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【散文詩】一握の星屑の

テーブルの上には何も飾らない一輪挿しを置いていたい。あなたがいる、私がいる。灯りのもとでしか美しいものを見つけられないなら、真っ暗な夜空の下でその輪郭だけを見つめていたい。馬鹿みたいにはっきりあなたを誤解してみたくて、言葉を包んだカラフルな不織布だけを手元に残している。

"絶対に花束なんて、贈らないでください。"

愛は輪郭だけでお腹いっぱい。一輪挿しに夜空の下で見た輪郭を飾ればそれでちょうど良い、目をひらけば何もない方が。







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引用符:最果タヒ「不死身のつもりの流れ星」(パルコ出版)『6等星の詩』

最後まで読んでくださりありがとうございます。読んでくださったあなたの夜を掬う、言葉や音楽が、この世界のどこかにありますように。明日に明るい色があることを願います。どうか、良い一日を。