北楠清名

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マンガ・書籍の紹介サイト『僕の殿堂』(https://bokunoden.com/)の管理人です。 「死語現禁」などを書こうと思います。画像は長くプレイしたコーエー様の「のぶニャがの野望」の五徳ニャン(極)です。『ブギウギ専務』好きです☺️

マガジン

  • 死語現禁

    消えて行く言葉達の供養塔です。

  • 創作物

    小話などの創作物です。

  • 自己紹介的文章

    自己紹介的文章です。僕のことが知りたい方向けですが、あんまり面白くはありません。

最近の記事

【死語現禁】254.ソアラ(自動車)

(英:Soarer) トヨタ自動車株式会社が販売していた高級クーペ。<用法> 同僚の由紀子が乗ってみたいと言っていたのを聞いて、幹夫はローンを組んでソアラを買った。<解説・思い出> 内田康夫先生ファンの方には、浅見光彦の愛車としてお馴染みだと思います。 1981年から2005年まで日本で販売されていた、2ドアの高級クーペでした。 特に1986年に販売された2代目は大ヒットし、僕らの憧れでした。 ソアラは、一つの自動車名というだけではなく、時代を象徴する言葉だと考えて今回取

    • 【死語現禁】253 うさぎとび

      (日:兎跳び・兎飛び)両足をあわせてぴょんぴょん飛び跳ねる遊戯。また、両足を揃えて膝を折り、腰を落として前へとぶこと。(広辞苑第七版)<用法> 重雄は部活に遅刻したため、罰則として、先輩からうざぎとびでグランド一周を命じられた。<解説・思い出> 上記の広辞苑の引用では、後半にあたる運動です。 僕の幼い頃は、きつい運動の一つとして部活動に取り入れられたり、罰則として命ぜられたりしていました。神社などの階段をうさぎとびで上って、根性を鍛えるといった描写もあったかと記憶しています

      • 【死語現禁】252.はながみ

        (日:鼻紙・花紙)鼻汁など拭う紙。ふところがみ。たとうがみ。(広辞苑第七版)<用法> 満子は息子の康夫を抱きながら、鼻紙で鼻をぬぐってやった。<解説・思い出> 先日道路を歩いている時に、六十代と思われる女性が、息子と思われる男に向かって 「鼻紙出して! 鼻紙!」 と叫んでいたのを聞きました。何十年ぶりかに「鼻紙」がリアルに使われているのを聞いたので取り上げてみました。 大昔は懐に紙を入れて鼻などをぬぐったようで、その頃からある古い言葉のようです。 僕の幼い頃はまだ現物があっ

        • 【死語現禁】251. みなしご

          (日:孤・孤児)(「身無し子」の意)両親のいない幼児。こじ。(広辞苑第七版)<用法> 剛司はみなしごだったので、親戚の大店の下働きとして引き取られ、寝る間も無く働かされていた。<解説・思い出> 僕の幼い頃はよく見聞した言葉です。 僕は見たことがありませんが「みなしごハッチ」というアニメもあったようです。 相当古い言葉のようですので、昔から両親のいない子供は哀れにみられていたのだと考えられます。 現在では、人の境遇をネガティブな印象に取られる可能性のある言葉が減って来てい

        【死語現禁】254.ソアラ(自動車)

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          【死語現禁】250. いくび

          (日:猪頸・猪首) ここでは、人の首のずんぐりと太く短いこと。日葡辞書「イクビナヒト」。(広辞苑第七版)<用法> 勝則が取調室に入ると、猪首で無精ひげを生やしてがっしりした体型の刑事が待ち構えていた。<解説・思い出> 少し前の推理小説などで読んだことのある言葉です。短い首の人を表す時に使われていました。主に文語で使われていたのではないでしょうか。 猪が首が太いのに由来する言葉かもしれません。 日葡辞書にも記載があるようなので、非常に古い言葉だと思います。 現在は、人の容姿

          【死語現禁】250. いくび

          【死語現禁】249. はねっかえり

          (日:跳ね+っ+返り)ここでは、おきゃんな娘。おてんば。(広辞苑第七版)<用法> 実喜子は自分の意見をはっきり言うので、教室内では「はねっかえり」と呼ばれて女子達から距離を置かれていた。 「あんなはねっかえり娘は、絶対に重行さんの嫁にはさせません!」<解説・思い出> 昭和時代以前の映像や文章で散見された言葉です。 僕の親の代では、もっとよく使われていたのではないでしょうか? 「おきゃん」もこの死語現禁で取り上げさせて頂きましたが、この「はねっかえり」も現在では見聞すること

          【死語現禁】249. はねっかえり

          【死語現禁】248.バラック

          (英:barrack)ここでは、粗造の仮小屋。仮建築。(広辞苑第七版)<用法> マキオの家は貧しく、古いバラックに住んでいたのだった。 「私はあんなバラックのような家には住めないわ!」<解説・思い出> 僕が幼い頃までは、時折見聞していた言葉です。 「貧相な家」「倒壊しそうな家」「安そうな木造家屋」といったイメージを浮かべる言葉でした。雑誌や小説などでも使われていた記憶があります。 現在では、簡易な家が建てられることがなくなり、この言葉を聞いても具体的なイメージを浮かべるの

          【死語現禁】248.バラック

          【死語現禁】247.灯台守(とうだいもり)

          (日:灯台+守)灯台の番人。(広辞苑第七版)<用法> 祖父は〇〇県の××岬の灯台守だったので、健人はそこに行ってみたいのだ。<解説・思い出> 僕の幼い頃は、灯台の近くに住んで維持・管理する人が存在していました。そんな人達を扱った映画やテレビ番組などもあった気がします。 現在そういった人は存在していないので、この言葉も見聞する機会が減っています。 若い人に「じいちゃんは灯台守だった」と言っても 「おお東大盛りっスか? 東大監修? どこの牛丼チェーンで食べられるんスか?」 な

