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【死語現禁】137.店子

(日:たなこ) 家主(やぬし)に対して、その貸家に住む人。借家人。店借(たながり)。(広辞苑第六版)

<用法>
「うちのアパート、良い店子が入るといいよね」
アパートを潰そうと考えても、店子が居座ると面倒になる。

<解説・思い出>
昭和の頃、自分の空いた土地に「〇〇荘」などのアパートを建てる人が多かった頃聞かれた言葉です。

今でいう、賃借人のことです。商業施設の場合で言うとテナントことです。

その頃のアパートでは、家主が家賃を回収したり掃除するなど管理業務を行っていました。現在より家主と賃借人との距離がずっと近かったのです。

そのため家主にとって賃借人の質は非常に大切でした。「店子」には「子」という文字も入っているので、互いに顔の見える関係が伺える言葉です。

今はアパートを建てても管理は管理会社に委託することが多いので、この言葉もほぼ聞かれなくなりました。

死語ランク:☆☆☆
☆☆☆・・・聞いた人がほぼ知らず、言った人を「異星人」と思うレベル

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