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他の人が知らない、ふたりだけの秘密を共有することではないの?

自分の書いた記事(に含まれている単語)に一瞬怯んでしまって書いた記事をあまり開けない状況に、ある。多分単語が苦手なのもあるけどそれだけじゃなくて、誰かを傷付けてないだろうかとか、誤解してないだろうかとか、誤解されてないだろうかとか、思ってしまうからな気がする。だから今日は自分にしか関わらないことを。



一昨日くらいからずっと『命に嫌われている』をループ再生している。花譜ちゃんと春猿火さんのライブバージョンと、定番?のまふまふさんのカバーのどちらかを。


僕は一体何から逃げたいんだろうね?今の自分の気分に合った”何か内向的な文章”が読みたくてnoteを開くけれど、具体的に何が読みたいかがわからないから、結局右上の通知だけ確認してページを閉じてしまう。

読みたい文章は自分で書けよと、まあそういうことだ。


ときどき思うんだけど、どうして僕の好きな小説やマンガの感想を書いている人は少ないんだろう?もちろん、同じファンを見つけたところで、コメント欄でめちゃくちゃ盛り上がりたいとか期待してるわけじゃないけどさ。#で検索してみても、自分の記事がトップに出てきてしまう(読んでくださった方、本当にありがとうございます)。僕はTwitterをやっていないからそのせいでそう思ってるだけかな(アカウントはもってるけど公式をフォローしてるだけの鍵垢です)。仕方がないので自分で好きな漫画について語ります(でも後半は別の話になっちゃいました)。


花田陵『デビルズライン』とジェンダー


僕がときどき話題に出す『デビルズライン』という漫画、今度第2弾の連載がスタートするらしい。同じ作者(花田陵)さんの別作品『ブラックガルド』はあまり人気がなかったのか5巻完結してしまって少し残念だけど、そっちもいいお話だった。ブラックガルドの最終巻の巻末にはめっちゃ小さな字で数ページにわたる後書きがあって(作成秘話とか何気に好きです)、花田さんがこの作品で何と闘っていたのか、何を描きたかったのか、それが何となくわかった気がした。

『デビルズライン』は鬼への偏見は次第に減っていき、カップルもそれぞれなりに上手くいく。ブラックガルドの方は、希死念慮のある主人公が次第に生きる喜びを見つけていく一方で、世界は静かに崩壊していく。

たしかにちょっと違う。デビルズラインで主人公たちが闘っているのだとすれば、ブラックガルドの方は抗っている感じ。あるものを手放し諦めながら、もう片方の手で何かを掴んでいる。

…作品のストーリーや世界観は読んで感じたものが全てなのでこのくらいにして。僕が個人的にお勧めしたいポイントは、花田さんの作品はジェンダーが裏テーマになっているのではないかという登場人物たち。


アニメ化もされているデビルズラインについて語ると、アニメ化されている前半部分(原作14巻中の8巻までの内容)は、鬼と人間の恋愛を描いている。主人公の声はSAOのキリト役などで有名な松岡さん(僕が好きな牧村は神谷さん!)。声優さんも有名な人だし面白いのかなって配信サイトで再生してみたのがきっかけだった。ダークファンタジー設定は好きだしちょっとエロさもあって可愛いなーなんて思って見終えたんだけど続きが気になって原作をまとめ買い。

そうしたらなんと、アニメの続き部分で作品がどんどん深くなっていくから驚いた。クイーン(アセクシャルだけどアロマンティックではない)が同性のパートナーであるエカと出会ったときの回想シーン。これまで女の子と付き合うときは(普通に)性欲があったのに、今好きな相手には全く性欲がわかず気持ちを持て余す牧村。


僕が一番共感したのは牧村です。女子の方が性欲ないっていうし僕も別に普通だと思うけど、好きな人にハグしてほしいと思うことはあってもキスとかそれ以上は嫌だなって思うようになって、この好きだという感情は誰かにすがりたいだけの自分が生み出したニセモノなんじゃないかって、大学生になってもずっと悩んでいた。




恋人になるってどういうことなんだろう?

