vol. 6 2020/12/1 配信号

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「ぼくゼロ」 メールマガジン
vol. 6 2020年12月1日配信
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「ぼくゼロ」のメルマガをお読みいただきありがとうございます。

いよいよ12月になりました。
メルマガも6号になりました。
今月もぼくゼロは、各地で上映されます。

そして、来年からのステージに向かって準備中です。

メルマガ第6号、今回も情報満載にてお届けしますので
最後までお読み下さいませ。


*監督よりメッセージ
*謎のスタッフ「かな」によるLGBTQの最新動向(かな?)
*主人公の母が伝える自分らしく生きるヒント
*詩の紹介
*今月の映画最新情報

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<監督よりメッセージ>

映画は、関西の旅を終えて、「川崎」へ戻ってきます。
川崎は、始まりの地。私が主人公と初めて出会ったのも川崎でした。
今月からはリレーエッセイでお送りします。

***

川崎に住む当時15歳の小林空雅さんと会ったのは2010年8月のこと。
甘いものが好きだと聞いていたので、駅前のケーキがおいしいカフェを指定しました。
母親に付き添われて現れた本人を見て少なからず驚きました。
とてもかわいい魅力的な子だったからです。

その後数十人の性別に揺れている人たちに会うことになるのですが、
共通して言えるのはとても魅力的で人格が深い方が多いということ。
性別は人格の根幹ですから、その根幹が揺れていることによって、
人一倍「自分とは」「自分らしさとは」
ということを深く考えている人たちだと思います。
深い悩みをもつことで、優しさも兼ね備えている方が多いと思います。
そしてその魅力は表面にも表れていることも多いのです。

ただ、そんなことを知らない当時の私は、
テレビ局に雇われているディレクターでしたから、
空雅さんを見て浅はかなことに、
「これは良い被写体になるな」と思っただけでした。

男の子とも女の子とも言えないとても不思議な魅力。
女性の遺伝子を持っているからか、とても肌がきめ細やか。
一部メッシュを入れたさらさらな髪。
ファッションからもセンスの良さが滲み出ていました。
表情はまだ暗く、ときおり視線を下げながら話します。
それがまたういういしくて、共感を呼びそうだ、と。

当時の空雅さんは、まだ自分の思いを言葉ではっきりと表現できるほどの語彙をもっ
ておらず、たどたどしく話していました。
それでも「全国の同じ悩みを持つ子どもたちの助けになれば」と自分のことを伝えた
いという強い意思を感じました。
名前も顔出しも大丈夫だと言う。
そして自分にはタブーはないから、なんでも聞いてほしいと言う。
私はまた浅はかなことに「理想的な被写体と出会った」と思いました。

そのときは、まさかそれから10年間のお付き合いになるとは思わず、そして被写体と
捉えていた子どもが、その後、自分が本当に伝えたいことを伝えるための同志になっ
ていくとは露ほども想像しなかったのです…

***

この初対面を主人公や主人公の母はどのように記憶しているのか。
次回のメルマガでは、視点を変えてリレー形式で(主人公orお母さんに)出会いについ
て語ってもらいます。お楽しみに!

<by 常井美幸>

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<LGBTQの最新動向かな?>
*謎のスタッフ「かな」によるLGBTQの最新動向(かな?)

<< 足立区まさかの急展開 >>
『足立区、パートナーシップ制度を来年度から導入へ「足立区滅びる」同性愛差別発
言の謝罪から1ヶ月』

ハフポスト記事:https://tinyurl.com/y6zxdyqo

twitter : 多くの著名人/団体が足立区に賛辞
<松岡宗嗣氏 @ssimtok>
https://twitter.com/ssimtok/status/1331201215317778434?s=20
< MARRIAGE FOR ALL JAPAN @marriage4all_>
https://twitter.com/marriage4all_/status/1331175551487201280?s=20

ここだけの話
 謎のスタッフ「かな」。某日、足立区の勉強会に某団体を通して参加することに。
 足立区が滅びる件でまさか自分が呼ばれることになるとは思いませんでした。


<< トランスジェンダー追悼の日 >>
11月20日は「トランスジェンダー追悼の日」でした。
98年アメリカにて起きたトランスフォビアによる当事者惨殺が由来と言われています。
日本ではこのような事件は起きていませんが、人知れず、自ら命を絶つ方が沢山いま
す。

