S.W 2.5リプレイ『ヴァイス×シュヴァルツ』③

 前回から間が空いてしまい申し訳ありません。血で血を洗う争いに参加しておりました。

魔の森にて①

~初戦闘~

GM:さて、買い物が終わったということなので。まずは何を買ったか教えてもらってもいいですか?
シルフィ:私はまず〈とんがり帽子〉と〈叡智の腕輪〉を買ったわ。魔物知識判定はまかせて。
GM:魔物知識判定に+1ボーナスがのる装飾品ですか。弱点が抜けるかどうかは大切になることもありそうですから頼もしいですね。
シルフィ:あと〈マテリアルカード〉緑のAランクを2枚買ったわ。いざというときは〈ヒールスプレー〉で回復できるようにと思って。
ノーナ:序盤の〈ヒールスプレー〉はかなり強いから頼もしいの。
シルフィ:少しGガメルが余ったからぬいぐるみと着替えも買っちゃったわ。
ノーナ:おおー……!ふかふかしてそうなの……流石の審美眼なの。
シルフィ:夜はこの子を抱いて寝ましょう。
アデル:その金で〈救命草〉なり買ったほうが良いと思うが……まぁいい。好きにすればいいだろう、失くすなよ。
ツェペリ:わたしはキックを強化する武器を持ってなかったから〈シンプレート〉を買って……買うものも特になかったし〈幸運のお守り〉を買ったぞ。あとちょっと余った分でわたしも〈ワイン〉を一瓶買っちゃったぞい。
ノーナ:戦利品決定の出目に+1ボーナスがつく装飾品なの。剥ぎ取り役が決まったの。
ツェペリ:あまり出目に自信がある方ではないから、出目に自信がある人がいれば譲りたいのお。アデル君は何を買ったんじゃ?
アデル:俺は防具を〈チェインメイル〉にして……余った金で〈スマルティエ〉加工された装飾品を買えるだけ買った。これで6点生命力が上昇している。
ノーナ:〈スマルティエ〉加工された装飾品は「身に付けている数-2」点生命力が上昇するの。前衛として頼りがいが増したかしら。
アデル:俺は余計なものは買わずに、余った金は〈魔香草〉にあてた。レンジャー技能持ちに炊いてもらおう。
GM:ガチガチでいいですね。安心してエネミーで袋叩きにできそうです。
ずんだもん:なんか不穏な言葉が聞こえた気がしたのだ……僕は〈ひらめき眼鏡〉を買ったらほとんどお金が無くなったから、余ったお金は〈魔香草〉と〈魔香水〉にあてたのだ。
GM:知力ボーナスが4と高いので、長所を伸ばした形になりますね。
ずんだもん:危険感知とかはウサギさんに任せるのだ。
ナインチェ:……♪(スキップしながら買い物を終え帰ってくる)
GM:ナインチェさんは……〈俊足の指輪〉〈知性の指輪〉、〈薬師道具セット〉ですか。あんまり買ってないんですね。貯金ですか?
ナインチェ:……(頷く)
ツェペリ:この先何が必要になるか分からないからのう。賢い選択かもしれん。
ノーナ:私は〈知性の指輪〉〈俊足の指輪〉〈巧みの指輪〉、あと錬技用に3点の〈魔晶石〉。少しお金が余ったから遠征用に着替えとテントを購入したの。
シルフィ:いいわね、私もお邪魔させてもらおうかしら。
ノーナ:勿論なの。淑女は須らく大歓迎なの。
ずんだもん:百合の気配がするのだ……
アデル:テントか。別に馬小屋でも変わらんと思うがな。
シルフィ:馬小屋で寝泊まりだなんて……考えたくもないわ。
アデル:雨風が防げればどこでもいい。さてと、買い物が済んだなら早速出発とするか。道案内をする、ついてきてくれ。
ノーナ:じゃあ任せたの。アデルの仕事ぶりを後ろからしっかりと監督してるの。
ずんだもん:頑張ってほしいのだ。

