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男性2人で夕飯。話題すぐ枯渇。頭の体操が良い時間つぶし(ベターアイデア? v3-62)

昔の会社の先輩と夕飯をした。相談ごと。でもその相談ごとはすぐ終った。他の会話ネタがない。昔話や悪口、愚痴は言わない2人。今の互いのビジネスは先日話したばかり。互いの家族にはあまり興味無し。趣味も違う。

そうこうしていると先輩が「頭の体操する?」。「はい、いいですね」とのことで、ゴルフの話になった。「今日のお題です!日本の男子ゴルフを盛り上げるにはどうするか?」とのこと。ちょうど今日、仕事関係でそんな話題になったらしい。

「まだ、ゴルフやっているの?」「はい。月2回ぐらいですかね。たまに偶然が重なったり、誘いを断わられなくて4,5回になることありますけど。」

「見る?」「テレビですか。見ますよ。海外のと、日本の女子のと。男子はぜんぜん見ないです。」「それなのよね。男子をどうにかしないとね」「ですね。試合数も女子の方が全然多いし、男子は億円プレーヤーも試合数が少ないから、なかなかいないようですよ。」「なんでかね。」「うーん・・・」

日本のゴルフ「男子」は2023年は26試合ほどで賞金総額は34億円ほど。1990年の年間44試合がピーク。一方、女子は大盛況で、2023年は38試合、賞金総額は50億円ほど。男子は、試合数も、観客も増えず、盛り上がらない?。そんな原因・理由をアレコレ2人で脳トレです。

1:ゴルフというスポーツに激しさ・スピードが無いから男子の試合を見る必要性が薄い。なにか観客が一体となって「すごい」を体験できるようにすべき???
男子なのに他のスポーツみたいな「激しさ」が無い。野球やサッカーやラグビーやバスケやアメフトや相撲やホッケーなどで感じられる男性のすごさ。スピード、迫力、パワー、雄叫び、圧倒感。だから、男子を見に行く必要性がそこまでない。もちろん、女子より男子の方がボールを飛ばせるが、見ている方からするとそこまで差がわからない。だから、総論として男性を見に行く必要性はない。松山や遼くんみたいに個人を見に行くのは別だけど。

だから、男性ならではを感じられると、もう一度見たいとなる可能性はある。野球、ラクビーもそうだが、ディズニーランドやUSJ、シルク・ドゥ・ソレイユとも同じか。

刺激で、迫力で、圧倒で、ドキドキで、リピート客が生まれる。

2:「”プレー”ではなく”選手”を見がちになる」スポーツ。なのにヒーロー/スターがいないと普通のお客様が見に行く理由が無い。”創り”出さないと
なぜか、遼くんには、31歳になった今でも「くん」と付けたくなる。やはりそんなオーラ、物語があるから。でも、遼くんしか日本にはいない???

ゴルフは、他のスポーツと大きく違うことがある。通常2人~3人、時に1人や4人が1組で、18ある試合会場(ホールと呼ばれる)ごとにプレーして行く。だから、「ちょーミラクルすごいプレー」が起きたとしても、野球場やサッカー場やラグビー場やテニス場、土俵やアイススケート、卓球場、などのように1つの「場所」を全観客が皆で見ているわけではないから、だから、皆での共有・共感が少ない。一部でしか盛り上がらない。「試合を見に行って”今日は”盛り上がったなぁ!と感じえる観客の数は限定される。

しかも、ケースバイケースではあるけど、「選手」とその「すごいプレー」であるボールの行方の結果が”遠い”から、現場では両方を一体として見ることができない(ことが多い)。ボールが落ちたところにいる観客のみがすごさを感じられるが、選手自体の傍にいて選手を見ていた観客には、そのすごさが感じられない。見えないのだから。たまにこれが一体すると盛り上がる、けど。だからつまり、「試合」ではなくて、「人」を見に行く傾向になりがち。だから、ヒーローが必要なのだ。どんなスポーツでもそうだけど。サッカーのように日本ファンだけど、スペインとドイツの試合も見たいよね、とはならない。スター選手が活躍すると4日間競技の後半に観客が増える傾向。

