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悩む選択 v2-51:成功ってお金?いや、誰かを好きになることだよ vs 自分を好きになることだよ

今日の悩み:
A.成功ってなんだ。お金?贅沢な自由な暮らし?権威?有名になること?いえいえ、誰かを心から好きになることでは。

B.成功ってなんだ。お金?贅沢な自由な暮らし?権威?有名になること?いえいえ、自分を心から大好きになることでは。

家庭、職場で、人生、悩ましい二者択一、二律背反、二項対立ってあります。「ANDの才能」を発揮し、両立できるとよいけど、でも、一方を取らないといけない場面も。ボクともぐらさんは会社の仲間。やさしいひとになり、そうあり続け、やさしいリーダーになり、組織を強くする、という夢を持つ。やさしさを学べる絵本「ぼくモグラキツネ馬」から互いをあだ名付け。この頃は、組織での二者択一の場面で、どちらであるべきかを考え中。

「成功」って、お金持ちになること。これに代表されるように、有名になるとか、社会的に高い地位につく、権威を持つ、業績残す、歴史に名を残す、スポーツイベントで勝つ、とかが「成功」と思いつく。一握りのひとが、運と努力と周囲の協力の結果、一時的/継続的にこれらのことを成し遂げること、それが成功、って、ぱっと思いつく。

自分もそう思っていました。自分はそういう意味では「成功」なんて全くしていないけど、それは「幸せ」や「充実」や「豊かさ」とは違う定義だし、自分の中では気にする言葉、ではなかった。

親戚で、「成功」(=金持ち)にやっきなひとがいた。不幸をばらまいて消えた。他人のお金を利用し、人も利用し。ボクの従妹やその子供達を悲しませて。結局、突然どこかにいなくなって、離婚して、みたいな。「絶対に成功する。するしかないんだ、オレは」って言葉をよく聞いたが、何がしたいかの前に「成功したい」ってのが理解できなかった。

「成功」を追い求めるって怖いなと思うし、そもそも「成功」は追い求める対象ではない。何かの夢を目指して持続的に達成したら、周囲が「成功」って評するもの、と思っていたから。

で、「ぼく モグラ キツネ 馬(チャーリー・マッケジー著、飛鳥新社)」という絵本に、こうありました。

「”成功するって、どういうことかな?” ぼくがたずねると、モグラはこたえた。”そりゃあ、だれかをすきになることだよ”」

うひょー、なんてステキな発想なんだろう。心から本当に好きな人に出会えたら、お付き合いできて、結婚なんてできたら、そりゃー確かに「成功」の「成功」ですね、って思った。でも、受け取る部分は関係なくて、こっちから「だれかをすきにな」ったら、それで成功!って、いい発想だ。

そして、さらに、ふと立ち止まって、思ったのです。もちろん「成功」と「幸せ」は違う、と。マッケジーさん(訳者も)は、「幸せ」とは言わず「成功」という言葉を使うのです。

人生って、そう上手くは行かないですね。本当に好き、がよくわからないし。本当に好きが永遠に続く自信もないし。本当に好きになったひとと、時間を共有できるわけでもないし、結婚できるわけでもないし、結婚しても離婚するかもしれないし、結婚してても。。。

そうすると、幸せではない。。。

でも、心から好きだ、って思えるひとに出会えたら「成功」、ならば、それがどう発展しようが、上手く行こうが、ダメだろうが、「成功」ということ。好きなひとに出会えたんだもの。心から好きなひとに。人生で色んなひとに、色んな偶然で出会い、一瞬の時間なのか、長い時間なのか、一緒に過ごし、話をする。色んなひとがいるけど、誰にもまして「本当に心から好きだー」と思えるのは、ある意味、すごいことだから、確かに「成功」だ、と思えたのです。

つまり、受け身ではなく、自発的、自分発信、が問われています。相手が自分をどう思うかは関係無く、自分が誰かを好きになったら「成功」。金持ちになる、有名になる、権力を持つ、とかより全然ステキで、人間としての本質をついている定義に思いましたし、さらには、「好き合える」ことを「成功」と定義せずに、「誰かを自分が好きになったら成功」と定義していることがステキのステキ。

しつこいけど、自分が誰かを好きになっても、その誰かが自分を好きになるかは当然わかりません。それに、その誰か以外も自分を好きになってくれなかったり。。。オレって別に悪くないのになぁ、なんて自画自賛してもダメ。誰も好きになってくれないこと、多々あります。。。それぞれのひとに、それぞれの嗜好がありますもの。しょうがない。自分の努力不足です。自己責任。見かけも、人間性・人格を磨かないとですね。。。

そんな世の中です。だから、さらに発展させて、自分が自分を大切にしないとです。まずは自分が自分を好きになりましょう、ってこと。自分大好き!自分は良いやつだ!ということで、誰かを好きになるもそうだけど、自分が自分を好きになれたら同じく「成功」と定義しよう。

無邪気に生きていた子供時代、どこかで自我に気づきます。「あれ、自分がいる」って。ボクって何?。私って何?。ボクはボク?。私は私?

そして他者との比較が始まります。自分の方が足が速い。自分の方が成績が悪い。背が低い。ひとりめがね掛けている。小学生なのに髪に白髪がある。。。ママやパパと自分がセットで自分なんて気にしなかったけど、自分がなんだかダメダメ君みたいな。

自分の存在は自分で否定はできないし、しょうがないから生きていくのですが、自分を嫌いになってしまう時や傾向はありますね。

でも、他人は他人。自分は自分。どうしようもない。誰も「自分」のために存在はしてくれない。だから、自分は自分のために存在しないと。必要によって整形はできる。それもいいアイデア。同じく内面だって変えられる。必要に思うなら自分の内面も変えよう。いつになっても人は変われる。

だから、他人に期待せずに、自分のことは、少なくとも自分は大好き、でいよう。鏡に向かって、大好きだよ、って言葉をかけてあげてもよいのでは。

誰かのことが心から好きになる → 成功
自分のことが心から好きになる → 大成功
自分が好きな誰かも自分を好き → 幸せ

ってことですかしらね。

むむ、誰かのことも好きで、自分のことも好きで、互いも好きだったけど、いつの間にか、誰かのことが好きじゃ無くなったら、なんだ?つまり、自分ことだけが好きな状態。。。ま、それはそれで成功か。。。

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