GM:それでは、冒険者の皆さんが森に入ってしばらくすると、岐路に差し当たりますね。
ノーナ:分かれ道なの。アデル、正しい道は知ってるの?
GM:そうですね。どちらの道を選んでも方向としては合ってるんだろうな、というのは分かるでしょう。
アデル:ならば選ぶべきは安全性か。道によっては〈蛮族〉なんかがいそうだな。
ツェペリ:できれば安全な道を行きたいのお。こういう時はどういう判定をするんじゃ?
GM:それでは、〈足跡追跡判定〉を目標値10で振っていただきましょう。初めての判定になりますね。ソードワールドの判定は基本的に「2d+能力値ボーナスなどの固定値」で達成値を求めます。この〈足跡追跡判定〉なんかは「2d+スカウトorレンジャーのレベル+敏捷ボーナス」になりますね。
ツェペリ:なるほどのう。じゃあ振ってみようか……(コロコロ)ありゃ、出目3じゃ。幸先悪いのう……達成値5で失敗。
ずんだもん:僕も振るのだ。(コロコロ)出目8の達成値13、成功なのだ。
GM:偉い。ええと、それではずんだもんさんは片方の道に足跡らしきものを見つけますね。
アデル:どっちの道に行っても着きはするだろうが……どうする?
ずんだもん:こっちの道に向かってる足跡を見つけたのだ。
シルフィ:誰かほかの冒険者でもいるのかしら。
ノーナ:足跡の大きさってどれくらいなの?
GM:そうですね。大きさと形を見るに……いや、ここは魔物知識判定を振っていただきましょう。目標値は8です。
シルフィ:私が振るわ。(コロコロ)出目が9だから……達成値は14ね。ばっちり成功よ。
GM:そうですね。種類としては〈ゴブリン〉と〈アローフッド〉のものであると分かります。
シルフィ:大した蛮族でもないようね。被害が出る前に退治してもいいと思うけど…どうする?
ナインチェ:……(足跡のついてない道を指さす)
ずんだもん:指さしてるウサギさんもいるけど、どうするのだ?
アデル:俺はお前たちの実力も見たいし、これから連携をとるための肩慣らしにもなるから丁度いい相手だと思うが。
ノーナ:じゃあ折衷案なの。足跡の方を少し見て、危なそうなら避けてもう一方へ。それがいいの。
アデル:ならノーナの言う通りにするか。倒せそうなら倒せばいいだろう。
ナインチェ:……(頷く)
GM:意見もまとまったようですし、判定をしていただきましょう。そうですね……ノーナさんには〈隠密判定〉を振ってもらおうかな。目標値は9でお願いします。
ノーナ:(コロコロ)達成値17、余裕の成功なの。
GM:偉い。いい出目ですね。道を少し行ったところで、蛮族がまとまって巡回している様子を発見することができます。具体的には〈ゴブリン〉が三体、〈アローフッド〉が三体です。
ノーナ:それじゃあ見てくるの……カサカサカサ)
ノーナ:見てきたの。(カクカクシカジカ)
シルフィ:はやっ!?
ノーナ:淑女に足の速さは当然の素養なの。(フンス)
ずんだもん:なるほど?
アデル:倒せない相手ではないな。
ずんだもん:みんなはどうしたいのだ?
アデル:肩慣らしには丁度いい。あとGMが「戦闘ルール確認しときたいから雑魚戦しときたいな」という顔をしている。
GM:あれ。webカムONにしてたっけ?
ナインチェ:……(このセッションはオンラインで行われています、という顔)
ずんだもん:まあ、戦うのなら治療は任せてほしいのだ。
シルフィ:私はアデルに賛成よ。アルク家ご令嬢の力を見せるのには良い機会だわ!
ツェペリ:わたしもアデル君に賛成しよう。彼奴らを野放しにして民間人に被害が出るといかん。
ノーナ:誰かを守る戦いは得意なの。その点は任せてくれて良いの。
アデル:決まりだな。俺たちは足跡の付いている道を進む。
ナインチェ:·····(少し間をおいて、皆の後についていく)
GM:それでは、皆さんがある程度進むと、巡回中の蛮族たちと鉢合わせることでしょう。蛮族たちは敵意をむき出しにしていて、今にも皆さんに襲い掛からんとしています。戦闘開始です!

