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新ビジネス型試論~テック活用は、人間の役割を一旦外し、最適化された新ビジネスフローの中に、どこに人の役割が生まれるかの順で考えるべき

ビジネスにおけるテクノロジーの使用を爆速すべき、というのはほぼ異論の無い現在、けれど活用はなかなか広がっていない。

その最も大きな理由は、組織が人間による調整や管理に最適化した形として定着し、当然の文化や空気のような存在になってしまっている事ではないか。

テクノロジーを使っても良いが、トータルで使ってしまうと雇用の問題や、社内で失業する人たちが出てくるのが不安等の課題が頭をよぎることからなかなか提案できない。

仮に提案できたとしても、日本特有の横縦ナナメの関係の管理職間での調整や意見集約の過程で、慎重論が大きくなり、結局部分最適型の活用がせいぜい。

なので、結局、部門最適化によるテックのタコつぼ化や複数システム間の連携に悩み続けて、そのうちに次の技術が出てくるので、部門間の調整とともにバージョンの異なる世代間の管理も必要になる。つまり、調整事項が増大し続け、システム部門というのは、もはやばらばらと多様化したシステム間を調整することが、その仕事の大半になる。これでは、ビジネスの型をテクノロジーを基盤としたものにできないまま時間が経過してしまう。

では、テクノロジーを活用したビジネス型は、一体どのように企画するのか?

人の配置を決めずに、ビジネス型をはじめに検討し、最後に人の配置を考える。この手順で企画することが必要と考えます。人の配置は、そのビジネス型あるいはビジネスフローの中で、人が関与した方がよりより結果となる場所を選び出して、その役割を果たせるように人材育成をするという手順。その場合の人間が果たすべき役割の部分をいちはやく捉え、再定義し、あるいはその業務に名前を付けることで、新しい人間の業務が一つできあがる。

そういう順番でビジネスの改革が行われるよう、微力ながら実践していきたい。




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