スマホを捨てよ、旅に出よ【24歳のポケットモンスターSV】
ポケットモンスターシリーズの最新作『ポケットモンスターバイオレット』を買った。
決して、ポケモンのガチ勢ではないけれど、オープンワールドのポケモンがどんなものか気になって、サンムーン以来のポケモンシリーズの購入だ。
年齢から察してもらえると思うけれど、ポケモンシリーズは第三世代の『ルビー』『サファイア』『エメラルド』を熱狂的にプレイしていた。
ジムリーダーやマグマ団を撃破したり、アブソルにマスターボールを使ってしまったり、そのせいでレックウザを殺害してしまったり、グラードンに「ドンコ」という訳のわからないニックネームを付けたりしていた。
小学生低学年の頃の話である。
その後、ダイアモンド･パールというソフトが発売されたけれど、それはなぜか購入しなかった。
家の近所で遊んでいたら、草むらにパールのソフトが落ちており、住んでいたマンションのあちらこちらに、「ポケモンのソフトを拾いました。パールです。主人公の名前は『ダイチ』でした」という貼り紙を勝手に貼って怒られたことはあるが、それだけの話で、ダイアモンド･パールは持っていなかった。
そんな私からすると、ドット絵の懐かしさやBGMの良さはたしかに昔のポケモンにあるものの、新しいポケモンの画面の美しさや、主人公が好きなところに行って、野生ポケモンとして自然に存在しているポケモンの姿を見られるという点が新しく、また素晴らしかった。
ストーリーも涙無しでは観られなかった。
あと、チリちゃんがかっこいい。
あと、ポケモンガチ勢ではないので、あまり知った口をきけないけど、プレイヤーとしての今作のターゲットは、明らかに「かつてポケモンに熱狂したおとな」だろうな、と感じた。
たしかに、新しいポケモンは登場する。
新しい要素としてテラスタルというものもある。
あと、チリちゃんが最高。
しかし、野生ポケモンやジムリーダーが使うポケモンは「昔のポケモン」が多い気がしてならない。
誰かがポケモンを繰り出すたびに「オワーッ！懐かしい！」と声をあげて喜んでしまう。完全にゲームフリークに乗せられている。
あと、チリちゃんが素敵すぎる。
前々作(合ってる？)のサンムーンもプレイしていたとは言え、ここまで熱狂的にプレイしているのは小学生以来である。
が、その間の長い月日で変わったものもある。
先述したように、小学生の頃は攻略本買わなかったし、攻略サイトを見るようなことはしていなかった。
そもそも「攻略法を見る」ということを念頭においてプレイしていなかった。これは、ひとえに「スマホを持っていなかった」「インターネットがそこまで自分の中で主流じゃなかった」ことが理由である。
なにも分からない状態だからこそ、多く失敗したものである。
また、通信についても昔とは全く違う。
昔は、通信のためにゲームボーイに繋ぐコードがあった(と記憶している)。近くに友だちがいないとポケモンを交換出来なかった。
それが今はどうか。
常にロトムスマホではなくiPhone12を傍に置き、適正レベルに沿った攻略ルートを行き、初めて見たポケモンのタイプを調べて攻略する。
ライバルをはじめとして、各ジムリーダーが繰り出すポケモンを調べて、手持ちに相性の良いポケモンをあらかじめ組み込んでおく。
東にいわヌシがいると聞けば攻略しに行き、西にひこうヌシがいると聞けば、それまた攻略しに行く。
通信もそうである。
インターネットに繋いでいるので、東京に住んでいる先輩に「ホゲータ生まれたので要ります？その代わり、クワッス生まれたら交換してください」とすぐにLINEで伝えて、交換の手筈を整えることができるようになった。
福岡から東京を結ぶ長い長いコードも無しに、である。
だんだん目標を最短距離でこなすだけの「作業」になってしまっている。
私は「冒険」をしているつもりで「作業」をこなしていた。
十数年で、社会も、私の考え方も大きく変わってしまった。
今こそ、小学生低学年の頃の私の心を呼び覚まして、冒険にのめり込むべきだ。
曰く
スマホを捨てよ、旅に出よ である。
普段は文系院生として過ごしているため、学費や資料の購入に回します✩゜*⸜(ू ◜࿁◝ )