GM:それでは、戦闘の流れをざっくり説明します。まずは戦闘準備です。このタイミングで使える戦闘特技や、補助動作が行えます。
アデル:俺は剣を抜くぞ。武器の装備なんかも補助動作に含まれるからこのタイミングでできる……まあ戦闘中に行ってもいいんだが。
ずんだもん:魔物知識判定が成功しやすくなる〈ベネトレイト〉が使えないこともないんだけど…まだ使う必要性を感じないのだ。
ノーナ:正直舐めプでも余裕なの。ボコボコにしてやるの。
ナインチェ:……(ソドワの戦闘が久しぶりなのでルールを思い出している)
シルフィ:こいつらがどれくらいの強さなのか知らないけど……恐らくチュートリアル的な立ち位置っぽいし余裕な気がするわ!
ツェペリ:わたしも特にすることは無い。戦闘準備の次はなんなんじゃ?
GM:はい。それでは先程から何度か話題に出てはいましたが、〈魔物知識判定〉を振っていただきます。この判定には目標値として、知名度と弱点値の2つの値が……例えば8と10のような感じでありまして。知名度以上の達成値が出た場合、敵のデータ……特殊能力や回避、命中の値などですね。それを見ることができるようになります。弱点値以上の達成値が出た場合、敵の弱点が分かり……例えば敵の弱点が〈物理ダメージ+2〉だった場合、その敵に対して与える物理ダメージが2点上昇します。
シルフィ:長いわね。6文字で説明してちょうだい。
GM:敵を知れる。
ツェペリ:完璧に把握した。わたしはセージ技能を持っていないから任せた。
GM:達成値はゴブリンの方が5/10、弓を持ったフッドの方が6/11です。
シルフィ:それじゃ私の出番ね。ゴブリンの方を振ろうかしら……(コロコロ)出目6、達成値11よ!ばっちり成功ね。
ずんだもん:僕はフッドの方を振るのだ。(コロコロ)達成値14、成功なのだ。
GM:それではデータを公開します。どちらも弱点値まで抜けているので弱点が適用されますね。
ツェペリ:わたしは今回が初セッションだから、データを見てもよく分からないな……これはどうなんだ?どれくらい強いんだ?
アデル:一番最初の草むらに出てくるノーマルタイプのポケモンくらいだな。まぁ、手傷を負わず倒せる程度には余裕だろう。
GM:それでは最後に〈先制判定〉を振っていただきます。この判定に成功すれば敵よりも先に動くことができますよ。
ノーナ:先手を取れれば先にバフ・デバフを撒いたり、敵の数を減らして受けるダメージを減らしたりできるの。これは大事なの。
ツェペリ:目標値11か。振るぞ……(コロコロ)あ、低い。出目4の達成値8じゃ。
ノーナ:私もウォーリーダー技能で振れるの。まかせてほしいの(コロコロ)出目5の達成値10!?1足りないの……
GM:それではこちらから行動させていただきます。
アデル:仕方ない。挽回していくとするぞ。
ずんだもん:後方支援は任せてほしいのだ!
GM:それではゴブリンAの行動から。アデルさんに武器で攻撃します。まあ固定値を使ってもいいのですが……GMもダイスを振りたいので、命中判定をします。(コロコロ)達成値は11ですね。
アデル:回避するぞ。命中判定の同値以上で成功だ。(コロコロ)……達成値9、失敗だ。
GM:ダメージ出しますね。(コロコロ)お、出目11。13ダメージです。
アデル:……高くないか??防護点4とスマルティエで上げた生命力がなかったらだいぶキツいぞ……

