俺だけレベルアップな件の世界観って楽しいの？

「俺だけレベルアップな件」という
漫画がめちゃめちゃ流行ってるらしい。

アニメ化されるくらいだし、
ネットフリックスにも作品がある。

確かに俺も半年前くらいに
漫画で全話読んだが、
面白かった。

だから面白いこと自体に、
否定はしないが
あんな世界観で生きたくないと思った。

俺は人生をRPGのようなものだと思っている。

RPGといえば、装備を集めて、
レベルを上げて、新たな戦いに挑む
という展開が常に繰り返されるが、
人生もそうではないだろうか？

例えば我々は生まれた時は
何もできない赤ちゃんだ。

話すこともできなければ、
自分で寝ることさえ難しい。

だから抱っこしてもらって
トントンしてもらったりするわけだが、
この状態はいわば人間レベル1の状態だ。

そこから座れるようになったり、
つかまり立ちができるようになったり、
歩けるようになって、
走れるようになっていく。

その過程はレベルアップしていく
過程と似ている。

経験を積み重ね、
失敗してもチャレンジして
レベルアップしていくのだ。

そして今あなたはどうなっただろう？

自分でお金を稼ぎ、
自分で食べ物を食べられて、
自分で行きたいところに
行けるようになっているはずだ。

赤ちゃんの頃から比べると、
レベル50くらいはあるのではないだろうか？

例えば仕事もそうだと思う。

昔はできなかったことも
今はできるようになっているはずだし、

昔は何かあれば上司に相談していたけど、
部下に相談されている立場のはずだ。

そうやって人間は
レベルアップしていくものなのだ。

だから俺は「俺だけレベルアップな件」の
世界観が気持ち悪かった。

そういうものだと思えば、
別に楽しい作品ではあるが
現実世界で考えると、
あまりにも主人公以外が
かわいそうなのだ。

俺も異世界ファンタジーや
転生ものは好きだからわかるが、
スキルレベルは自然と上がるものではないだろうか？

これは現実世界の話だが、
例えば料理が苦手っていう人は
経験が足りないだけだと
個人的には思っている。

俺は料理がその辺の人よりは
圧倒的に上手いが、
それはなぜかというと
学生の頃にイタリアンで
働いていたからである。

その当時、将来的に
一人暮らしするなら
料理のスキルが必要だと考え、
アルバイト先を飲食店に決めたのだ。

その結果、今は料理なら
ある程度のものはできるようになった。

その前は料理なんてできなかったが、
働く過程でスキルアップしたわけだ。

ただ和食だけは知識がない。

でも、ネットで調べれば
大概のものは作れる。

それは料理という根本の概念は
基本的には一緒で、
使う調味料や調理手順を変えれば
良いだけだからだ。

これはビジネスにもいえることだ。

どんなビジネスも基本的な
根本の概念は同じだ。

だから何か一つでも
ビジネスをした経験がある人は
稼ぐ能力が高い。

それはビジネススキルが
スキルアップしているからだ。

ただここで厄介な問題がある。
現実世界ではゲームと違って、
数値化されないことだ。

アフィリエイトを初めて、
まだ3ヶ月。
収益が無い状態だと、
目に見える結果は0だ。

だが、目に見えない部分では
スキルレベルが1は上がっている。

そしてめげずに1年頑張れば、
スキルレベルが10は上がっているはずだ。

その結果、3年後に年収1000万円以上の
フリーランサーみたいな結果も
手に入れられるわけだ。

さて、今日の本題だ。

「人は目に見えないことに価値を感じない」

人はとにかく目に見えないことに
価値を感じない生き物だ。

全て自分の世界線で
物事を考えてしまう。

それをバイアスと言ったり、
価値観と言ったりする。

前述で話た通り、
１レベルアップした
みたいなアナウンスがあれば別だが、

成果が出ない活動に対して
価値を感じないのだ。

それを上手く使ったビジネスに
資格ビジネスがある。

資格なんて
全く価値がないものだということは
誰でも知っているだろう。

例えば運転免許証さえ
価値がない。

あれは道路交通法を
ある程度理解していて、
尚且つ運転が最低限できれば
誰でも取れる資格だ。

でも、免許証がなくても
運転が上手い人はいるし、
免許証を持っていても
運転が下手な人は存在する。

仮に免許証を持っていないレーサーと
免許を取ったばかりの人を
比べた場合、
レーサーの方が
圧倒的に運転が上手いだろう。

そんなことは誰でもわかる。

つまり資格と能力の
相関関係は大した意味を持たないのだ。

それを可視化したのが、
資格ビジネスだ。

だからよくわからない資格が
この世界にはありふれている。

〇〇公認の資格

みたいなやつだ。

あんなものに価値はない。

でも、人間は何かしらの形で、
可視化したい生き物だから、
資格という目に見える結果が欲しいのだ。

だから売れる。。。

それをマーケッターも
わかっているから、
意味のわからない資格が
この世の中に横行してしまっているのだ。

俺はそういうことを知っているから、
資格ビジネスには反対している。

最後にもう一つ例え話をしておくが、
医師免許を持っていないブラックジャックと、
医師免許を持っている新米の医師。

あなたが命を預けるなら
どちらだろう？

その上で言っておこう。
「俺だけレベルアップな件の
世界観って楽しいの？」