中3、高1くらいまではそこそこ普通に(?)誰か好きな人と付き合ったらキスとかするのかなーしたいなーみたいに思ってたはずなのに、全然思わなくなった。最大、とはいかなくてもひとりの理解者でいたい。悩み事を抱えているならそれに触れてもいいほどの存在でいたい。外行きではない君を知りたい。それだけ。恋愛感情だと証明できないし、証明したところで君の恋愛感情とは釣り合わない。…ならば告白する意味とは?断られれば諦めるか片思いをし続ければいいから問題はない。でも、OKされたらどうする?「君が好きだと言ってくれたから付き合ったのにキスもハグもだめなの?」なんてことになったらどう説明すればいい?

結局、どうしようもなくなった、好きだと言うとかそれ以前に。小さな言動が気になって傷ついて、(意気地なしなので)曖昧に気持ちを伝えて断られたことで、ようやく僕はちょっとだけ自由になった。

でも今でも考えてしまう。



皆の言う、
”恋人になる””付き合う”ってどういうことなんだろう。


他の人が知らない、ふたりだけの秘密を共有することではないの?外行きではない自分を見せることも、悩みを聞いてもらうのも、肌が触れるのも、他の人には見せないふたりだけの秘密を共有する、共有できる関係ということでしょう?僕の体温の延長線上にあるもうひとつの体温。


それが僕にとっての「好き」なんじゃないかって、今の僕は思っている。


秘密を共有できる相手が欲しいとは思っている。共有できそうな人を(恋愛的な意味で)意識してしまうのは、僕が惚れっぽいのだと言い換えることもできる。

…でもそれは世間一般に聞くような”好き”じゃないかもしれない。



わからないから、「今恋愛には興味がないんだ」と言うようになった。そう最初に伝えたのに、僕に「付き合ってほしい」と言ってくれた人がいて。結論から言うと今僕には人生初の”彼氏”というものがいるんだけど、ちょっと居心地が悪い感じがないとは言えない。でもとりあず付き合ってみたら分かることもあるかもしれないから、やっぱり(世間で言う)恋愛なんて無理だと思ってしまうまでは続けよう(続けたい)と思っている。

でも現状、僕はその人と秘密を共有したいとは思っていない。この前メンズ服を買ったことも言ってない。苦手な単語があることも言ってない。「女子扱いされるのが苦手」「今恋愛に興味ないけどそれでもいいか」って、必要最低限のことは伝えたつもりだけど、理解してくれてるかはわからない。


中学の部活仲間とときどきzoomするんだけど、好きな人できたらわかるよとか、付き合ってみたらきっとそう思うよとか、言われるけど自分がそうなるなんて全く想像できなくて、でも反論もできないし。。だから誰かと”付き合って”みたらわかることもあるかなって。もし男子の友達に相談したら「他人の気持ち弄ぶな」って怒られそうだなあって思うんだけど、でも何かしてみないと何にもわからない、何も変わらないのも事実で、だから今回僕は付き合ってみる、という選択をした。


「好き」って何だろうって、永遠の問いというか。いろんな恋愛映画やら漫画やらで気持ちに悩むシーンってあるものだし、noteでどなたかが書いている記事を読むのも好きです。少なくとも今の僕に答えは、ふたりだけの秘密を共有してもいいと思える人、共有していたいと思う人。僕の体温の延長線上にあるもうひとつの体温。(←この表現、どこかの小説等で見たよって方いたらコメントで教えてください、僕がずっと前に作り出したフレーズなのかふと思い出したフレーズなのかわからない)



ねえ、僕は妹のことがめちゃくちゃ大好きです笑。






***

先日GLOBAL WORKでメンズの服を買いました。めっちゃ可愛くて気に入っています。メンズコーナーに行くのは変な目で見られないかとそわそわしたんだけど、可愛い服がたくさんあって行ってよかったと思った。

買ったのはこちらのブラウンです。



今年は去年よりももっと好きな服を買いたいと思っています。年末に格好良く生きてる人に会ってしまったので、自分も頑張ろうという気持ちです。

こういう襟付きのシャツはsサイズがいい感じなんだけど、フード付きのパーカーとかって肩が落ちてる方が可愛いしMの方がいいのかな?次回はMも着てみようかなって思います。





最後まで読んでくださりありがとうございます。

良い一日になりますように。

”#” は僕と似た方とつながるためにつけているため、必ずしも僕自身の”自認”ではありません。ご了承ください。

最後まで読んでくださりありがとうございます。読んでくださったあなたの夜を掬う、言葉や音楽が、この世界のどこかにありますように。明日に明るい色があることを願います。どうか、良い一日を。