 同様にゴブリンB、ゴブリンCがノーナとツェペリに攻撃を行うも、これは危なげなく回避に成功する。
GM:ではアローフッドAの行動ですね。アデルさんに武器で攻撃します。(コロコロ)達成値は9です。
アデル:回避は得意じゃないんだよな……(コロコロ)……達成値7、避けられないな。
GM:ダメージは……(コロコロ)お、出目10。11ダメージです。
アデル:さっきから高くないか!?瀕死なんだが……
ずんだもん:ヒーラーの胃を痛めつけないでほしいのだ……
シルフィ:GMの出目がいいわね……
GM:ビギナーズラックってやつですかね。続いてアローフッドBとCがツェペリさんとノーナさんに攻撃します。(コロコロ)
ツェペリ:(コロコロ)避けたのぉ。
ノーナ:(コロコロ)よゆーなの。
アデル:なんか納得いかないが……今度はこっちの番だ。やり返させてもらうぞ。
ずんだもん:その前に治療させてもらうのだ。そんなにボロボロだと力も出ないのだ……〈キュア・ウーンズ〉をアデルに使うのだ。
GM:神聖魔法行使判定をお願いします。
ずんだもん:まかせるのだ。(コロコロ)達成値は15なのだ。まあ、アデルが抵抗しない限り1ゾロじゃなければ成功なんだけど。
アデル:流石にそんなことはしない。助かる、神官殿。
ずんだもん:回復量は……(コロコロ)10点なのだ。うーん、さすがに序盤だからあんまり回復できないのだ。申し訳ないのだ。
アデル:いや、充分だ。それじゃあ俺が動くぞ。ゴブリンAに対して〈魔力撃〉を宣言して両手持ちの〈バスタードソード〉で攻撃する。命中力は……(コロコロ)13だ。
GM:回避を試みます。(コロコロ)失敗ですね、避けられません。
アデル:〈魔力撃〉は近接攻撃の威力を自分の魔力分上げることができる。デメリットも勿論あるが……今は関係ないな。ダメージを出すぞ。(コロコロ)お、回転したな。(コロコロ)一回転で21ダメージだ!
GM:……なかなかやりますね。防護点があっても耐えられません。アデルの渾身の一撃はゴブリンの頭と胴体を切り離しました。
ノーナ:一撃……なかなかやるの。見直したの。
アデル:ゴブリン相手ならこんなものだろう。さあ、お前らの実力も見せてもらおうじゃないか。
ツェペリ:ではわたしが行動させてもらおう。ゴブリンBに対して〈アイアンボックス〉で攻撃じゃ。命中は……(コロコロ)まずは達成値14。
GM:回避します。(コロコロ)達成値14、同値回避成功です。
アデル:ちょっと待て。ゴブリンの固定値は3だから……出目11!?さっきから、なんか出目良くないか!?
GM:たまたまですよ、たまたま。
ツェペリ:避けられてしまったか……だが、まだ〈両手利き〉の効果で攻撃ができるぞ。(コロコロ)達成値は11じゃ。
GM:回避します。(コロコロ)またもや同値回避ですね。
シルフィ:えぇ……確認するけど、ツェペリさんの命中って低い方なの?
アデル:〈両手利き〉の効果で‐2の補正がかかっているとはいえ、固定値ならどっちも成功している。強いて言えばGMの出目が良いのが悪い。
GM:出目に殺意が反映されていますね。気分が良いです。
ツェペリ:ぬぅ……。だがまだじゃ、〈追加攻撃〉の効果でさらにもう一回攻撃できる!しかもこの攻撃には‐2の補正はかからないぞ。達成値は……(コロコロ)17じゃ!避けれるもんなら避けてみろ!
GM:6ゾロじゃないと避けれませんが……一応振りますか。(コロコロ)流石に無理です、避けれません。ダメージをどうぞ。
ツェペリ:やっと当たったぞ……(コロコロ)ダメージは10じゃな。
GM:では防護点の分を引いて……残りHPは8ですね。
シルフィ:なら、ゴブリンBには私がトドメをさそうかしら。〈ファイアボルト〉を使うわよ。まずは行使判定ね。(コロコロ)……ええと、達成値は12、でいいのかしら。
GM:大丈夫ですよ。ゴブリンの精神抵抗の値は10なので、上回っていますね。ダメージをお願いします。
シルフィ:よーし、やるわよ!(コロコロ)……ええと、8ダメージね!妖精さん、やっちゃって!
GM:お、ピッタリですね。炎のつぶてが直撃したゴブリンはそのまま戦闘不能になります。
アデル:世間知らずのお嬢様だと思っていたが……なかなかやるじゃないか。
シルフィ:ふふん!アルク家の出ですもの、当然よね!
ノーナ:同じ淑女として負けてられないの!次は私が行動するの。まずは補助動作で鼓咆・〈流麗なる俊陣Ⅰ〉を使用するの。
GM:自分には効果をもたらさないけど、同じエリアの仲間が強化される……ウォーリーダー技能はなかなか独特ですね。今は6人パーティーですから、効果も大きそうです。
ノーナ:これでみんなに回避+1のボーナスが入るの。うーん、最後のゴブリンに攻撃してもいいんだけど……私はあんまりダメージが出せないの。だから、敵の後衛に〈挑発攻撃〉をしてターゲットを吸おうかしら。
アデル:ああ、俺もそれがいいと思う。そこのウサギもまだ行動していないしな。
ノーナ:そうと決まれば、敵の後方エリアに通常移動して……〈挑発攻撃Ⅰ〉を宣言して、アローフッドAに〈ククリ〉で攻撃するの!(コロコロ)達成値は13なの。
GM:むむ、6ゾロ要求ですね……(コロコロ)失敗です。
ノーナ:ダメージは……(コロコロ)〈挑発攻撃Ⅰ〉を宣言しているから、その分下がって3ダメージなの。
GM:防護点込みで2ダメージです。また、アローフッドAの次の攻撃対象がノーナさんになりますね。
ノーナ:浅い……けど、敵を切るのが私の仕事じゃないの。
アデル:あとはウサギだけか。どうするんだ?
ナインチェ:……(待機)
ノーナ:動く気がなさそうなの。リソースを節約するということかしら。
ナインチェ:……(頷く)
ずんだもん:タビットだし魔法使い……?分からないけど、どんなことができるのか楽しみにしておくのだ。
GM:それでは蛮族の行動ですね。

