コンビニエンスヒューマン
商店街が死に絶えた理由の多くは、これまで述べたとおり消費者に支持されなくなった個人商店側の問題であった。さらにシャッター商店街は個人商店の「成り」であるとも述べた。コンビニは個人商店のもう一つの「成り」ではあるが、修羅道を選んだ個人商店でもある。寿命を迎えた個人商店の大半がシャッター商店という解脱へ到達したが、現世での徳(収益不動産)が低い商店、現世に対する未練が残る商店は修羅道にとどまった。コンビニの誕生である。本稿ではシャッター商店とはまた違った道を辿ったコンビニについて