余談ながら、ボクも女子の試合と米国男子の試合を何度か見に行ったけど、「あのひとを見に行きたーい!」という発想で、ずぅーっと好きな選手に付いて回った。時折、あ、あの人も見ておこう、になったけど。アイドルの追っかけと同じです。距離1メートルぐらいのところで見れる幸せはあった。

なお、アメリカではWMフェニックスオープンと呼ばれるアリゾナ州のTPCスコッツデールというゴルフ場で行われる試合では、あるひとつのコースを観客席がぐるーと囲っていて、まるで野球やバスケやアメフトの競技場のように全体が見れる。かなりゴルフ場としてはイレギュラーで、そこだけだ。でも、そこでは、一体化が起きるから、選手とすごいプレーの結果のボールの行方が一体できるから、どんちゃんさわぎになっている。ヒーローがいなくても名も無い選手でもすごいプレーをすると、大盛り上がり。

いずれにせよ、「チーム」が存在しないから、プレーを見るより、あの「人」を、まさにその「姿」を見る傾向にある。ゴルフ人口がなんだかんだまだ男性が多いなら、そりゃ間近で見るなら若い女性がいいでしょう。だから男性プロにはよりスター、ヒーローが必要な気が。

格好良い芸能人・韓流スターをイメージキャラクターで採用して、試合中にそこらを歩いてもらえばよい?とか。試合前のイベントのプロアマをスポンサーのお偉いさんじゃなくて、子供達にして親も含めてファンになってもらう?とか。人気の女子ツアーと共同で、男女混合で競技?とか。

3:「勝つ」しか無いが、「勝つ」が難しいスポーツ。「勝つ」以外のネタが必要か。
野球は、例えば、ヤクルトが優勝で、最多ホームランは村上選手で、最多勝は青柳選手で、というように、チームと個人タイトルが世間的に話題になる。それぞれが誰になりそうかでシーズン後半が盛り上がる。優勝のみならず個人タイトルもだ。が、ゴルフは例えば年間40試合で、1人の選手が1勝できるかどうか。時に2勝、3勝、4勝する選手がいるがかなりまれ。で、年間の賞金を一番稼いだひとが誰か、それが最後に1人。つまり、毎回の試合では1番にならないとほぼ意味が無いし(記憶に残らないし)、それに、年間で一番賞金を稼がないと世間的なタイトルにはならない(最近は賞金以外のランキングをつけているが、考え方は同じ)。なので、2位でも3位でも本人は嬉しいし一定のお金を稼げるけど、世間では盛り上がらない。盛り上がるネタが年間賞金王(同等年間ランキング制度であっても1位)のみ。最多勝利も、最優秀防御率も、最多奪三振も、最多本塁打も、首位打者も無い。

昔は、相対的に「いつも」勝つ選手がいたが、現代はそうではない。勝つのが難しい。だから、ヒーローが育ちにくい。勝つ以外の何かが欲しい。そんな風に先輩とやりとり。

また、野球ばかりの比喩でなんだけど、負けるかもしれないが常に直球勝負だ、とか、三振を恐れずホームラン狙う、という個性は表現しずらい。実際にはリスクをとったプレーは起きているのだけど、観客は感じられない。それに、勝たないと意味がないから、三振も多いけどホームランも多い、は成り立たない。だから、個性あるヒーローがいない。「勝つ」以外のネタが欲しい(なお、パーオン率No.1とか、ドライビングディスタンスNo.1とかあるけど、一般レベルではそこは着目されない。。。)。

4:美術館で絵を見ているよう。ルール/マナー/エチケットが大事の、紳士淑女のスポーツで、見るときも静かに・静かに見る。緊張しながら見る。観戦が疲れえる?

