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死語現禁

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消えて行く言葉達の供養塔です。
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#死語現禁

【死語現禁】『死語現禁を始めようと思ったわけ』

言葉の供養塔 言霊(ことだま)という言葉があります。 言葉に宿っている不思議な霊威(広辞…

北楠清名
3年前
55

【死語現禁】291.口減らし

(日:口+減らし)家計が苦しいので、家族の者を他へ奉公にやるなどして、養うべき人数を減ら…

北楠清名
8日前
123

【死語現禁】289.おのぼりさん

(日:御+上り+さん) 都会に出て来た田舎者をからかっていう語。(広辞苑第七版)<用法> …

北楠清名
2週間前
141

【死語現禁】288.カブリオレ(自動車)

(仏:Cabriolet) ここでは、オープンカーのこと。<用法> 洋輔はカブリオレの新車で香澄を…

北楠清名
2週間前
94

【死語現禁】287.花嫁修業

(日:花嫁+修行)嫁ぐまで、家で作法や家事を習得すること。<用法> 緑は短大を卒業した後…

北楠清名
1か月前
201

【死語現禁】286.ハクい

(日:白+い)上等である、良い、美しいの意の隠語。(広辞苑第七版)<用法> 「昨日行った…

北楠清名
1か月前
125

【死語現禁】285.剣呑(険難)

(日:けんのん)(ケンナンの略という。「剣呑」は当て字)あやういこと。あやぶむこと。(広辞苑第七版)<用法> 矢太郎はその家の近づくたびに剣呑な感じがした。 「剣呑。剣呑。あいつとは付き合わない方がいい」<解説・思い出> 先日ある文章で「剣呑」が使われていたので、取り上げてみました。 ただその文章の文脈では、上記の広辞苑の意味とは違い「趣が無い」「興覚め」という意味で使われていました。 確かに僕が昔読んだ文章でも、「剣呑だ」は「風情がない」という意味で使われていた記憶があ

【死語現禁】284.身重

(日:みおも)妊娠していること。みもち。(広辞苑第七版)<用法> 靖枝は身重で、葬儀への…

北楠清名
1か月前
145

【死語現禁】283.年増

(日:としま)娘盛りをすぎて、やや年をとった女性。江戸時代には20歳過ぎを言った。(広辞苑…

北楠清名
2か月前
177

【死語現禁】282.半ぺら

(日:半+ぺら) 一枚の紙の半分。(広辞苑第七版)<用法> 「半ペらの紙に書いたはずだけど…

北楠清名
2か月前
130

【死語現禁】281.マイカー

(英:my+car)(和製語my car)自家用車。(広辞苑第七版)<用法> タクオは会社から資金を…

北楠清名
3か月前
275

【死語現禁】280.愚妻

(日:愚+妻 ぐさい)自分の妻の謙称。(広辞苑第七版)<用法> 「愚妻の作った物ですが、…

北楠清名
3か月前
162

【死語現禁】279.うるさがた

(日:うるさい+型)何にでも文句をつけたがる人。(広辞苑第七版)<用法> ヒロアキは、何…

北楠清名
3か月前
127

【死語現禁】279.クリソツ

(日:くりそつ)そっくりの逆さ言葉。<用法> 「ミユキとヨーコは後ろ姿がクリソツだから、俺でもわからねえ」<解説・思い出> 僕が若い頃までは、よく聞いた言葉です。男が使うことが多かった記憶があります。 当時、テレビを中心としたマスコミに関わる「ギョーカイ」の人達が逆さ言葉を使うのが流行っていたようで、この言葉もその中の1つです。 「そっくり」と言えば分かりやすいのに、敢えて「クリソツ」と言うのが時代の先端を走っているようで、カッコよく見えたのではないでしょうか? 現在こ