北楠清名

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北楠清名

マンガ・書籍の紹介サイト『僕の殿堂』(https://bokunoden.com/)の管理人です。 「死語現禁」などを書こうと思います。画像は長くプレイしたコーエー様の「のぶニャがの野望」の五徳ニャン(極)です。『ブギウギ専務』好きです☺️

マガジン

  • 死語現禁

    消えて行く言葉達の供養塔です。

  • 創作物

    小話などの創作物です。

  • 自己紹介的文章

    自己紹介的文章です。僕のことが知りたい方向けですが、あんまり面白くはありません。

最近の記事

【死語現禁】294.DINKs

(英:double(dual) income no kids)子供を持たない共働きの夫婦。(広辞苑第七版)< 用法> 「ヒトロとアオイ、結婚しても共働きを続けて子供は作らないんだって」 「へー、DINKsってやつ? 子供が必要ない結婚なんて、俺には理解できないな」 <解説・思い出> ディンクスと読みます。僕の若い頃、マスコミで非常によく使われた言葉です。 当時は結婚するのが当たり前で、結婚すると子供を作るのも当然でした。 しかし、結婚しても子供を作らず自分達二人の夢や趣

    • 【死語現禁】293.万民

      (日:ばんみん) 多くの民。衆民。全国民。(広辞苑第七版)<用法> 「この身を万民に捧げる所存でございます!」<解説・思い出> 戦前の新聞や放送などで見聞できる言葉です。 『漢字源』によると、「万」には「ぜったいに、どんなことがあっても」という意味もあり、数が多いという意味の「万」と、絶対的な選ばれし民という意味を「万」に持たせて、国民を「万民」を呼んだのではないかと、僕は考えています。 自国民を「万民」と呼ぶと強い国民に思え、軍事的な鼓舞にも使われたのではないでしょうか

      • 【死語現禁】292.めとる

        (日:娶る)(「妻(め)取る」の意)妻として迎える。(広辞苑第七版)<用法> 一郎は三十歳で妻をめとり、ようやく跡取りとして一人前になったと言われた。<解説・思い出> 一昔前まで、様々なメディアで見聞使われていた言葉です。 男性の家に女性が入るという前提の言葉です。 『漢字源』によると「娶」は、「訓の「めとる」は、娶の字を女と取にわけ、「め(女)+とる(取)」と訓じたもの。」とありますので、やはり男性側が女性を選び取るといったイメージのある言葉です。 現在は結婚観が多様

        • 【死語現禁】291.口減らし

          (日:口+減らし)家計が苦しいので、家族の者を他へ奉公にやるなどして、養うべき人数を減らすこと。( 広辞苑第七版)<用法> 家が貧しく、四郎は口減らしのために呉服問屋に丁稚にだされた。妹のミツは女衒に連れていかれてしまった。<解説・思い出> 昔は貧富の差が現在以上に激しく、しかも貧しい家でも多産だったので、貧乏で子沢山という家が沢山ありました。 子供を育てるのが大変なので、お金を貰って子供を手放していました。そんな行為を、食べる口を減らすという意味で「口減らし」と呼んでいま

        【死語現禁】294.DINKs

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        記事

          【死語現禁】289.おのぼりさん

          (日:御+上り+さん) 都会に出て来た田舎者をからかっていう語。(広辞苑第七版)<用法> ヤスダは受験で初めて上京した時、高層ビル群を口を開けて見渡してしまい、同級生達からおのぼりさんとからかわれた。<解説・思い出> 地方から都会に出て来てとまどっている人を、半分馬鹿にしていう言葉です。 一昔前までは、非常によく使われていました。 都会の情報が全国に知れ渡るようになり、都会に出て来て呆然とする人が減りました。 都会と地方の差も以前ほどではなくなりました。 またSNSなど

          【死語現禁】289.おのぼりさん

          【死語現禁】288.カブリオレ(自動車)

          (仏:Cabriolet) ここでは、オープンカーのこと。<用法> 洋輔はカブリオレの新車で香澄を迎えに行った。<解説・思い出> 先日、商店街でICE BOXというグループの『冷たいキス』という懐かしい曲がかかっていて、その歌詞の中に出て来る言葉です。 現在では、オープンカーという言葉に置き換わっており、まず聞くことはありません。 外車のモデル名では残っていますが、英語のコンバーチブルに方がまだメジャーです。 オープンカーも、2024年6月現在日本車で新車販売されているの

          【死語現禁】288.カブリオレ(自動車)

          【死語現禁】287.花嫁修業

          (日:花嫁+修行)嫁ぐまで、家で作法や家事を習得すること。<用法> 緑は短大を卒業した後は家で花嫁修業に励み、見合いで良い夫をみつけるつもりだった。<解説・思い出> 僕が若い頃、男女の出会いシステムで、何人か女性が職業欄に書いていた言葉です。意味の似た言葉に「家事手伝い」という言葉もありました。 職業欄でそれらの言葉を見ると 「職業じゃないじゃん。無職と書けや!」 と心の中でツッコミを入れていました。 実際に出会いパーティー的な場所でも、 「花嫁修業中!」 と言う女性に会

          【死語現禁】287.花嫁修業

          【死語現禁】286.ハクい

          (日:白+い)上等である、良い、美しいの意の隠語。(広辞苑第七版)<用法> 「昨日行った飲み屋の店員がハクい女(スケ)だったから、今夜も行くぜ」<解説・思い出> 僕の若い頃までは、時折見聞できた言葉です。 上記広辞苑の例文が滑稽本なので、かなり古くからある言葉のようです。 隠語な上に、男が一方的に女性を揶揄する言葉なので、現在はまず見聞することはありません。 女性が聞いて嬉しい言葉でもないので、復活もないと思われます。 死語ランク:☆☆☆ ☆☆☆・・・聞いた人がほぼ知