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<主人公の母が伝える自分らしく生きるヒント>

いつもぼくゼロを、応援していただきありがとうございます。
今年もいよいよあと1ヶ月になりました。

今年は、自分らしく、毎日を過ごせたでしょうか?
私たちは、ひとりひとりが全く違った存在です。
唯一無二の存在ですよね。肉体も意識も目の前の人と別物です。

ちょうどよく完成された存在として、今、ここにいます。
足したり、引いたりしなくても、そのままがあなたらしいのです。

劣等感というのは、誰かと自分を比べることで生まれる感情です。
優越感も同じように、自分と自分以外の何者かと比べた結果、感じる感情です。

ついつい周りが気になり、周りの人と自分を比べて落ち込んでしまう。
気に入られなかった、ダメ出しされた、褒められなかった・・・
他者の評価が、あたかも自分の価値のように思い込んでしまう。

あなたの価値は、誰かが決めるのではなくて、あなた自身が決めるのですよ。
それは、他の誰かと比べるものでもなく、ありのままの自分を受け入れる事。

優劣、善悪、上下などない、そのまま、ありのまま、そこに存在している命。
この世に生まれてきたかけがえのない唯一無二の命には、点数も、評価も不要です。
あなたがあなたらしく生きることに、誰かの許可など不要です。

あなたの毎日が、あなたらしくありますように。

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劇中でも使っていて、好評を得ている「このみ」さんの詩。
毎回1つずつ紹介しています。今月は、こちら。

***

自分自身が
いちばんの味方で
ライバルだから
ひとと比べないし
ひとりになっても
  不安はない

****

映画を観てくださった方は同じように感じると思うけど、このみさんの生き方には強
さがありますよね。
この詩を読むと、その強さの源がわかる気がしませんか?
(まだ観ていない方はお楽しみに)
それと同時に、自分を別の人格として俯瞰している様子も感じられます。

そしてこの詩には、自分自身との付き合い方において、究極のあり方が表れているよ
うに思います。
自分を味方だって信じることができているか。
自分をライバルだと思って頑張れるか。
人と比べない自分という存在を持てているか。
今年は奇しくも「ひとり」でいることが多かった1年ではありませんでしたか?
そんなとき、自分との付き合い方ひとつで気持ちのありようも変わる気がします。
この詩から、とても励まされますね。

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<映画の最新情報>
『ぼくが性別「ゼロ」に戻るとき〜空と木の実の9年間〜』

<劇場公開>

■川崎市アートセンター
12/19(土)      19:55の回
12/22(火)~12/26(土) 19:55の回
※12/22,23の上映後、監督常井美幸の舞台挨拶あり
HP: https://kac-cinema.jp/theater/


<12月の自主上映情報>

2020/12/13(日) 福岡市第二回「LGBT映画祭」
https://www.city.fukuoka.lg.jp/shimin/jinkenkikaku/life/lgbt/rainbow_eiga202
0_form.html

2020/12/13(日) 小平市令和2年度 人権(LGBT)講座
「性別」の枠を超えて~自分らしく生きられる社会へ~
https://www.city.kodaira.tokyo.jp/event/086/086174.html


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【劇場用パンフレットオンライン販売中】
『ぼくが性別「ゼロ」に戻るとき~空と木の実の9年間~』
劇場用パンフレット販売開始しました オンラインで購入可能です。
24ページのボリュームたっぷりのパンフレットです。

ぼくゼロフリークになれる!ここだけの話しが読める内容です。

詳細、ご購入はこちらより
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YouTube 続々アップ中!「ぼくゼロチャンネル」
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劇場でのQ&Aトークの様子、
毎回カナさんが撮影してくれている上映後の一言コメント集「アフタートーク」
カナさんが毎夜ゆるーく放送しているツイキャス集「ぼくゼロスタッフの間」など
コンテンツ続々増えています。

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最後までお読みいただきましてありがとうございます。
ご感想、ご質問などございましたら、よろしくお願いいたします。
また、次号をどうぞお楽しみに!

*以前のメルマガはこちらからお読みいただけます。

メルマガ1号アーカイブ(note)
https://note.com/bokuzero/n/n5d4e0161f16e

メルマガ2号アーカイブ(note)
https://note.com/bokuzero/n/n52c4ce25856c

メルマガ3号アーカイブ(note)
https://note.com/bokuzero/n/nd09178745bd5

メルマガ4号アーカイブ(note)
https://note.com/bokuzero/n/nafb8706f989f

メルマガ5号アーカイブ(note)
https://note.com/bokuzero/n/n3e8ce3e66df0


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