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参上、オナラマン

彼氏のオナラが臭い。

もう本当に臭い。
あまりにも臭いので、そういう化学兵器が爆音とともにばら撒かれているのではないかと錯覚しそうになるが、本人がオナラをしたあとニヤニヤとわたしの反応を待っているので、化学兵器なんかではなくオナラだということがすぐに分かってしまう。

noteでは臭いが伝えられず残念だ。
どんな臭いかと言えば、たとえば、あなたがドライブをしているとする。車を走らせていたら突如、眼前に広がる牧場を「こんなところに牧場あるんだ!すごいね〜」と言いながら過ぎる。その1秒後に訪れるあの特有の臭いである。
多分、これは言い過ぎなんだけど、彼氏のオナラの臭いの喩えに「牧場」を挙げたくなるくらい臭い。
本当に臭い。

臭いもすごい(臭い)のに、もっと凄いのは100%の確率で臭うオナラをすることだ(そんなことある?)
身を切る思いで告白をすると、自分は30%の確率でしか臭いオナラをしない。
彼氏は100%だ。ありえない。
臭さをばら撒くために生まれた男だと言っても過言ではない。

昨日、そのことを伝えたらすごく誇らしげに、「オナラの柱……だからね!」と言っていた。馬鹿馬鹿しすぎて頭を抱えた。
(※彼氏は「それはアリやな……アリアナ・グランデ」とか「おつかれサマンサ!」とかそういうことをよく言っている)
ちなみに呼吸名は「屁の呼吸」らしい。最悪だ。オナラはお尻から出るのに、「屁の呼吸」らしい。嫌すぎる。
鬼殺隊もこんな柱は即破門にしたいだろう。わたしが産屋敷家の人間だったら、即破門にする。

百発百中の臭さなので、彼氏がオナラをするたびに「くっっっっっっさ!!!!!!!!?」といい(「も〜!くさ〜い!」とかではない)、逃げ惑うことになるので、最近は「オナラをするならベランダに出てしてください」という御触書を出した。
2日目には忘れられていた。

桃太郎電鉄にオナラカードという特別なカードがある。妨害系のカードで、これを使えば、オナラマンというキャラが登場し、自分以外の社長(プレイヤー)をオナラでどこかに飛ばしてしまう……というカードである。
このオナラマンは単純に「オナラの威力」で、社長たちをどこかに飛ばしているのだが、彼氏は「オナラの臭さ」でわたしをどこか遠くに飛ばす。
オナラマン=彼氏、と言っても差し支えなく、もう彼は妨害系カードなのである。

彼氏はオナラが臭い。
特に大したオチもなんにも用意していない、ただの報告である。が、これを読んで自分のオナラに心当たりのある方は、大切な人に嬉々としてオナラの臭いを嗅がせるのはやめたほうが良かろう。

普段は文系院生として過ごしているため、学費や資料の購入に回します✩゜*⸜(ू ◜࿁◝ )