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山を買う①

色々あって山を買うことにした俺。

まずはネットで色々情報収拾。
「山いちば」「山林売買」をはじめ、山物件を扱ういくつかのサイトを毎日毎日チェック。調べていくうちに山を買うリスクや、法律、林業の現状や山不動産の相場などなど色々学んでいった。
土砂災害や不法投棄、山火事といった様々なリスク責任。山で建てられる建築に関する制度、木材市場や林業の実情。
安いからといって気軽に山を買うことはかなり危険であることを知った。

それでも山を買うべきか。もう一度よく考えてみた。

山を買って何をするのか。何のために?

ここで大事なこと書いておく。

俺には4人の子どもがいる。毎日育児に追われ、気づけば毎日怒鳴り散らし、理想の育児とは程遠い生活が続いている。
子どもができる前はテレビで見るような理想の育児を想像していたが甘かった。虐待すれすれのような感じで、「すくすく」なんて全くない。

「静かにしなさい」「それ触っちゃダメ」「そこいっちゃダメ」
あれはダメ、これもダメ。こうしなさい、ああしなさい。
何やってるの!?何でできないの?

ネガティブな言葉ばかりを子どもにぶつけている自分にも吐き気がする。
正直育児ノイローゼなんだと思う。

8歳になる息子は運動も苦手で、こだわりが強く、「普通」の8歳とは少し違う気がする。発達障害の診察をしてもらったが、異常はないということだった。個性であり、これは素晴らしいことだと思う一方、やはり毎日の生活では思うようにいかないことも多く、ストレスに思うことが多い。

公園で同世代の親子がキャッチボールを羨ましく思うこともある。
うちの息子はそもそも運動にあまり興味がない。
俺は幼少頃、ひたすら毎日ボールを蹴ったり投げたりしていたのに。
何で息子は・・・

色々、本当に色々考えた。何で息子が?ではなく、何で俺はこんな風に思うのだろうと。
多分、俺に余裕がないんだと思う。
生活や育児に追われ、子どもを立派に育てなきゃという義務感に支配されている。SNSでリア充の子ども育児の様子を見ていると無意識に自分の子どもと比較してしまう。
あれだけ親に「勉強しろ」と言われ鬱陶しく思っていたのに、まさに自分が同じことを言いまくっている。

俺の心に余裕がない。

色々人生を見つめ直し、フラットにしたいと思った。
近所のしがらみや、都会のレール、大人の常識。

そして育児。

山を買うとなんか変わると思った。

もちろんリスクもあることは学んだ。
それでも買おう。
リスクを恐れて人生を後悔したくないし、育児の今は今しかない。
何も変わらないかもしれない。
でも変わるかもしれないなら買おう。

そんなこともあって俺は山を買うことにした。

焦らして悪いが、いよいよ次回は山購入編!

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