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起きてる理由

うちのまみちゃんという三毛猫は24時間中20時間ぐらい寝ています。ほとんどを二階のベッドの上かストーブの上で過ごし、夜9時ぐらいになると居間に現れるので「まみちゃん、今日会うの初めてだね」という日も少なくありません。

 ところが最近ずいぶん居間にいることが多くなりました。第一の理由は爪とぎを新しく買ったこと。長男が帰省中にまみちゃんに買ってくれた爪とぎが大のお気に入りでその大きな爪とぎの上でいつも寝転がっていました。love♡な爪とぎも大分使い込まれて溝がなくなってきたので、私が新しく買ってみたところ、喜んだことは喜んだのですがその縁までも噛みちぎり始めゴミの出る量が半端じゃなくなりました。何か強い不満でもあるのかな?ぐらい噛みちぎって爪研ぎまくってあっという間にボロボロになりました。約1か月の命でした。そこで、前にあったような大き目の爪とぎを購入。縁がないし曲線的なものなので十分寝っ転がれるし「これよ♡」という風に横になっています。

これは1か月の命だったやつ



 第二の理由は「ちゅーる」です。猫大好きなちゅーるです。時々嫌いな猫も見かけるけれど私の感触ではうちの患者さんの猫の9割は
「WE LOVE ちゅーる♡♡♡♡」
だと思います。まみちゃんも同様で大好きなのですが、これがちゅーるをあげるとなると少々面倒くさい女なのです。

 まず、台所に現れて私の足元にすりすり。「ちゅーるか~い?」と甘く言われたらラッキーで「にゃ~ん」と言って私の目の高さぐらいの所にあがってきます。そこで、病院からチュールを持ってきて準備するのですが、ギンちゃんという犬もちゅーるlove。ここで先にまみちゃんにちゅーるをあげようものなら喧嘩になるので(ギンちゃんが怒ってまみちゃんを追っかけまわしたことあり)まずギンちゃんにあげる。そして、まみちゃんの為に用意したお皿に入れて先ほどまみちゃんが乗っていた台の上にそのお皿を置く。するとわざわざそこから一旦降りて、私がまみちゃんを抱っこできるかどうかの微妙な位置に移動。私が「こら~♡マテ~♡」と、波打ち際の恋人たちみたいなやりとりをしないといけない。そして抱っこできたら先ほどの台の上に乗せてあげてやっと食べるのです。これが抱っこをし損ねたらぷいっと二階に行ってしまい、夜まで降りてこないでちゅーるはひからびて、ひからびたちゅーるはギンちゃんがもらえます。一体何の攻防なのか・・・と思います。だって欲しいって言うからあげたのに、わざわざ連れて行かないといけないし、失敗したら食べないし。
「私が欲しいって言ったわけじゃないのよ。あなたがどうしてもって言うから食べてあげるだけじゃない。そんなにあさましくないわ・け。」とでも思っているのか。私が付き合う相手は「面倒くさくないやつ」が一番の条件なので、まみちゃんはお付き合いしたくないタイプですが、なんせ「猫」というスーパー免罪符があるのでかろうじて私に許されています。(これがギンちゃんなら、あっそ。じゃあもうやらないわ。となっています。)

でも結局そんな攻防が面倒になりしばらくちゅーるがもらえなくなったまみちゃん。次の作戦を考えてきました。それは私が夕飯を作っているときに台所に来て、また足元にすりすり。「ちゅーるを待つ台」に移動。そこでしばらく外を眺める。ここまでなんのアピールもなし。私がいよいよ油を使い始めたときに「にゃー-ん」と言って足元から離れない作戦をし始めるのです。油がはねまくる中そばにいられるので危ないし私もまみちゃんが邪魔でしょうがない。早々に退散して欲しいからいつもより早い動きでちゅーるを提供。

と、またここでギンちゃんからあげて~・・ということを始めるわけです。
今日もご飯を作っているとき近くにいたけれど、材料を切っているときは一切アピールなし。コンロに火を入れた瞬間に足元に来たので確信犯であると確信しました。

20時間ぐらい寝ていたまみちゃんは、愛する爪とぎとちゅーるのために最近は18時間ぐらいの睡眠になりました。


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