全試合ではなくてもいいが、上述WMフェニックスオープン(TPCスコッツデール)のように騒いでみられたら良いかもしれない。そうでなくても、選手との接点がもっとあるといい。普通にプレーしているときの接点。

野球と違って年間の給料が決まっていなくて、常に賞金だから、1打でその賞金が1000万変わることもある。なので、常に緊張でプレー。観客とわいのわいの会話なんてしている心の余裕はなさそう。だからこちらも話しかけづらいし、応援も野次もダメだ。選手から観客へ話すこともない。サインを求めても試合中は素通り。ま、そりゃそうだけど。もっと向こうから言葉を掛けてくれたらいいのに、とは思うけど、お金がかかっているからね。

なので、静かに静かに静かに観戦。プチ緊張して見ているだけ。子供なんてつまらないはずだ。たまに思う。美術館で絵を静かに静かにして見ているようだ。つまり、スポーツを見に行くという一般的な定義・固定観念からすると、つまらない、はずだ。付き合いで美術館に行っている感じになる。さぁーと一周して、さっさと外に出て飯食いにいこう!的な気持ち。しかも男子プロという「美術館」だと、この美術館に美しいものが無い(失礼ですが)。たまに遼くんクラスに遭遇するぐらい。そしたら女子の試合を見に行ったほうがよいよね、となる。

この概念がくつがえせる要素が多少、あるといいのかもしれない。試合前とか、後とか。やっぱりプロアマのイベントをもう少し”観客”寄りに構成するといいのかもかしら。

5:そもそも課題がまちがっている。しばらくは女性中心で市場が広がるのを”もっと”後押しすればよい。それが先決。そしたら男子プロを見に行く人口(女性)が増える?かも。
コロナで3密回避できるからなのか20代で始めているひとが増えているらしい。最近、練習場は週末はどこも若者で一杯(首都圏あたりでは)。で、ゴルフ人口の下げ止まりになった。競技人口は2020-2021年で40万人ほど増えている。検索すると:
  1994年:約1,450万人
  2015年:約  760万人、
  2020年:約  520万人(2019年:女性約20%、男性約80%)、
  2022年:約  560万人(女性約37%、男性約63%)。

で、2019年の男女比を2020年も同じぐらいと想定すると、2020年から2022年で合計で40万人増えているがすべて女性で、逆に男性は減っている計算になる。SNSも、練習場も、ゴルフ場によっては確かに女性が以前より目に付く気がする(感覚的です。計算したわけではないけど)。

だから、ゴルフ場も、練習場も、道具のメーカーも、ボールのメーカーも、アパレルも、レッスン場も、そして、スポンサーも、女性ターゲットで、女性の競技人口を増やすになるべく特化して、がんばったらどうだろうか。1人でも出来るスポーツだが、一般的に2,3人仲間が欲しいスポーツ。だから1人が興味を持つと仲間を増やしえる。だから、女性に集団で初めてもらう仕掛け・公告・キャンペーン。

そしたら、競技人口が男女で半半ぐらいになったら、女性は男子プロゴルファーを見に行きたくなる(ならない?)。男子のスター選手がいたら行くかも。また、一般男性は、女性がやっていたら自分もしたくなる。かわいいウェア着て女子がやっているのだもの。どうかしら。ジャニーズ的な、BTS的なゴルファーづくりか。。。

ということで、お話は終り。1時間ほどの男子のゴルフツアーを盛り上げる雑談はこんな結果。①:男性プレーヤーならではの、刺激、迫力、圧倒、ドキドキできる試合会場での何か、と②スター作りと、③年間賞金王以外の何か気になる指標のネタづくり、と④:美術館で絵を見ているような観戦をちょっと変える何か」で一旦終り。と、効果を自ら疑問視しているから、なかば諦めながら、今は、女子を盛り上げる時代さ。女子が増えれば男子を見に行くはずさ。。。

今日のベターアイデア:
何でも良いのです。頭の体操。ロジカルなのか、MECEなのか、正しいのかわかりませんが、なんらかの課題を出して、原因、対策などを考えてみる。女性のようにコミュニケーション力無いのだから、男性は。だから、こんな課題でごはんする。何気に盛り上がります。。。かしらね。。。

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