見出し画像

【死語現禁】176.あばた

(日:痘痕)(梵語arbudaの転)痘瘡(とうそう)が治った後、皮膚に残るあと。また、それに似たもの。(広辞苑第七版)

<用法>
「あいつはあの女に惚れぬいていて『あばたもえくぼ』状態だよ」

<解説・思い出>
痘瘡というのは天然痘のことです。天然痘は1980年にWHOが絶滅宣言を出していますので、痘瘡の治癒後の跡という意味での「あばた」はもうほとんど無いと思います。

痘瘡の跡に似たものはあるとは思います。
しかし皮膚の異常を指摘する時にこの言葉は使われなくなっていますし、ルッキズムの観点からも使われなくなっています。

「あばたもえくぼ」という慣用句も次第に使われなくなって行くのではないでしょうか?

若者に「あばたもえくぼ」と言ってみると
「先輩のアバター『萌えkubo』って言うんスか。kuboを使うってエグいっすね」
などと言われ、
(kuboって誰? 久保田万太郎? 万太郎と言えば、若い頃マンタ(オニイトマキエイ)と一緒に泳ぐのが夢だったよな・・・)
などと過去回想モードに入りそうです。

死語ランク:☆☆
☆☆・・・当時を知る人は知っていて、言った人に「古い人」という印象を持つレベル

#死語
#死語現禁
#あばた
#マンタ
#久保田万太郎
#僕の殿堂
https://bokunoden.com/
Twitter(
https://twitter.com/bokunodendou