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悩む選択 v2-10:神は細部に宿る? 細部にこだわり過ぎはダメ?

ボクともぐらさん。職場の仲間。やさしいひと・やさしいリーダーになり、組織をやさしさで強くする夢を持つ。「やさしさ=心の強さ」を謳う「ぼくモグラキツネ馬」(絵本)をきっかけに仲良くなり、やさしいリーダーになろうね、と約束。2人合わせた、日本の大企業、医療機関、大学院、外資の経営コンサルの会社、外資のブランドコンサルの会社、仲間と創業、ベンチャー、を経ての学びと、日々の議論も追加し互いにやさしい組織づくりを整理・勉強中。この頃は、職場・人生で直面する悩ましい「どっちを選択する?問題」の徒然草。

今日の悩み:

A.神は細部に宿る。細かいこと、小さなことにこだわらないと、学ばないし、成長しないし、達成に至らないし、誰も感銘してくれないよ。

B.こだわりはダメ。小さいことを気にして、こだわり過ぎだと、先に進めない。「ざっくり・そこそこ・こんなもんで」こそが必要。

悩ましい・・・。例えば、ビジネスでよく議論になるQCDの話。品質にこだわればコストがあがる、納期が遅れる。コストにこだわれば品質が悪くなる。納期にこだわると品質が下がり、コストは上がる。こだわり過ぎは良くない、みたいな。

AかBかはケースバイケースですね、と簡単に言いたいところですが、もう少し整理して考えてみました:

1.周囲も共感でき、皆でこだわりたく思う「細部」にこだわる
この「細部」を気にして、こだわって、何かを創造するということは、「重箱の隅をつつく」こと、つまり、周囲を疲弊させるような無駄に細かい、意味の無い指摘をする、ということではない、と思うのです。どちらかと言うと「細やか(こまやか)」という言葉の方があっているかと。「細部」を気にする自分自身も、その指摘を受け、改善・作業・完成を進める仲間も、あ、確かに、この「細部」は”重要”ですね、と思えるかが大切だと思うのです。独りよがりの「細部」こだわりは、独り暮らしの自分の家の中だけ、趣味の中だけ、ということで。

2.見極め・フォーカス・バランスされた「細部」にこだわる
アレもコレも、朝起きて寝るまでのすべての/多くの、自分の、並びに周囲の言動・行動、関係性、並びにその結果のモノゴトのあり方(部屋の汚れとか、書類整理とか、交通整備とか、電車内がどうのこうのとか、レストランやお店がどうのこうのとか)で「細部」にこだわると確実に心身壊しますね。だから、何について「細部」にこだわるかを見極め、フォーカスし、そしてこだわる/こだわらないのバランスを取り、何かを成し遂げるための一定のスピード感も維持する。これが大切だと思うのです。

3.モノの細部のみならず、”心”の「細部」にこだわる。
芸術・創作活動や会社の業務、計画など何かを作り上げるときのモノの細部へのこだわりに思いが行きがちですが、そんなことよりも、パートナーや子供、大切なひとや職場の仲間、の”心”を気にして、かける言葉・示す行動の「細部」にこだわることが大切です。

気遣い・気配りの人になり、心に響く言葉をかけ、行動を判断する。自分の達成したいことに”強い”思いがある(お客様などの要望も念頭)。仲間も共感してくれワンチーム。だから、集ってくれた感謝する仲間を気遣い・見て・会話し、疲弊具合や挑戦心を確認。同じく自分の心身状態も素直に理解: ”よし、まだ「細部」にこだわり、がんばれる!” のか、"いや、もう壊れかけているから小休止すべき"、みたいな。今「細部」にこだわるか、「こんなもんでしょ」で次に進むのか。今日は諦め、明日また同じ「細部」に皆でこだわってみよう、なのか。みたいな。

だから、世の中全てでは無く取捨選択して、自分と仲間がこだわりに共感できる時に、そしてモノのみならず人の”心”に対して、「細部」にこだわる。この前提において、A.が好きです。

”完璧”を求めているわけではないですね。「細部へのこだわり」と「完璧をもとめる」は違いますね。ここぞとこだわりたいと思う自分には素直になって、でも、仲間と共にに気遣い合いながら、主張し合いながら、共感するこだわりたい「細部」に、こだわる。

ありゃ、こんな1、2、3の説明を付けて良いなら、B.の「細かいことこだわらずに、どんどん進もうよ!」説も、説明付きで、当然、価値は倍増します、平等ではないです、って言われそう。確かに。でも、これらの補足説明を除いても、細部にこだわるべきが原則とボクは信じる派です。

というのも、細部が見えて、こだわれる、けど、こだわるかどうかを都度判断できる。そういうスキルがつく。そして、細部にこだわる小さな変化の積み重ねが、大きな変化(成功?)につながる。こう思い、信じるからです。B.ばかりだと、そのスキルが効率的・効果的に得られない、と思うです。どうかしら。細部にこだわる癖がないと、こだわる訓練しないと、育たないですものね。

・こだわるを知れるから、こだわらないができる。

・細部が見えるから、細部を見過ごせる

・細部の役割を重視できるから、全体を素晴らしくできる

・だから、細部にこだわる。

・ただ、完璧を目指しているわけではない。

どうでしょうかしら。


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