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どこかの誰かの、オレンジ色の光でありたい。

ただ''そこ''に何もないことを願っている。

僕が半透明ならば良かったのにと思う。


顔を合わせれば思い出してもらえるけれど、
会わない間は静かに忘れられているような。


誰の明日にも触れず誰の人生にも介入しない、
誰かの今日にだけ唯一すれ違うような。

道路脇を流れていく街灯のように単調に、
けれども確かに誰かの一瞬を照らすような。



そんな''半透明''が存在していてほしい。













僕はどこかの誰かの、オレンジ色の光でありたい。










最後まで読んでくださりありがとうございます。読んでくださったあなたの夜を掬う、言葉や音楽が、この世界のどこかにありますように。明日に明るい色があることを願います。どうか、良い一日を。