 一人残ったゴブリンとアローフッドCがツェペリに攻撃をするも、これは危なげなく回避。残りの〈挑発攻撃Ⅰ〉の対象になったアローフッドを含む二体の攻撃がノーナを狙うも、両方の回避に成功。手傷を負うことなく再び冒険者の手番となった。
アデル:こっちの番だな。俺は再び〈魔力撃〉を宣言してゴブリンに攻撃するぞ。達成値は……(コロコロ)13だ。
GM:回避……(コロコロ)できませんね。
アデル:ダメージを出す。(コロコロ)ははっ!6ゾロだ!もう一度振るぞ。(コロコロ)一回転して22のダメージ!
ずんだもん:GM泣かせの出目なのだ。
GM:ぐう……またまた一撃です。バスタードソードによる一閃はゴブリンの身体を二等分するには充分な鋭さを持っていました。戦闘不能ですね。
シルフィ:ふふん!あなた、なかなかやるわね。私と共に依頼を受けることを認めてあげなくもないわ。
アデル:ああ、光栄だな。さて、次は誰が動くんだ?
GM:その前に。『行為判定などで1ゾロを出したとき、経験点が50点得られる』というルールがあるのですが……当卓では、6ゾロでも経験点が得られるというハウスルールを設けています。アデルさんはどこかいい感じのとこにメモっておいてください。
アデル:それは嬉しいな。A技能を伸ばしたいから経験点が足りないんだ。
ずんだもん:なかなか珍しいハウスルールなのだ。
GM:必要ない6ゾロのときでも嬉しい気分になったらいいなと思いまして。さて、戦闘を再開しましょう。
ツェペリ:残すはアローフッド三体か。それならわたしも後方エリアに移動するとしよう。ダメージを受けていないアローフッドに対して〈アイアンボックス〉で攻撃じゃ。(コロコロ)まずは一回目。
GM:回避は……(コロコロ)できません。
ツェペリ:ダメージを出すぞ。(コロコロ)6ダメージ……先ほどのアデル君と比べると低く感じてしまうのう。じゃが、こっちには手数がある……(コロコロ)二回目、〈両手利き〉の分の攻撃じゃ。
GM:(コロコロ)……二回目も回避できませんね。
ツェペリ:よし、ダメージを出すぞ。(コロコロ)10ダメージじゃ!なかなかいいんじゃあないか?
GM:耐えられませんね。ツェペリさんの放った拳は確かな手ごたえを持ってアローフッドに突き刺さり、そのままアローフッドは動かなくなります。
ツェペリ:他愛もないわい。〈追加攻撃〉をするまでもなかったのう。
ノーナ:次は私の番なの。再び鼓咆・〈流麗なる俊陣Ⅰ〉を使用して……さっき削った方のアローフッドに〈挑発攻撃Ⅰ〉を宣言して〈ククリ〉で攻撃するの。(コロコロ)達成値は17なの。避けれるものなら避けてみるの!
GM:皆さんいい命中してますね……(コロコロ)無理ですね、避けられません。
ノーナ:ダメージを出すの。(コロコロ)ええと、4点ダメージなの。ちょっと低いけど……目的は挑発を入れることだから大丈夫なの。
GM:それでは後方エリアの皆さんの行動をどうぞ。
ずんだもん:うーん、やることがないのだ。待機なのだ。
シルフィ:射程が届かないわね。待機よ。
ナインチェ:……(待機)
アデル:……まぁMPも有限だからな。俺たちでさっさと片付けてしまおう。
GM:それでは残ったアローフッド二体はノーナさんを攻撃します。まずは一体目から。(コロコロ)
ノーナ:回避するの。(コロコロ)成功なの。
GM:それでは二体目ですね。(コロコロ)達成値は13です。
ノーナ:回避するの。(コロコロ)あ、避けられないの……
GM:ダメージを出しますね。(コロコロ)10点のダメージです。