          【死語現禁】286.ハクい

          【死語現禁】285.剣呑(険難)

          (日:けんのん)(ケンナンの略という。「剣呑」は当て字)あやういこと。あやぶむこと。(広辞苑第七版)<用法> 矢太郎はその家の近づくたびに剣呑な感じがした。 「剣呑。剣呑。あいつとは付き合わない方がいい」<解説・思い出> 先日ある文章で「剣呑」が使われていたので、取り上げてみました。 ただその文章の文脈では、上記の広辞苑の意味とは違い「趣が無い」「興覚め」という意味で使われていました。 確かに僕が昔読んだ文章でも、「剣呑だ」は「風情がない」という意味で使われていた記憶があ

          【死語現禁】285.剣呑(険難)

          【死語現禁】284.身重

          (日:みおも)妊娠していること。みもち。(広辞苑第七版)<用法> 靖枝は身重で、葬儀への出席は見送った。 「牧子は身重なので、くれぐれも無理させないでください」<解説・思い出> 昔の文学作品や雑誌などで出て来る言葉です。映像でも、時代設定が昭和時代までのドラマなどでは使われたりします。 しかし現在の暮らしの中で見聞することは稀になっています。 身重というと、文字通り考えも行動も重くなる感じがします。しかし妊娠が科学的に解明され、現在は懐妊中でも積極的な行動が可能になってい

          【死語現禁】284.身重

          【死語現禁】283.年増

          (日:としま)娘盛りをすぎて、やや年をとった女性。江戸時代には20歳過ぎを言った。(広辞苑第七版)<用法> 「ひろ子は、安子より年増だけど色っぽい魅力があるんだよ」<解説・思い出> 僕が若い頃までは、上記の広辞苑の意味よりもっと年上の女性に使われていた言葉です。 良い意味で使われることは少なく、「若くない」というマイナスイメージで使われていた記憶があります。 ほぼ男性が使っていたのではないでしょうか。 性別を特定した上にネガティブな言葉なので、現在では聞くことは稀になっ

          【死語現禁】283.年増

          【死語現禁】282.半ぺら

          (日:半+ぺら) 一枚の紙の半分。(広辞苑第七版)<用法> 「半ペらの紙に書いたはずだけど、見つからないぞ」<解説・思い出> 普通の用紙の半分ぐらいの大きさの紙を指す言葉でした。 今でもお年を召した方はお使いになられるのではないでしょうか。 「ぺら」は『①(明治期の語。「片羅」とも書く)紙幣。さつ。②(紙などの)薄い物1枚。③半ぺらの略。特に二百字詰原稿用紙をいう。』(広辞苑第七版)という意味だそうですが、現在「ぺら」だけで使われることはまずないと思います。 「ぺら」が使

          【死語現禁】282.半ぺら

          【死語現禁】281.マイカー

          (英:my+car)(和製語my car)自家用車。(広辞苑第七版)<用法> タクオは会社から資金を借り、夢だったマイカーを手に入れた。 リエは結婚後に家を郊外に買い、マイカー通勤になった。<解説・思い出> 僕の若い頃までは、非常によく使われていた言葉です。 「自分の自動車」より「マイカー」と言った方が、楽だし夢があったのだと思います。 ある時代までは「自分の車」(マイカー)を持つのが、ステータスであり夢であった人が非常に多かったのです。 僕も自分の車を手に入れた時は「自

          【死語現禁】281.マイカー

          【死語現禁】280.愚妻

          (日:愚+妻 ぐさい)自分の妻の謙称。(広辞苑第七版)<用法> 「愚妻の作った物ですが、お口に合いますかどうかお味見ください」<解説・思い出> 一昔前の男性が、配偶者を紹介する時に使っていた言葉です。 今でも使っている男性がいるのではないでしょうか? 男が自分を「愚」と表現して妻を立てている言葉だという人もいます。 しかし、上記広辞苑の「謙称」というのは、『相手に対してへりくだった言い方。「小生」「愚息」の類』(広辞苑第七版)という意味ですので、夫が勝手に自分の妻をへりくだ

          【死語現禁】280.愚妻

          【死語現禁】279.うるさがた

          (日:うるさい+型)何にでも文句をつけたがる人。(広辞苑第七版)<用法> ヒロアキは、何かと人の言う事につっかかるので、うるさ型と言われて煙たがられていた。<解説・思い出> 僕の若い頃まではマスコミでも使っていて、見聞する機会があった記憶があります。当時は「批評家」という人達が存在していて、そんな人達のことを揶揄していた記憶もあります。 人を指すので「かた」は「方」だと思っていましたが、「型」なのを今回知りました。 何となく古臭い言い方なので、現在では見聞することが激減し

          【死語現禁】279.うるさがた

          【死語現禁】279.クリソツ

          (日:くりそつ)そっくりの逆さ言葉。<用法> 「ミユキとヨーコは後ろ姿がクリソツだから、俺でもわからねえ」<解説・思い出> 僕が若い頃までは、よく聞いた言葉です。男が使うことが多かった記憶があります。 当時、テレビを中心としたマスコミに関わる「ギョーカイ」の人達が逆さ言葉を使うのが流行っていたようで、この言葉もその中の1つです。 「そっくり」と言えば分かりやすいのに、敢えて「クリソツ」と言うのが時代の先端を走っているようで、カッコよく見えたのではないでしょうか? 現在こ

          【死語現禁】279.クリソツ