父が堕ちていく

昔から両親は夫婦仲がいいわけでは無かった。いい時もあったように思うが、記憶では自分が小6くらいの頃には父とそれ以外での別居が始まっていたように記憶している。
ただ、離婚しているわけでもなく、別居している父も、母がパートでいない日などは休みの日なら昼間だけは家にいた。
それ以外にも中学〜専門学生時代の自分や妹の足係としてコンスタントに子どもたちとは顔を合わせていた。
別居の父の住処は何個か市をまたいだところにある祖母(父から見た母)の家であり、(今思えば)誰かしらの愚痴を言っていることが多かった父の自分の母への中学生みたいな愚痴を聞き流していた記憶がある。
そんなある日祖母が逝去し、住処を失った父は一人暮らしを始め、専門学生時代はちょこちょこ顔を出しながら、初めて父とお酒を飲んだりもした。
自分が社会人になって数年たったある日父の人生は悪い方向へと大きく舵を切ってしまった。
これ以降のことは実家を離れていたので詳しくは知らないが、どうやら仕事を辞めた父はそのまま就職せず、家賃などが払えず借金を作っていた。命を経つことも考えたが、踏みとどまり母と妹の住む実家は戻った。父が実家で暮らすのは10年以上ぶりなのではなかったか。
父も仕事を見つけ実家で暮らしていたのだが、やはり夫婦仲は修復されず、父と母の距離はさらに開き、それでいて父はまた仕事をやめ、現在ニート。なおかつ家にも帰らないと言い放ちホームレスのような生活をしているという。

続きは近日中に投稿予定

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