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中学受験を決意した子の能力開発『能力の分解』~演繹的思考と帰納的思考~

中学受験を決意!?

 子が幼稚園の年長のとき、Youtubeのとあるクイズチャンネルを見ながら、「ぼくも賢くなりたい」と言った。すでにこの時点で、公文と早期英語教育の真っ只中。「頭の良い学校に行きたい」と。私はこのときに、中学受験の選択肢があることを伝えた。子は当然、やると言う。決意が固いことはわかっていた。なぜなら、年長で公文が中学生まで進捗していたため。しかし、この子に特別な何か才能は見出せなかった。この子がどうして進捗できたかは、また別の記事で書くとして、この記事では、勉強を進める上での指針について書いてみる。
 私はこのとき、得意な算数だけでなく、満遍なく勉強させることが後々、能力の加速につながると直感していた。この後、教材を進めながらなぜプラスになるかを言語化できるようになる。

知識の蓄積が勉強なの!?

 私は、イントロダクションの記事でも述べたように、応用力こそ次の時代において大事だと思っている。応用力というのは、学んだ知識の範囲を飛び越えて新しいものを創造できること。知識データベースと高速処理なら…AIの強み。だからこの子には、最初から、応用力につながる”思考力”を与えたかった。偏差値が高いことより思考力。算数・数学など特定の専門領域のレベルを上げるのではなく思考力。抽象的な理解ができ、具体化と行ったり来たり。
 私は知っている。だって私が身を置いているここは、世界トップレベルのIT技術力を持っているし、さらにハードもソフトも持つためIT技術全領域をカバーし、あらゆるサービスまで持っている。なのに新しい発想ができない。とっても賢い人が多いはずなのに。必ずしも偏差値が高いとは言えなかった私は、新しい発想からコンピューターを用いたシステムを開発するのが得意。学生の時から取り憑かれたようにコンピューターを深淵まで勉強した。だから、この子の教育に対して鬼気迫るのは当然だし、偏差値を懐疑的に見てしまうのも極々、自然のことなのだと思う。

偏差値教育の中で、応用力をどうやって!?

 思考力って何だろうね。算数・数学はわかりやすい。まず計算力。そして、定義から始まり定理から定理の連鎖的な証明、そして公理。そう論理的思考力。また、抽象化して捉える力。ひっくるめて演繹的思考と言ってみよう。国語は…私は困った。数学の演繹的思考で、国語をどう捉えれば良いのか。これは後々、予習シリーズ国4年の上下を子供と一緒に解いて、分解することに成功する。国語は、語彙力と読解力。また言語化する作文力。特に、読解力って何?読解するための表現の手法というかツールなるものがある。「対比」「直接・間接描写」「因果関係」「比喩」「出来事からの気持ちの変化」「接続詞、指示語」「具体例」。これらは、数学のように体系化することはできないが、確かに、これらのように特定の範囲に当てはまる共通項が存在する。そうそう、帰納的思考だよね。

  • 演繹的思考:抽象的モデルが存在すること前提に各事象を観察・観測すること

  • 帰納的思考:各事象を観察し共通項を見出し、また各事象を観察し共通項をアップデートしていくこと

演繹的思考と帰納的思考

 私は仮説が立った。子供に、まず、演繹的思考と帰納的思考を教えようと。この子は、算数が得意。会話していても、抽象化思考が得意。だから、国語は苦手になるのではないかと思った。なぜ苦手になるのか。それは、国語を演繹的思考で解こうとするから。国語を演繹的思考で解けるのは国語が異常なまでに得意で、文章の背景パターンを知り尽くした領域の子だけ。才能もないのにこの領域に行けるわけがない。だから、うちの子には、国語を解くとき、意図的に、帰納的思考に切り替えることを何度も何度も説明した。それは、予習シリーズ4年国を使い始めた小2のことだった。

じゃあ、理科と社会は!?

 理科は多分野の集合体。演繹的思考と帰納的思考の両方が共存する。社会は、地理は因果関係の視点を持ち帰納的思考を持つこと。このあたりは、また別の記事で書いてみようと思う。

まとめ

 私にとって、子供へのお勉強で、出発点となったのは、「演繹的思考」と「帰納的思考」の切り替えだ。

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