なんでもないものでも

今日持ってきた器について、話をきかせてください。


ワークショップのはじまりに小話をする時間をもらい、一人ずつ手元の器やお皿について語っていく。
思い出のものであったり特別なものであったりと、それぞれに語られるべきストーリーがあって、話が順番に進んでいく。

ただただ直すことに惹かれて、トートバッグに入れやすいものを手にとってきた。
あくまで場の空気をやわらげるためなのはわかっていても、何か語るべきものはないかと焦ってしまったのを覚えている。


取れたボタンをつける時、欠けた器を直す時、モノとの距離がぐっと近くなる。
ひとつ自分の手を入れたところができるだけなのだけれど、ものとの関係が一段階変わるようなそんな感覚をうれしく感じる。

だから、そのものが特別なものであっても、なんでもないものであっても、何かを繕うことそのものが好きだ。


今日の繕いもの(12/12)

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一個100円のココット。
いくつかまとめて買ってきたので同じものがあと3つある。

使いやすい形なので、ほぼ毎日食卓に出る。
またたくさんお世話になります。

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