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社畜が骨折したら、引きこもりになった件。㉓~継続している趣味は一石二鳥?5~

最後までこだわった2%は、何度もお話している”複利効果”を狙ってのもの。最近流行りのNISA、特に”つみたて枠”にもつながるお話なのは、ご存じですか?

前提条件として、㉑でお伝えした”リスク管理の話。個別株をお持ちの方にお聞きしますが、株主優待にプラスして、2%の受取配当金”の使い道をどうされていますか?
その場のちょっとしたお小遣いにしていませんか?
鞭ばかりでは気が滅入るので、悪いことだとは言いません。自分の中に明確な使い道があるなら構いません。しかし、長期投資の面では”配当金”は”再投資”もしくは、それに準ずる勉強に使うべきです。

証券会社が窓口取引のみの頃、証券会社のMMFからお金を移動させる(引き出す)には、現在では考えられないぐらい高い手数料がかかりました。そうでなくても、売買手数料や口座管理費、何より高い税金が圧力をかけてくるのに、少額の配当金を引き落とすために手数料をかけるなんて言語道断。ネット口座が乱立した現在では手数料ゼロをアピールするところもあるようですが、将来的なお金を増やすために証券会社に預けているのに、その資金を安易に引き揚げていいのでしょうか?

この理論は、最近流行りのつみたて枠のNISA(略:つみたて枠)に、特に関係してきます。政府が推奨したから、税率の優遇があるからと良い話ばかりを鵜呑みにして、政府はもちろん証券会社にお布施をしていませんか?
今回は、そんな残念な話を掻い潜り、自分が本当に欲しい銘柄を購入するまでの流れを、実際のつみたて枠内の銘柄を例にお話していきたいと思います。ただ、つみたて枠は前回の株と違って購入に限度枠があるうえに、安易に売買できる性質ではないので実践はしません。

・・・・・・が、すでに購入済の投資信託であり、現在も緩やかに上昇中です。自己責任のうえ、購入の参考にしてください。

まず、NISAの口座を作りましょう。
前提条件として、証券会社の特定口座が必要です。この特定口座があれば、本人確認書類と同意書があればすぐに作ることができます。さらにスマホのアプリを利用したり、スマホの会社直結のネット口座を利用できれば、もっと簡単に開設できるはずですが、その方法はご自分でお調べください。

では、NISAの口座から希望のつみたて枠内の投資信託(株式を選択する場合は、前回を参考にしてください)を探しましょう。どの証券会社でもスクリーニングの設定は必ずあります。総数1700件超える投資信託(現在の私のネット口座)から人的に探し出すのは、ほぼ不可能だからです。では、下記のような証券会社の項目に沿って探しにいけばいいのでしょうか?

  1. ファンドタイプ:国内株式型 or国内債券型 or 国際株式型 or 国際債券型 or 複合商品型 or 派生商品型

  2. 分配(決算)回数:毎月or隔月or 年4回 or 年2回 or 年1回 

  3. 特色:インデックスファンドorセレクトファンド

  4. 為替ヘッジ:ありorなしor一部あり

  5. NISAの種類:成長投資枠orつみたて

これが、ひとつめの間違いです。
リスク管理に大事な、”分配金受取方法”が載っていません。
複利効果”を獲得する”には、必ず、”分配金受取方法”を「再投資」にしなければなりません。

ところが、話によると、”分配金受取方法”に関して説明がない、選択できないなど、自分で設定できない会社があるようです・・・・・・。その場合、すでに購入済の方は残念ですが、”複利効果を獲得できなくなる”のです。

まさに、これが、ひとつめの罠。
”分配金受取方法”は運用する投資会社で決められ、購入時に渡される約款(契約書)である”投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面”には、必ず記載されています。

  1. 再投資

  2. 受取(株式数分配受取)

  3. 一部受取

しかし、3つの方法すべて用意されていても、窓口になる証券会社が「受取」しか商品として扱わない方針であれば、顧客は「受取」しか選べないのが暗黙のルール。そのルールに詳しい人は銘柄別に証券会社の口座を開いているぐらい、投資の世界では当たり前のことなのです。

なので、上記のすでに購入された方は、”約款”(契約書)にサインをした時点で、その証券会社の取扱い方法を受け入れた・・・・・・ということになり、このままお小遣いとして「受取」or「一部受取」で継続するか、投資額を少額に変更するか、解約して別の投資信託を購入するしかありません。ただし、変更と解約は”手数料”がかかるため、慎重な判断をお願いいたします。

さて。
ひとつめの罠をくぐり抜けるために、スクリーニングの力を借りて、”分配金受取方法”を「再投資」を選びましょう。ついでに”NISAの種類”を「つみたて」にしてください。「成長投資株」とは国内株などの「株式」もしくは「投資会社指定の単位株数」をスポット購入(1回購入したら終了)することなので、長期投資とは少し趣が異なりますので詳しい説明は省きます。

これだけで、1700超えから、200超えまで絞ることができました。
しかし、直ぐに、ふたつめの問題にぶつかります。
分配(決算)回数」です。
分配=受取なので、お小遣いとして考えたら、年1回より毎月の方がお得な感じがしますが、それがふたつめの大きな罠なのです。

分配回数が多いということは、裏返すと、投資信託で集めた資金の増減が激しいことを表します。つまり、大きな金額を中長期的に運用したくてもできなくなるため、分配回数が多いとリターンも低くなるのが通例です。「再投資」には利点が全くないので、「年2回」or「年1回」にしてください。ただし、年金やお小遣いとして一定額を確実に「受取」りたい方は一考の余地があることは覚えておいてください。

更に”為替ヘッジ”を「なし」にします。

ヘッジというのは、リスクを減少させるためにとられる行動のことだよ。そして為替ヘッジは、外貨建資産へ投資する場合に、為替相場の変動による差損を回避するため、外国為替の売予約、先物取引等を利用することによって、為替変動リスクを回避することをいうんだ。

為替ヘッジってなんだろう? | 投資信託の基礎知識 | 教えて!サギン先生 | 投資信託 | ためる・運用する | 個人のお客さま | 株式会社佐賀銀行 (sagabank.co.jp)

ヘッジ「あり」は、投資会社が為替リスクを避けるために、あれこれ動いてくれて、一見、購入者に優しいようにみえますが、”手数料”がかかります。この手数料が実はとても厄介・・・・・・ 率直に言えば、高い!ので、為替リスクを抱えても「なし」にしてください。ただし、「受取」希望で、利益は最小限でいいからリスクも最小限にしたい、日本の円やアメリカのドルといった為替が信用できない方は、ヘッジ「あり」も視野に入るかもしれません。

これで半数の100ちょっとに絞られました。
ですが、選べるのは大分限られています。”ファンドタイプ”で該当するのは、「国内株式型」が1件、 「国際株式型」が81件、「 複合商品型」が55件で、 ”特色”に至っては「インデックス」109件のみです。

ですが、長くなってきたので、次回に続きます。

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