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ボクともぐらと 83_二者択一の問いに”両方”と答える。「ORの抑圧」から脱却

ボクともぐらさんの学びのnote。やさしいひとになりたい、そうあり続けたい、やさしいリーダーになりたい、これが夢な2人。でも、時にやさしさは弱さで、職場ではいいように使われ・雑用係になり、評価もされない。そんな自分が嫌というもぐらさんに、いやいや雑用ができるのは心の強さだと話す。

やさしさは弱さでも、逃げでも、甘えでも、諦めでも、無関心でも、イイカゲン、でもない。心が強くあるから、雑用もがんばるし、仲間の個性に関心強く、素直に受け入れ、組織の課題や仲間の失敗、世の中の不都合にも逃げずに向き合い、追いかけているビジョン・夢を強く信じ、自己責任・利他主義で解決に愚直にフォーカスする。長期的・大きな枠のなかでは自分の信念をつらぬける強さがある。

これが底流にあるから”やさしさ”を維持できる。これがやさしさの真髄だと自分に言い聞かせるボクたち。

「ぼくモグラキツネ馬」という絵本に感銘を受けた2人は、やさしさの強さを再確認して、やさしいひとになり、やさしいリーダーになる夢を2人の約束にして、日々一歩一歩学ぼうということになって、このnote。

以前、ボクともぐらさんの目指すリーダーの、二律背反ってのを整理してみたのです。再掲すると、こんなのなのです。

ボクのなりたいやさしいリーダーは:

 1.徹底的にやさしく、徹底的に強く
 2.熱い想い・ビジョンを、静かに語る
 3.仲間を信頼するが、期待しない
 4.個々人を成長させ、会社も成長させる
 5.効率大好き、会っての雑談も大好き
 6.未来に希望を持ち、目の前は現実的
 7.とても臆病だけど、変化・未知への挑戦心を持つ
 8.怒らずに笑顔で指導し(叱り)、甘やかさずにいっぱい褒める
 9.個人主義をベースとした、絶対の利他主義
10.仲間を家族のように大好きになり心配するが、他人は他人

難しいかな。でも目指す姿です。こうなりたい。難しいから目指す価値あり?みたいな。

で、お仕事していると、二者択一の問題があります。コストか品質か、スピードか品質か、株主か社員か。収益か社会への還元か、環境重視か利益重視か、短期志向か中長期志向か、みたいな。トレードオフと”思わされて”、どっちを取るかの二者択一が迫られる、議論になること、があるです。上記の10の姿は無理という考えです。「どっちなの?」志向です。

で、最近のnoteでも言及した本にこんな表現が。ちなみに本は「ハート・オブ・ビジネス「人とパーパス」を本気で大切にする新時代のリーダーシップ(ユベール・ジョリー作、英治出版)」です。猫も杓子も最近は「パーパス」好きで、お流行中、なんかちょっと違和感あるののだけど、中身は学びある本でする。

「二者択一の問いの98%は「どちらも」と答えたほうがいい」。「二者択一の世界観からの脱却だ」。「こうした二者択一の問いは人為的なトレードオフだと考えている」。

「ビジネスはゼロサムゲームだという世界観を捨てれば、「どちらか」ではなくて、「どちらも」という視点が持つ力は無限大になる。ビジネスは善を為すことと成功すること、どちらも可能なのだ。」

とのこと。

昨日のnoteに書いたジェームズ・C・コリンズの「ビジョナリー・カンパニー」(日経BP出版センター)にもこんな表現があります。

「ビジョナリー・カンパニーは「ORの抑圧」で自分の首をしめるようなことはしない」。「「ORの抑圧」とは、手にいられるのはAかBのどちらかで、両方を手に入れることはできないという、いってみれば理性的な考えである。しかし、ビジョナリー・カンパニーは、~二者択一を否定する。そして、「ANDの才能」を大切にする。~AとBの両方を同時に追求できるとする考え方」

とのこと。

あ、ちなみに、ビジョナリー・カンパニーとは、長きに渡って立派な業績を残し、尊敬される、一流の一流の金メダリストみたいな会社とのことです。

なるほど。「二者択一」、「ORの抑圧」、「どっちなの?志向」を当たり前と思ったらダメなのでしょうね。「二兎を追う者は一兎も得ず」ではなく、「一石二鳥」が必要なときは、それに向かう、ということですね

無理にどっちかを選ぶ必要は無くて、甲乙つけがたいなら両方を目指してみるのも良い。固定観念・偏見を無くして、素直に両方(あるいはそれ以上)を求めたい時は、それでよい。リソースは分散するだろうけど、巧みに追求すればいいんだよ、ってことね。

でも、フォーカスし、注力し、一点突破すべき、時もある。当然ある。リソースが無いのにアレもコレも症候群に陥ると必ずうまく行かない。今の会社で経験済。

今は、どっちでいくのか?「ORの抑圧から脱却していてANDの才能は持っている」けれども、今は、択一するのか、両方なのか。結果的に正しくなる判断ができる才覚と、仲間がその判断を信じ、一緒に努力を継続できるか、が勝敗を分けますね。やさしいリーダーこそが出来ることかと思います。

自分を信じて、仲間を信じて、過去や他人がどういうかは気にせず、信じるならばANDに挑戦する。結果はどうなるかわからない。けど、いいんじゃない。二兎を追うのも楽しもう!ってな感じですね。

同僚のもてもてスアちゃんの様に複数の彼氏を大切にする? 同じくイケメンの同僚アイム君のように奥さんと誰かを両方大切にする?もありか。「ANDの才能」本領発揮! あ、ジョーダン(冗談)・スピースです。


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