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【詩】眠り。

昔は、電話もメールもなかった。だからきっと、月を見上げては、文を読んでは、歌を詠っては、顔も知らない遠くの誰かを想ったのだろう。

御簾を上げて、夜風に願ったかもしれない。
月を介して、歌に乗せて、琴をつまびいては、愛を唄ったかもしれない。



今日は雨ですが、雲に隠れる前は空の低いところに、まるい月が出ていました。月夜の、あのモノトーンに似た静かな世界で、琴の音が響く景色は。まるで世界に色がついたように、穏やかに、緩やかに、温かな願いが薫るのかもしれない。


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『眠り』



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ピアノの技術も全然、下手なのですが、そんなことを言っていてはキリがないので、ひとつ、連休の成果ということで。



お休みだった方も、お仕事や学校等があった方も、どうか穏やかな夜になりますように。

明日に明るい色があることを願います。


おやすみなさい。

最後まで読んでくださりありがとうございます。読んでくださったあなたの夜を掬う、言葉や音楽が、この世界のどこかにありますように。明日に明るい色があることを願います。どうか、良い一日を。