ノーナ:っ……!しくじったの……
GM:それでは蛮族の手番は終わりです。
アデル:回避盾は出目次第でかなりヒヤっとするな……さて、流石に6人もいると戦闘が長いな。さっさと終わらせてしまおう。後方エリアに移動して〈魔力撃〉を宣言しつつアローフッドの…そうだな、HPが減ってないほうを攻撃する。(コロコロ)さて、回避してもらおうか。
GM:回避してやりますよ……(コロコロ)駄目みたいですね。
アデル:(コロコロ)17点のダメージだ。アローフッドを倒すには充分だろう。
GM:そうですね。アデルさんの一撃によりアローフッドは戦闘不能になります。
ツェペリ:残すは手負いが一体か。ならわたしが決めさせてもらおうかな。〈アイアンボックス〉で攻撃するぞ。まずは一回目。(コロコロ)
GM:頑張れアローフッドくん、お前ならやれる!要求6ゾロだけど……(コロコロ)……惜しい!出目11で避けれません。
ツェペリ:現実は非常である。(コロコロ)7点のダメージじゃ。
GM:……耐えられませんね。戦闘不能です。冒険者の皆さんの勝利です!
アデル:多少手こずりかけたが……まあこんなものだろう。
シルフィ:戦闘が始まってすぐにアデルがタコ殴りにされたのは驚いたけど、無事に終わって良かったわ。
アデル:全くだな。ダメージも高かったし……じゃ、戦利品の決定か?
GM:そうですね。2dを振って、出目に対応した戦利品を獲得することができます。倒した魔物の部位数だけ振ることができて、魔物ごとに戦利品は異なりますね。
ノーナ:ツェペリさんが〈幸運のお守り〉を持っているから出目に+1されるのを考えると、6回振ってもらうのがいいの。2回目以降は判定に10分かかっちゃうんだけど……今回は〈救命草〉とかも炊きたいから構わないの。
ツェペリ:それならわたしがまとめて振ってしまおうかな。(コロコロ×6)
GM:ええと、この出目なら戦利品は……これとこれと。
ずんだもん:じゃあその間にノーナを治療するのだ。なんかケガしてるみたいだし。
ノーナ:助かるの……ちょっとへましちゃったの。
ずんだもん:(コロコロ)……あ。
GM:……はい。ずんだもんさんは経験点を50点獲得してください。
ノーナ:……?どうかしたの?
ずんだもん:ヘケッ。ボクニハチリョウムズカシイカモシレナイノダ。
アデル:どうした?神官殿、不調か?
ずんだもん:……もう一回するのだ。(コロコロ)……今度は大丈夫なのだ、全快してもらうのだ。いやー、むずかしい治療だったのだ。
ノーナ:そんなに難しい傷じゃないはずなの……(じとー)
アデル:……そういうこともあるだろう。
ノーナ:……まあいいの。お返しに〈魔香草〉を炊いてあげるの。
ナインチェ:……(薬師道具セットをポッケから出す)
ノーナ:(気付かず普通に振る)(コロコロ)うん、ばっちり回復なの。私に任せて正解なの。
ナインチェ:……(少し悲しそうな顔でポッケに仕舞う)
GM:(気付いていない)さて、これで戦闘後の処理はだいたい終了ですかね。
ツェペリ:そうじゃな。それでは先に進もうかの。
シルフィ:そうね、モタモタしてたら日が暮れちゃうわ!急ぎましょう!

初めての戦闘を終え、先を急ぐことにした一行。次回、魔の森にて②から始めます。

本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。
(C)GroupSNE
(C)KADOKAWA


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