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【死語現禁】229.活弁(かつべん)

(日:活+弁)(活動写真弁士の略)無声映画(サイレント)上映に際し、画面の人物の会話を代弁し、筋などを説明する人。弁士。説明員。(広辞苑第七版)

<用法>
「今日活弁さんは迫力が凄くて、映画にのめりこめたわ!」
ヨネ子は活弁目当てで映画を見に行くのだった。

<解説・思い出>
無声映画時代に、映像に合わせて会話や状況を説明してくれた人のことです。

無声映画とは「発声映画(トーキー)に対して、音声を伴わない映画。サイレント。」(広辞苑第七版)という、随分前に滅びた物です。

昔の映画を説明する映像や文章などでご存じの方も多いと思いますが、普段の日常生活ではまず見聞することの無い言葉です。

しかし僕は、活弁は復活の可能性があると思っています。

様々な意味に取れそうな無声映像を敢えて制作し、それに合わせて弁士が声をあてたり状況を説明したり音楽や効果音を入れたりしてライブパフォーマンスをするのです。弁士によってストーリーもパフォーマンスも違うので、面白いのではないかと思うのです。

ただ現在はほぼ死語なので、若い人に言ったら
「活弁と言ったら、北海道物産展で買ったホエー豚のカツ弁当がうまかったッスよ!」
「いやトンカツ弁当のことじゃないよ」
「ああ、じゃあ北海道限定の乳酸飲料ことッスよネ!」
「・・・それはカツゲン!」
などと北海道食品の話題で盛り上がりそうです。

死語ランク:☆☆☆
☆☆☆・・・聞いた人がほぼ知らず、言った人を「異星人」と思うレベル

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