっていいの?』

兄『いいよ!』

母『あれ?お金はいつ払うの?』

兄『お金はお母さんが払うのー』

母『誰に払うの?』

兄『レジのおばちゃん!』

母『じゃあさ、このお財布にお金を入れるから、レジのおばちゃんに牛乳のお金を払うのやってくれる?』

兄『いいよ!お金を払うのやってみたい』

母『お金払うのできるなんて、大人みたいだねぇ。かっこいね!』

兄『うん!かっこいい!』

母『お金を払うと、レシートとおつりがもらえるから、それをこのお財布に入れて持って帰ってきてね。じゃあ、お財布はズボンのポケットに入れようか。はい!これでOK』

兄『.........』

母『靴を履こうか』

母『よし、じゃあ通りのところまで一緒に行こう』

母『あそこのスーパーだよ。スーパー見えてるね!まっすぐ行ったら着いちゃうね。いけるかな?』

兄『あそこのスーパーだよね?いつものおばちゃんいるよね?』

母『いつものおばちゃんきっといるよ。わからなくなったらおばちゃんに教えてもらえるよ。いつもお話してるから、ちゃんと助けてくれるよ。大丈夫。おばちゃんにご挨拶したら、きっと一人でお使いに来てくれたの?えらいねぇって誉めてくれるよ』

兄『(うなずく)』

母『よし。大丈夫!行ってみよう。お母さんおうちで待ってるからね』

ナ『おおっ!お兄ちゃん何も言わずに歩き始めました。直線で300mほどでしょうか。すぐそこに見えているスーパーが、今日はとても遠く感じます。それでも、ぼくはお兄ちゃんなんだ!と自分に言い聞かせ、出発することができたようです。いつものおばちゃんいるかなぁ。大丈夫。今日はいつものおばちゃんのいる日です。お母さんちゃんと調べてあったんです。』

ナ『あれれ?お母さんが、走り始めました。お兄ちゃんとは別の道?どうやら裏道から先回りするようです。ああ!お母さん、電柱の陰からこっそりのぞいています。お兄ちゃんは?お母さんには全く気が付かずに、無事に通過していきました。スーパーの店内に入っていきます。良かった。いつものおばちゃんいるみたい。そのまま牛乳コーナーまで一直線!いつものスーパーだものね。勝手知ったる庭みたいなもんです。1Lの牛乳パックを抱えて、レジに向かいます。もちろんいつものおばちゃんのレジです。どうやら、ちゃんと買えたようです。おばちゃんありがとうございます。おつりとレシートも忘れずに財布にしまいました。行きよりも重たいけれど、ぼくは力持ちさん。頑張らなきゃ!帰り道はお家が見えています。お母さんの待ってるお家まで、ってお母さん?ダッシュ!ダッシュ!急いでお家まで帰らないと間に合いませんよ!!お母さん、いつもの買い物よりもずいぶんと汗をかいてますが、お兄ちゃんには後ろで見てた事がバレない様に、必死です』

母『おかえり~!!ありがとう!!一人で行ってきてくれたの?』

兄『いってきたよ!牛乳買えたよ!おばちゃんに、こんにちはしたんだよ。それで、えっとお財布におつりもちゃんと入れてあるよ』

母『そうなの。おばちゃんにご挨拶までできたの。すごいねぇ(泣)』

ナ『あらら、お兄ちゃんじゃなくて、お母さんが泣いてます。お兄ちゃんの頼もしい姿を後ろでずっと見てました。本当は一緒にお買い物に行きたいんです。いつも慎重で、行動するのにためらったり、怖がったりしていたお兄ちゃん。お母さんは、そんなお兄ちゃんを心配していました。けれど、慎重な分、きっと頼もしく成長してくれるはず。本当に頼もしい姿を見ることができました。おばちゃんへのご挨拶もちゃんとできました。道路の端っこを歩く姿は、一人でできる!そんな決意を感じました』



ナ『あれから、二年。引っ越しをして、一年生になったお兄ちゃん。今頃どうしているのでしょう。明日のボンボンさんのnoteでご紹介します。つづく』

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