          【死語現禁】247.灯台守(とうだいもり)

          【死語現禁】246.地上げ屋

          (日:地+上げ+屋) 手段を選ばす土地を買い上げる人。<用法> 「あそこの家は地上げ屋に狙われて、引っ越すように嫌がらせを繰り返されてるみたいよ」<解説・思い出> バブル時、土地の価格が上がり続けていた時代に暗躍した人達のことです。 テレビ番組では、強面で手段を選ばない人達として描かれていました。 「地上げ」とは、ここでは「(居住者や利用者を強引に立ち退かせ)細かい土地をまとめて、広い更地(さらち)を確保すること。」(広辞苑第七版)です。 大規模なビルなどを建てたい土地

          【死語現禁】246.地上げ屋

          【死語現禁】245.斜陽族

          (日:斜陽+族)(太宰治の小説「斜陽」から)急激な社会の変動によって没落した上流階級を指す語。(広辞苑第七版)<用法> 「あの家は庄屋さんから続く大地主だったけど、戦後土地を小作人に取られちゃって、使用人も雇えなくなって、斜陽族になっちゃったみたい」<解説・思い出> 「244,社用族」の語源となった言葉です。 1947年発表の太宰治『斜陽』がベストセラーになり、そこから流行った言葉です。 『斜陽』は随分前に読みましたが、僕には合わなかったのか、なんにも覚えていません。 貴

          【死語現禁】245.斜陽族

          【死語現禁】244.社用族

          (日:社用+族)(斜陽族と語呂を合わせて作られた言葉)社用にことよせて、社費で遊興などする連中。(広辞苑第七版)<用法> 峰子のスナックはオフィス街のそばにあるので、社用族で賑わっていた。<解説・思い出> バブル時代まではよく見聞した言葉でした。 交際費が豊富に使われていた時代に、接待や打ち上げなどで会社のお金で飲み歩く人たちが沢山いたのです。そういった人をあてにして営業していたお店も沢山ありました。 若い頃僕も会社のお金でお酒を飲んだことが何度もありました。 景気が悪

          【死語現禁】244.社用族

          【死語現禁】243.街頭テレビ

          (日:街頭+英:television)昭和二〇年代の後半から、駅前などの街頭に置かれたテレビ。▶日本のテレビ放送は、昭和二八(一九五三)年三月のNHKが最初。同年八月には日本テレビも放送を開始した。当時のテレビは、サラリーマンの月給の一〇か月分もした。 (続・日本語知識辞典)<用法> 吉郎は、商店街の広場に置かれた街頭テレビで初めてテレビという物を見た。<解説・思い出> テレビの歴史を伝える映像や文章で出て来る言葉です。 1953年といえば70年前なので、街頭テレビを実際に見

          【死語現禁】243.街頭テレビ

          【死語現禁】242.ハイカラ

          (英:high collar)(「たけの高い襟」の意)ここでは、洋風でしゃれていること。(広辞苑第七版)<用法> 明丈さんはハイカラで、私憧れちゃうわ! ハイカラな出立ち<解説・思い出> 高齢の女性がこの言葉を話しているのを、知人が教えてくれました。 大正時代の風俗を表現する時などに使われる言葉ですが、普段の生活で使うことは少ないです。 『ハイカラ』には上記の意味の他に、「西洋風を気取ること。また、その人。皮肉って「灰殻」を当てる。」「日本髪に対して、西洋風の婦人の束髪。」

          【死語現禁】242.ハイカラ

          【死語現禁】241.冷血漢

          (日:冷血+漢) 他人に同情することのない男。冷酷な人間。(広辞苑第七版)<用法> 和夫は人事担当者として容赦なく同僚の首を切るので、陰では冷血漢と噂されていた。<解説・思い出> 先日韓流ドラマを見ていたら、字幕で使われていた言葉です。 反対語の「熱血漢」はまだ使われる機会が多い気がしますが、この言葉は見聞する機会が減っています。 ほぼ男を指す言葉で、しかも中傷を含んでいるので、使いにくいのだろうと思います。 韓流ドラマの字幕は、時折興味を引く言葉に翻訳されています。

          【死語現禁】241.冷血漢

          【死語現禁】240.ぬけさく

          (日:抜+作) 遅鈍な人。まぬけな者をあざけって、人名めかしていう語。(広辞苑第七ん版)<用法> 「今度転勤して来たSKさんは、相当なぬけさくだから仕事を任せらない!」<解説・思い出> 「うっかり」が多い人に使われていた言葉です。 「~作」という名前が多かった時代に生まれた言葉かもしれません。 性別を「男」に特定して、しかも中傷する言葉なので使われれる機会が減っています。 現在では、「使えない人」とか「仕事ができない人」などという言葉に置き変わりつつあります。 若い人

          【死語現禁】240.ぬけさく

          【死語現禁】249.フィーバーする

          (英:fever+日:する)夢中になる。熱狂する。昭和五三(一九八七)年に公開された、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』から流行した言葉。(続・日本語知識辞典)<用法> 「土曜は半ドンだから、着替えてディスコに行ってフィーバーしようぜ!」 正次は春子とドライブに行ってフィーバーしたかった。<解説・思い出> 激しく遊ぶ、羽目を外してはしゃぐ時などによく使われた言葉です。 「夜は彼女とフィーバー」などのように、熱い恋愛行為を指す時などにも使われました。 今でもパチンコなどでは

          【死語現禁】249.フィーバーする